【感想・ネタバレ】プロレス鎮魂曲のレビュー

あらすじ

「俺は人生を最高に楽しんだから、いつ死んでもいい」
――アンドレ・ザ・ジャイアント

プロレスに生き、プロレスに死んでいった男たち。
その壮絶な生涯を鮮烈に描き出す23の墓碑銘<エピタフ>

三沢光晴、橋本真也、ダイナマイト・キッド、ビッグバン・ベイダー、
マサ斎藤、ジャンボ鶴田、ジャイアント馬場、ハーリー・レイス……
平成~令和の時代に燃え尽きていった偉大なるレスラーたち、
その凄絶な生き方と死へ立ち向かうドラマを描き出す、
至高のプロレス・ノンフィクション。

ブルーザー・ブロディ(1988年7月17日逝去・享年42)
“Never put off till tomorrow what you can do today"
アンドレ・ザ・ジャイアント(1993年1月27日逝去・享年46)
「俺は人生を最高に楽しんだから、いつ死んでもいい」
ジャイアント馬場(1999年1月31日逝去・享年61)
「おまえ、いいよなあ。やりたいこと、やりやがって」
ジャンボ鶴田(2000年5月13日逝去・享年49)
「もしどちらかが先に死ぬことがあっても、いつでもそばにいるよって、合図を送ろう」
冬木弘道(2003年3月19日逝去・享年42)
「やっぱり、リングの上は、シビれるよ……」
橋本真也(2005年7月11日逝去・享年40)
「俺、このままじゃ終わらないから」
バッドニュース・アレン(2007年3月6日逝去・享年63)
「平和を願う心は、みんな同じだろう?」
三沢光晴(2009年6月13日逝去・享年46)
「重荷を背負わせてしまってスマン」
ラッシャー木村(2010年5月24日逝去・享年68)
「耐えて、燃えろ」
山本小鉄(2010年8月28日逝去・享年68)
「新しい技、考えてるか?」
星野勘太郎(2010年10月25日逝去・享年67)
「俺の寿命が延びたのは、魔界倶楽部のお陰だ」
上田馬之助(2011年12月21日逝去・享年71)
「お客さんこそ、最大のライバル」
ビル・ロビンソン(2014年2月27日逝去・享年75)
「どこであれ、レスリングが私の人生だから」
ハヤブサ(2016年3月3日逝去・享年47)
「ハヤブサだったら、ここは頑張るだろ! って」など

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Posted by ブクログ

ネタバレ

「鎮魂歌」は「レクイエム」と読む。
サブタイは「リングに生き、散っていった23人のレスラ
ー、その死の真実」。登場するのは既に故人となってい
るプロレスラーばかり。力道山など、黎明期の選手のチ
ョイスは無い。つまり、全員が僕にとってある程度思い
入れのある選手たちである。

瑞佐富郎氏、前作の「平成プロレス 30の事件簿」の時に
も感じたのだが、かなりグッと来る文章を書く作家だと
思う。大きなブロックでの倒置法の使い方が絶妙であり、
章全体を読むことでイチイチスッキリ出来る。淡々とし
た文体なのにもかかわらず、説得力は抜群。そして、プ
ロレス関係の書籍にありがちな“胡散臭さ”を殆ど感じ
ないのは、もう才能と言って良いのかも。

結果、23エピソード中の15エピソードで目頭を押さえ
る始末(^^;)。特に最近鬼籍に入ったビッグバン・ベイダ
ー、マサ斉藤、輪島大士、ザ・デストロイヤーに関する
記述には、なんとも言えない寂しさに包まれてしまった。

もう完全に認める。
この作家の描く「プロレス」は、プロレスに対する愛と
優しさに溢れた、すばらしい作品ばかりだと思う。今後
もたくさんの作品をリリースして欲しい。出れば確実に
読むので。

0
2019年11月07日

Posted by ブクログ

プロレスラーの表と裏がバランスよく描かれていて1つの短編映画を見せられたかのよう。三国志のエピソードを読むかのような詩的な美しさに溢れている。

0
2022年01月17日

Posted by ブクログ

知らなかったエピソードも多く、
ドラマティックに書かれているので、
楽しめて読めました、いや「楽しめて」は
ヘンですね。このテーマの場合。
気軽に見てた立場としては、
なんか申し訳なくなりますね。
やっていた事と最期のバランスが悪くて。
報われたのでしょうかね…

0
2024年10月12日

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