深井龍之介のレビュー一覧
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主体的に生きるためのヒントを与えてくれるのが、教養であるとのこと。
主体的に人生を歩みたい私にとって、そのきっかけになれば良いと思い、読み進めた。
本書は7つの視点を、専門家からいただくという、なんとも贅沢な1冊だ。
歴史学は現存している資料が、どういう立場の人物が書いたのかによって、事実が変わってくる。なるほどなぁと。恥ずかしながら、その視点はなかった。事実と事実の行間を読む力は、歴史学より、国語力だという。確かにそうだ。ひとつのことを学ぶにも、いろんな力や柔軟な視点が必要だと改めて学んだ。
宗教学の神から与えるれた理性の話や、神の前では平等だという視点や、教育学の受験改革の話、脳科学の自分 -
Posted by ブクログ
以前「世界史を俯瞰して、思い込みから自分を解放する 歴史思考」を読んでみて面白かったので、同じようなジャンルの本を他にも読んでみました。
各専門分野の研究者を呼び、司会の2人が固定で次々対談していった内容をまとめた本です。
印象に残ったのは物理学と文化人類学です。
私自身は文系人間で物理は中学までしか勉強しておらず、章の見出しを見たときに一番よくわからないだろうな、と感じていましたが思っていたより読みやすかったです。
具体的な物理の話というよりは、物理学者がどういう思考でいるのかという話が中心でした。
文化人類学の話はフィールドワークを2年やるとか、どうやってそのコミュニティに入っていく -
Posted by ブクログ
ポッドキャストを全部聴いていたので、大体の内容はわかっていたけれど、やはり難しい内容に関しては耳ではなく目でインプットした方が分かりやすい。
特に仏教の話などは出てくるワードが難しかったりするので、文字を見ると(その漢字のなどから)理解がしやすい。
ポッドキャストではあまりに物言いが断定的で、ともすれば横柄というか、偉そううというか、、、ちょっと人を小馬鹿にしたような話し方で、聞きながらドキドキしていた橋爪先生のパートは、文字にされるとかなり穏やかになり、会話のイントネーションが与える影響がいかに大きいか実感した。
仏教、キリスト教徒来たら、本当はイスラム教のパートも欲しかったよね、と思う -
Posted by ブクログ
ネタバレタイトルにある「歴史思考」とは、
「歴史を通して自分を取り巻く状況を一歩引いて客観的に見ること」であり、それによって思い込みのから自分を解放する(=メタ認知)につながるとしています。
実際、歴史上の偉人のエピソードを取り上げながら、当たり前を疑うこと、特定の価値観に囚われすぎないこと、メタ認知によって「自分事」の範囲が広がることに触れています。
2024年の私はコントロールできないことをコントロールしようとして苦しんでいました。その執着が苦しみを生んでいたのだと本書を通して気づくことができました。また、古典を比較物とすることで自分自身を見つめやすくしたり、悩みの先行研究の成果をもとに、自分 -
Posted by ブクログ
深井さんのこと何で知ったのか忘れたけど、やり手の事業家でありながら古典から学ぶみたいな活動しているところとかさわやかなルックスとかで期待して読んだんだけど、正直なところ期待はずれだった。
偉人だって遅咲きの人や完璧でない人がたくさんいるんだから、そんなに焦るなみたいなことをいっている本なんだと思うけど、いつまでも待ってもいられない。咲かずに完璧になれずに凡人で終わることだって十分あると思うから、あまり説得力ないと思う。
あと、やっぱりこういう本を読んでしまう人って何者かになるのに憧れつつなし得ていない人だと思うんだけど、何者かになることに意識的であり過ぎるのがいけないんだと思う。この本で紹介さ