加藤慧のレビュー一覧
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ネタバレ前作がおもろすぎたので超期待してた。結果としてはちょっとがっかり。別に面白くないわけじゃないし、て言うか面白かったし、終わり方も割と好みだったんだけど、前作が痺れすぎた。〇〇すぎた、って表現はバカみたいで好まないんだけどほんとに痺れすぎたって言いたくなる感じだった。フェミ彼女ほどではないけど確かに女性の権限はこうであるべきだ!!!!!!!!!と共感が強くて読んでてほんとに楽しかった。一方これはストーリーとしては面白いけど共感はゼロだった。私は自由が好きで恋愛なんてしたくない縛られたくないって思っていたけど、結局恋愛すると独占恋愛主義なんだなと感じた。まぁその点は最初苦悩する主人公と重なる部分も
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なんか凄い本を読んだ…。結婚したい30代の主人公は大好きだった元カノと再会するが、彼女はデモや抗議に参加するいわゆるフェミニストになっていた。女性の女性搾取に対し反発する気持ちも分かるし、男性の周りの友達と同じように結婚したい家庭を持ちたいと焦るような気持ちも分かる。けれど、終わりの方に「結婚しろって親のプレッシャーがすごいから、友達に何で結婚したのかって聞いたことあるんだ。だけど結論は何だったと思う?他にすることがなかったから、だってさ。」というフレーズに、ガンときた。そんなもんなの?結婚ってしょうもない、と感じた。ほんと何のために生きているんだろう。自分がしたいことを優先する。それが大切だ
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"彼女"との突然の別れを引きずるスンジュンが、四年後、偶然彼女と再開したがその彼女は四年前とはすっかり変わってフェミニストになっていた、というお話。
2019年に韓国で書かれた本書だけれど、韓国は日本よりもさらに家族の繋がりや家父長制が根強い印象があるかも。あとがきで著者が「韓国でフェミニストが心から愛する人を探すことは、『ウォーキングデッド』のようにゾンビでいっぱいの外界に出て戦わないといけないようなものだ」と仰っていて納得。日本でも"フェミニスト"という言葉自体があまり良い印象ではなく、揶揄されたりする方が多いような気がするけど、胸張って「私はフェミ -
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私は20代前半まではフェミニストなんて、と思っていた。でも、結婚適齢期が近づくにつれて、社会人として働く中でわだかまりを感じ、この本を手に取った。
物語では、女の生きづらさを敢えて明文化しておらず、彼氏と彼女の会話の中でモヤッとした感情を伝えている。それが読み手に深みを与えており非常に面白いと思う。
話は逸れるが記録。
社会生活の中で誰しも「可愛がられ」たことはあるはず。ありがたいと思うものの、異性の根拠不明な優しさにモヤッとした経験のある人は多いはず。下心を勘ぐってしまい、相手に気持ち悪さを感じてしまう。
私は異性が苦手なんだと、片付けている。
物語の彼女だったらこの気持ちや経験を言葉に -
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ネタバレ一気読み。
タイトルのセンセーショナルさ、『狂った』というワードチョイスに違和感があった
『彼女』の言いたいこと、主張はとてもよくわかる
ただ、それを目の前の大好きな彼氏に、パートナーに、ぶつけまくることは違うのではないか
一般的な善良な男性と、ミソジニスト、性犯罪者の
間には大きな崖があって
女性を攻撃したり蔑ろにしたりする奴等に
同情の余地はないけれど
(自分の置かれている状況が、昔と違ってクソと接する機会がなくなったから
怒りのメーターが低いのかもしれない)
職場(ベストセラー作家)での理不尽なセクハラ、パワハラ、女性上司の無理解、これらはアラサー以上の多くが経験してきたこと
今の2 -
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最善()を望みながらも、次善の恋愛()を繰り返してきたミレ
恋愛に対して一家言あるミレが、オープン・リレーションシップという今まで空想上の概念としてしか捉えていなかった恋愛の体制を考える
悩むよね、理解できないよね、けど理解しようとするよね、それが好奇心からくるものであっても。
恋愛至上主義というかものすごく女性的だと思った
相手に共通点を探す、嫉妬心と戦う自信がない
ミレにはオープン・リレーションシップは合わないと感じた。自分の最善のために嫉妬心を抑えているという意味ではそれも次善では??
適応しようと努力している姿が痛々しいと感じた
著者あとがきでありましたが、これはフェミニスト -
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キム・ジヨンに始まり最近よく見かける韓国のフェミニズム小説、とにかく感想を言いにくいなぁ、、、なんて。
語り手であるキム・スンジュンのようなまぁ普通の男性、普通の男性=プチアンチフェミ、と感じましたが、このように思考するんだなぁと若干胸糞というかがっかりしました。冤罪?気を持たせちゃった??は???となりますが、これが現実なんだよなぁって。言われたことあるわ。思い出したくもない。
ただ二人が別れて再会したときに、フェミ彼女(例のごとく固有名詞として名前が出てきませんので!便宜上…)が、
〝全部あんたのせいってわけじゃない。ただ何も考えずに、適応して育ってきただけでしょ。〟
と。その通りなんで -
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フェミニストはなぜ煙たがられるのか。
主人公たちの言動を追いながら考えていたのだけど、母親や姉妹、妻たちの犠牲の上に自分の生活が成り立っていることを認めたくないのかな、と思った。
認めると自分が悪者になっちゃうし、それよりもフェミニストに”権利ばかりを主張する自意識過剰な集団”というレッテルを貼って、上から目線で批判してる方が楽だよなーと。
社会問題を扱っているわけだが、テンポよくドラマティックに描かれており、あっという間に読み終わった。なのでエンタメ映画を1本観たような感覚になってしまうが、これは現実に起こっている出来事である。
性被害を訴えた女性の方が叩かれることが、人工妊娠中絶が罪にな