あらすじ
『僕の狂ったフェミ彼女』著者がおくる、前人未踏の“共有”恋愛小説!
30代の女性・ミレは、彼女にとって最善の恋愛をずっと探している。
したいことを望み、嫌なことを拒みたい。
誰のものにもならず、自分のままでいたい。
結婚をゴールとしなくても、対等な関係を築きたい。
ミレのウィッシュリストはずっと満たされなかった。
ある時出会った“完璧な男性”シウォンは
「非独占恋愛(オープンリレーションシップ)」を実行していた。
ミレは戸惑いながら、最善のために一歩を踏み出す。
◆推薦――宇垣美里(フリーアナウンサー/俳優)
最初に共感、次に反感と少しの羨望。
垣間見た新しい世界を受け入れられるのか、 受け入れられないならその理由は何か。
こびりついていた固定概念の奥にあるはずの 本当に自分の求めている恋愛の形について、
誰かと夜通し語り合いたくなった。
◆推薦――アルテイシア(作家)
私自身はオープン・リレーションシップをするのは無理だと思うけど、主人公ミレの気持ちはよくわかる。
「君は俺のものだよ」と言われて喜べない。
誰の所有物にもなりたくない。誰にも支配されたくない。
パートナーと対等に尊重し合う関係を築きたい。
それだけのことが、なぜこんなに難しいのか?
【目次】
プロローグ 0.ロマンスこそ必要
1. いろいろな幻想、の中の君
2.なぜ私はあなたを共有するのか
3.大丈夫? 愛か??
4.私が恋愛をやめられない(約)十の理由
5.優雅で計画的な共有恋愛
6.食べて、期待して、恋をして
7. あなたがデートしている間に
8.愛してるの言葉でも理解はできない
9. 君たちは感動だった
10.それは絶対私たちのせいじゃない
11. 最も普通の記念日
12. 嘘、みたいな時間
13. 一人で一緒にいる人たち
著者あとがき
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
最初は、独占的な恋愛をしないことが、違和感しかなかったけど、読んでいくうちに、だんだんと慣れていく部分もあった。
あとがきのエゴマの葉論争は、この本の影響もあるのか、なぜ自分の恋人が友達を手伝ったら怒るのか、と思ってしまった。
でも、やっぱり、今まで独占的な恋愛・結婚が当たり前の世界で生きてきているので、すぐには受け入れられないようなことも色々起きると思う。
ただ、恋愛・結婚において新しい視点をくれた小説で、とても面白かった!
Posted by ブクログ
とても好きな作家さん。『僕の狂ったフェミ彼女』では彼女のフェミニスト感情に共感しかなく、男性に一緒に訴えかける気持ちで読んでいたが、今回はオープン・リレーションシップというテーマで主人公のミレが彼氏とその彼女ソリから教えてもらう立場で、私も一緒に教えてもらった感覚。恋愛と自分の人生を切り離して考えられるソリがかっこいいなと思った。
や
確かに浮気されていても自分と良い関係を築けるのならそれでいいのではという考えがどこかにあった自分にはあれはこういうことだったのかと目から鱗だった。
他の男性に玉ねぎをあげただけで亡くなってしまう女性もいる韓国でこの本が出版されたことは祝福されるべきことだと思う。
引用
でもこの二人はお互い、そうはしない。そして相手の選択と生き方を、自分への愛情と関連づけることなく、独立したものとして、疑うことなく信じ、尊重する。
自分たちが今この瞬間、お互いのことが好きで、楽で一緒に過ごす時間が楽しいという事実が、なぜそれとはかけ離れたものに思える"結婚"という結論に飛んでしまうのだろう。ミレとしてはそれがむしろ理解に苦しむのだった。
その勇気は自分の中から出てくるものではなく、相手がくれるものだと。ミレさんがくれた勇気だと。
Posted by ブクログ
実験的な小説。オープンリレーションシップの偏見(世間一般に言われる悪いイメージ)と実際のルール(むしろ従来の恋愛より優れている部分は何なのか)の解説になっており。価値観が揺さぶられる。目から鱗だった。
Posted by ブクログ
『僕の狂ったフェミ彼女』の作家さんです
期待しながら読みました
面白かったです!
『私の最高の彼氏とその彼女』
タイトルの意味わかります〜(・・?
「私の最高の彼氏」だと納得です
「その彼女」が後に付いてくるですw
三角形か…?と思いきやそうではないんです
私(ミレ)と最高の彼氏(シウォン)とその彼女(ソリ)は"オープン・リレーションシップ"の関係にある恋人なのです
"オープン・リレーションシップ"とは、一対一で交際し、お互いを完全に独占する恋愛ではなく、 お互いを独占せず、他の人と関係を持つことも許容する"非独占恋愛"です
簡単に言うとシェアサイクルみたいなものw
恋人を自分が少し使って、必要な時は他の人も使う…、みたいな簡単なものではないですがw
じゃあ、"オープン・リレーションシップ"をしちゃえば、二股、三股、浮気し放題じゃんとか、この関係をもっている女性は尻が軽い女とか思ったあなた!
それは浅はかな考えです!
(どんな深い考えがあるかは読んでみてw)
確かに、話だけ聞いたらおかしいと思われるかもしれませんが、この3人の関係は素敵です
じゃあ、どんなに素敵なのよ!今の恋愛に不満を抱いてる!新しい恋愛の形を知りたい!
と思ったあなたは読んでみては〜( ̄ー ̄)ニヤリ
まぁ、当人たちが納得して、"オープン・リレーションシップ"の関係をもつ分にはいいでしょうが、普通の人にはなかなか難しい関係では…
私には無理だな…w
Posted by ブクログ
“非独占恋愛(オープンリレーションシップ)”を提案してくる男と付き合う話。独占されたくない、したくない、私向きでは、と一瞬考える。でもこれ彼氏と同じくらい彼氏のもう1人の彼女も好きで3人で付き合うくらいの気持ちじゃないとな……。そこまで思える相手なら、普通に男が要らなくなる。
Posted by ブクログ
前作がおもろすぎたので超期待してた。結果としてはちょっとがっかり。別に面白くないわけじゃないし、て言うか面白かったし、終わり方も割と好みだったんだけど、前作が痺れすぎた。〇〇すぎた、って表現はバカみたいで好まないんだけどほんとに痺れすぎたって言いたくなる感じだった。フェミ彼女ほどではないけど確かに女性の権限はこうであるべきだ!!!!!!!!!と共感が強くて読んでてほんとに楽しかった。一方これはストーリーとしては面白いけど共感はゼロだった。私は自由が好きで恋愛なんてしたくない縛られたくないって思っていたけど、結局恋愛すると独占恋愛主義なんだなと感じた。まぁその点は最初苦悩する主人公と重なる部分もあるけど。とはいえその道には進まないので共感とはいえなかった。縛られたくないし結婚願望もさほど強くない。今の彼とうまく行くために他で恋愛もしたいなと思うことがゼロではないし考えたことは何回もある。けど彼に他の彼女ができたなんて言われたらもうそれは発狂もの。数日前に読み終わった「炭酸水と犬」を思い出す。全くあり得ない。付き合う意味とは?となる。その点やっぱりオープンリフレーションシップには共感できないんだろうなと思う。
でも、話はほんとに面白かった!自作も楽しみ!韓国小説って面白いしなんだかご飯の描写がとても魅力的なのも韓国小説にハマりつつあるのかもしれない!
Posted by ブクログ
現地に旅行に行った後に読むと知っている地名が出てきて面白いね。
オープン・リレーションシップ。名前に意味を持たせるの、韓国小説には多いのかな?
ちょっと説明的すぎて小説というより実用書みたいだった。こんな進研ゼミみたいなステキなオッパがいたらいいわよね~
Posted by ブクログ
最善()を望みながらも、次善の恋愛()を繰り返してきたミレ
恋愛に対して一家言あるミレが、オープン・リレーションシップという今まで空想上の概念としてしか捉えていなかった恋愛の体制を考える
悩むよね、理解できないよね、けど理解しようとするよね、それが好奇心からくるものであっても。
恋愛至上主義というかものすごく女性的だと思った
相手に共通点を探す、嫉妬心と戦う自信がない
ミレにはオープン・リレーションシップは合わないと感じた。自分の最善のために嫉妬心を抑えているという意味ではそれも次善では??
適応しようと努力している姿が痛々しいと感じた
著者あとがきでありましたが、これはフェミニストにとって”希望的恋愛”書きたかったのだと。
むずかしい!簡単には理解できないけど、理解したいと思う。それもミレと同じように好奇心からです。
韓国のことわざ面白かった
「家の中の象」
「目から蜂蜜が落ちる」
あと韓国のご飯もこういった翻訳した小説を読む醍醐味だなって思います
Posted by ブクログ
一対一で対峙するとか結婚を前提などある意味すり込まれてきた価値観の恋愛に疑問を呈して、各自が許容する三角関係の話といった所かな。昔は違和感とも思わなかったことが最近の価値観では許されないことてして露見してきている。多様性や個人の価値観が尊重されるのはいいことだけど、それでも悩みは尽きないと感じた。
時代や形態は変われど恋愛初期に抱く感情なんかは変わらなかったりするよなとも思った。
韓国は激情の恋愛をするみたいなイメージがあったけど、皆がそうでもないんだなとも思った。