中嶋博行のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ある新米弁護士の
キャリアの第一ラウンド。
法曹界への展望、意欲、やる気、続いて初白星そして初黒星。
前回がなるほど君なら
今回はオドロキ君だ・・・!
尋問中、詰まってニッチもサッチもいかなくなったときに
横から先輩がサッ!とメモで助け舟を出してくれるとかまんま逆裁!
どの仕事にも駆け出しがあって、
そしてスタートダッシュはそう何回もきれるものじゃないよね、という
そこを過ぎた人の穏やかな視線がある感じ。
特に仕事の世界において
情熱と経験は反比例していくものですが、
今まさにそこにいて、ウザいほどのモチベーションを
持て余している新人への
決して薄くない愛情が見えました。 -
Posted by ブクログ
リーガル・サスペンスという分野になるらしい。
ロー・ファームに勤務する若く美しい女性弁護士を主人公に、
巨大な陰謀が渦巻く。
著者が弁護士ということで、法律用語に詳しいし、
それだけにそれなりのリアリティも生まれていると思う。
ただちょっとまだろっこしい感じはあるかもしれない。
息をもつかせぬ展開、とまではいかないまでも、
物語に引き込まれていく魅力は十分にあった。
とはいうものの、
警察や検察の人間のキャラクター設定、
主人公の女弁護士やそれをとりまく仲間の弁護士のキャラクター、
そのあたりにはなんとなく安心感のある、よくある設定であり、
1つの殺人事件とその裏にある巨大な陰謀という構図も -
Posted by ブクログ
ネタバレ検察捜査/中嶋博行:第40回大賞受賞。1994年
リーガルミステリ。検察と弁護士は違う、らしい。転勤できないから弁護士になった作者が書く。
65歳過ぎにしてまだまだ出世意欲まんまんの西垣が殺された。手の骨すべて折られ、最終的には首の骨折られ。怨恨?
捜査するは、横浜検察庁の岩崎。なんども「長い脚を組み替えた」って記載がある若い女。事務官の伊藤とデキてる。車で送らせて、今日は泊っていって、今日はコーヒーだけ、と意のまま。元祖アッシーくん。
お偉方の望む方向に進んで捜査していった岩崎。地元警察とも連携し。
結局、検察のお偉方が、サディストに指示して邪魔者を消していったというオチ。サディストったら、