瑞佐富郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「鎮魂歌」は「レクイエム」と読む。
サブタイは「リングに生き、散っていった23人のレスラ
ー、その死の真実」。登場するのは既に故人となってい
るプロレスラーばかり。力道山など、黎明期の選手のチ
ョイスは無い。つまり、全員が僕にとってある程度思い
入れのある選手たちである。
瑞佐富郎氏、前作の「平成プロレス 30の事件簿」の時に
も感じたのだが、かなりグッと来る文章を書く作家だと
思う。大きなブロックでの倒置法の使い方が絶妙であり、
章全体を読むことでイチイチスッキリ出来る。淡々とし
た文体なのにもかかわらず、説得力は抜群。そして、プ
ロレス関係の書籍にありがちな“胡散臭さ”を殆ど感じ
ないの -
Posted by ブクログ
勝手に副題をつけるとしたら「猪木はいかにして猪木になっていったのか?」。ただひたすらアントニオ猪木の試合結果をすべて書き記した記録で、読む、というより辿る、という本でした。しかし、こうやって一人のプロレスラーの足跡をどこで誰と闘って来たか、を俯瞰して見ることで、プロレスというものの全体が見えたような気がして、そしてアントニオ猪木の特別性もわかったような気がしました。自分で勝手に章を立てるとすると「主役になるまで」「主役であり続けること」「主役ではいられなくなってから」の3章になります。誰と闘うか、さらには誰とタッグを組むか、そして、勝つか負けるか、その小さな積み重ねがプロレスという曼荼羅の中で
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Posted by ブクログ
ネタバレサブタイは
「知られざる、30の歴史を刻んだ言葉と、その真相」。
章の扉は選手(もしくは関係者)の発言であり、ソレに
纏わる「事件」を考察したノンフィクション。平成元年
の新日本プロレス東京ドーム初開催から、30年の中邑
真輔レッスルマニア出場まで、我々の心に確実に刻まれ
ている事件が絶妙にチョイスされている。
・・・この作家のこれまでの著書としては、「泣けるプロ
レス」シリーズがあるのだが、そちらは残念ながらまだ
未読。しかし、平成17年・橋本真也の葬儀に関する記
述を読んでいるうちに、自然と目に涙が溢れてしまった。
泣かすのは上手いんだろうな、きっと。
まぁ、正直言えば、全てのトピック -
Posted by ブクログ
ネタバレアントニオ猪木、現在の世界的なプロレスの主流となるファイトスタイル(ストロングスタイル)を確立した功労者であり、またカリスマ的存在。
個人的には昔、六本木にあったアントンリブに猪木夫妻(倍賞美津子)が入って行くところを目撃したことがある。また学生時代には初代タイガーマスクデビュー時のテレビ朝日(新日プロレスを放映)でADバイトもやっていた自称プロレスファンの私である。
以下は備忘録。
・猪木が好きなロウソクの言葉
「私は、もうじき死ぬ。身を削って、苦しみと悲しみの中で、灯を作り出している。でも燃え尽きるまで、周りを照らして生きたい」
・日本プロレス時代、馬場と猪木の対戦成績は、馬場の16戦全勝