【感想・ネタバレ】僕の狂ったフェミ彼女のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

『나의 미친 페미니스트 여자친구』 全訳
釜山国際映画祭「Book To Film」に選ばれた最高の話題作
小説家50人が推薦する「今年の小説」選定
韓国文化芸術委員会「文学分かち合い図書」選定

「こうやって結婚して子育てすることが、普通の幸せなんだってこと、彼女が毎日気にしている中絶や盗作、性暴力事件などとは縁遠い、平凡な日常だってことを、わかってほしいと思った。」

んなわけないだろ。読んでいて、スンジュンになんども腹が立った。
82年生まれ、キム・ジヨン以来の強烈なフェミニズム感情。
彼女の苦しみ、叫びが、平和ボケしたスンジュンには全然響いてなくてそのもどかしさに共感した。
他人の結婚式とか、家族付き合いとか、友人夫婦との関係とか、そういうのが本当に残念というか、苦手で胸糞悪いと思っていたけど、その皮肉しか浮かばない感情を表に出すことができる彼女を素直に羨ましいなと思った。
こういう話題は日常生活では避けている。どうせ性被害に遭ったことのない女性は韓国や日本は平和だと思っているし、男性にはこの苦しさなんて分かってもらえるはずがないと思っている。でもそれが、被害者が訴えず黙っていることが、新たな女性の苦しみを生むのだとしたら、私もフェミニストのデモに参加したい。
私は仕事でも学校生活でも電車の中でも性犯罪に遭ったことがあるから彼女に共感しかないけれど、逆に性被害に遭ったことがない方、性被害とは自分は縁遠いと思っている方がこの本を読んだらスンジュンと彼女のどちらに共感するのか、何を思うのか、気になる。
いつか武器を持たずに歩ける日が来ますように。

0
2024年05月05日

Posted by ブクログ

ずっと読みたかったこの本をやっと読むことができた。

ものすごく読みやすい訳で、するする読めてしまった。そのさなかに、はっと立ち止まる言葉があり、そのたび一呼吸おいて、自分に立ち返り読んだ。
大学を出て仕事を始めてから、自分の恋愛脳がほぼ、機能しなくなった。何故だろう?高校大学で色々ありすぎたから?流動的に、アロマンティックに?と感じていたり。今回この本を読んで、そのきっかけ…というより、変化の材料のようなものがわかってしまった。
著者あとがきの、「自分の人生を安全に守り、自分らしく生きたいという欲求と、誰かと共に行きたいという欲求が正面衝突するしかない。」これが答えだった。著者が、「彼女」が、どちらを、と選ばなかった、その双方のうち一方を、自分が選んでいたのだと。正面衝突して、片方の欲求が、鳴りを顰めていとことに。そして、こうも思った。ああ、諦めなくても良かったんだ、と。不器用な自分にも、その第三の道があるのかもしれないと。希望を、灯をもらえた。本当にこの本に、今出会えて良かった。

自分一人ではどうしようもないことと、きっとこの先にあるはずの希望と、でもそれは理想でしかないことと、それでも諦めなくない、何もあきらめたくないこと 答えはきっとなくて、夢のような理想を渇望して追い求めて、それで少しでも自分が、息がしやすいように、必死に生きていくような。わたしにもそんな生き方ができるのかもしれないと、思える希望の書だった。

0
2024年04月27日

Posted by ブクログ

フェミニズム関係の本を読んで、周りの女性たちに男尊女卑構造による辛さを聞いてからだと、主人公のスジュンに対して「何やってんだよ!」と憤る

もっとも、フェミニズムについて学ぶ前だと私もスジュンみたいな考えをしていただろう

「俺にフェミニズムを教えろ」ではなく、「フェミニズムを学び取ろう」とする姿勢が大事だなと思った

0
2024年03月20日

Posted by ブクログ

フォローさせて頂いているなおなおさんからお勧め頂いて拝読。
韓国映画や韓国ドラマをかなり観ていた時期があったお陰で何かと舌を鳴らしたりする感じや文化や場所などは軽く知っていたのですんなり読む事が出来ました。
年上の好意を持っている男性に対してオッパと呼ぶのを久々に見て懐かしい!と軽く感動を覚えましたが、軽妙で読みやすい恋愛小説なのに内容が実は日本にも通じるフェミニスト問題。
韓国の小説は大分前に読んだ『ダーウィンヤング』しか知らないのですが、同じ社会問題をテーマにした作品なのに読みやすさが段違い。

就活が難航していた主人公のスンジュンが漸くアメリカでのインターンシップというチャンスを手にし、付き合っていた彼女との事で悩んだ挙句これが最後のチャンスだと結局泣いて止める彼女を置いて渡米します。
彼女はあまりの遠距離に耐えられないとメールのみで別れを告げ、そのまま4年が経ったのですがなんと彼女と再会。
しかも彼女は中絶を禁止する堕胎法に反対するデモに参加していたのです。

当時はスカートに薄いけれど流行りのメイクもきちんとして髪を伸ばしていた彼女ですが、フェミ彼女になっていた彼女は髪もバッサリ切ってノーメイクにパーカーとデニム姿。スンジュンいわく「ボーイッシュではなく、ボーイ」的な出て立ちに。
かなり豹変していた彼女ですが彼にとっては唯一無二の恋人だったようで、どうにかこうにかよりを戻し、毎週デモに出かける程の熱心なフェミニストから元の彼女に戻そうと奮闘するのですが気持ち良い位にぶれないので中々上手く行きません。

彼女の名前が一切出てこず、後書きで読者の事でもあると思って欲しい、と書かれてありましたが男性も読むべき作品ではないでしょうか。
スンジュンは家父長制度が根付いている環境で育ったので偏った考えではありますが、確かに男性が考える良い彼氏と女性の考える良い彼氏って違うのかも。
こんなに難しい事を考えながら恋愛した事がないので成程、と感心しておりましたが役に立つ機会は当分来なさそうなのが悲しい。

私のこの悲しいという台詞すら彼女が聞いたら怒るかも知れません。
「女は男の自己満足を満たす為の道具じゃないのよ!」
私はそんな風に思っていないというより、そこまで深く考えていないのですが、彼女はこう思わざるを得ない辛い目に遭っています。
日本でも『Me Too』運動が加熱した事件がありましたが(ちなみにターゲットになった映画監督は私が大好きな監督だったので絶望を感じたのですが)これは腹立っても仕方ないよなあ…と頭を抱えました。

しかしこのスンジュンですね、凄く一途な良い男ではあるんですよ。
だからこそ彼女もよりを戻したんでしょうけれど考え方の違いの壁のせいでスンジュンの愛が空回りしてしまうんです。
もどかしい!もどかしいわー!!
恋愛ってもっとこう、単にキャッキャウフフじゃダメなのかな。
テーマがここではないので仕方ないんですが、お似合いの二人だけにやきもきしてしまう!

基本的には楽しいノリでお話が展開して行くので、小難しい事は考えずに読めるのにきちんと問題提起が心に残る。
ラストも小気味よいので読後感は不思議と非常に爽やか!
とても良い本でした。なおなおさん、ありがとうございます!

ところで、主人公の両親が物凄い関西弁で喋るのに、何故に関西弁?!
と思ったら訳者あとがきにちゃんと理由が書いてありました。びっくりした。

0
2024年02月15日

Posted by ブクログ

対話を諦めないことは、愛を諦めないこと。

普通の男性側からの視点でフェミニズムをどう感じるかが書かれているのが新鮮で勉強になった。
訳者あとがきにも書かれているように、この本の中に我々が話し合うべきトピックがたくさん散りばめられていた。全ては変わらなくても何かが少しずつ変わっていくことを願う。そのためには対話を諦めない。それは愛を諦めないことなんだと思う。

0
2024年02月07日

Posted by ブクログ

軽い感じで書かれていので、読みやすかった。(キム•ジヨンは結構重かったので)でも、韓国の今の様子を描いていて、苦しい。分かり合えない男と女。日本は女性があまり声を上げていないだけで、本当は韓国と状況は同じ。物語のあとで、スンジュンが少しでも変わってくれることを期待したいが、、、無理かぁ

0
2024年02月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

とある作家さんのサイン会で、元パートナーから「日本では男尊女卑はなくならないよ」と言われ、ブチギレたら振られたという相談をしたら、おすすめしてもらった一冊。

元パートナーが発していた言葉と、本書のキム・スンジュンが発する言葉、とても似ていて、当時の「お互いの見えている世界の違い」を思い出した。読んでてちょっぴりしんどかった。

私は、本書の彼女のように、堕胎罪反対のデモで殴られても声を上げ続ける強さはない。彼女のように自分より立場が上の人の性加害を告発できるほどの勇気もない。だけど、自分にできる範囲のことをコツコツと積み重ねて、誰かと連帯して、少しずつでも社会を変えていける人になりたいナ。

最後、中絶が合法化されているアイルランドへ颯爽と旅立っていく彼女、かっこよかった。

0
2023年12月13日

Posted by ブクログ

「フェミ」という言葉がネットではただの批判のために使われている中で、フェミニストの方がどういうところで違和感を感じているのか、またその社会がまかり通っているというところでハッとさせられる本でした。
相手に対して性別に囚われた発言をしてしまっていないか、実は不快な思いをさせてしまっていたのではないか、見つめ直すためにもいい本なのではないかと思います。
引き込まれる本でした

0
2023年11月06日

Posted by ブクログ

彼女にとってはこんなにも当然なことが、僕たち男にはなぜ理解できないんだろう?それがこの問題のそもそもの悲劇だと思った。だけど実際、わかりたいと思ったこともなかった。

この文に全てが詰まってる気がした。

スンジュンは日本にもよくいるタイプの本当に普通の男性。自己認識では、世間的にもいい彼氏。
そんな彼もそろそろ結婚を意識する年齢に差し掛かり、知人に紹介された女性たちといまいち関係が進まない日常を送る中、4年前に別れた彼女と再会。彼女はフェミニストになっていた。

彼女を普通に戻そうとするスンジュンにだから!わかれよ!!とイライラしたけど、実際これって日本でもよくあることだと思う。
作中でも出てくる、説明しないとわからないことは説明してもわからない。本当にその通り。
あと彼女の名前が最後まで出てこない。

読んでほしい層には届かないんだろうな

0
2023年06月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

特にフェミニズムについて考えたこともなかったけど、インパクトあるタイトルに惹かれて読んでみたんだけど、私ってもしかしてフェミなのかなって思った。もしくは作中の男性陣が極端にミソジニーなのか。終始スンジュンにイライラした。私も結婚はしたくないし干渉されたり心配されるのも好きじゃないし、かと言って性被害にあってもいいかと言ったら全く持って嫌だしそんな世の中クソだと思う側の人間。何でもかんでも自分の都合のいいように、いつか彼女が変わると思って特に我慢も寄り添いもできてないくせに僕は頑張っているだとかなんでわかってくれないんだってあたかも悲劇のヒロインのような思考の男性ほんっとうざい。あぁ〜イライラする呆れる!!!って思った。韓国ってこんなミソジニーな男で溢れてるの???ってこれは流石に本に囚われすぎているかな。セクハラ、パワハラ、モラハラ、全部許さない!!!!!

0
2023年05月15日

Posted by ブクログ

口語で、展開がスリリングなので読みやすい。
韓国の話だが、日本に通じる男尊女卑が知らず知らずのうちに、当たり前となっていることもあると思う。そこに立ち向かう彼女が勇ましい。
人は変えられない。でも、知らない世界、今までの自分の常識にない世界についての視野を広げる影響を与えることはできるのかもしれない
ぼくが少しずつ彼女に影響されている、そんな気がしてポジティブになれた。
女性にも男性にもおすすめしたい本。

0
2023年05月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

かつて大好きだった彼女が別れてから四年の時を経てフェミニストになり、デモに参加していたところでばったり再会するところから始まる。

主人公の男の子は悪気なく、極一般的な考え方として男尊女卑に染まっており、彼女を脱フェミさせてあげようと奮闘する。

フェミニストに詳しくない、彼女らは何を訴えたいのか?この社会になんの不満があるのか、と考えている人には主人公に感情移入しやすく、彼女に襲いかかる不条理にも気付ける一冊ではないだろうか。

0
2023年03月12日

Posted by ブクログ

なんか凄い本を読んだ…。結婚したい30代の主人公は大好きだった元カノと再会するが、彼女はデモや抗議に参加するいわゆるフェミニストになっていた。女性の女性搾取に対し反発する気持ちも分かるし、男性の周りの友達と同じように結婚したい家庭を持ちたいと焦るような気持ちも分かる。けれど、終わりの方に「結婚しろって親のプレッシャーがすごいから、友達に何で結婚したのかって聞いたことあるんだ。だけど結論は何だったと思う?他にすることがなかったから、だってさ。」というフレーズに、ガンときた。そんなもんなの?結婚ってしょうもない、と感じた。ほんと何のために生きているんだろう。自分がしたいことを優先する。それが大切だと思うけれど。なんとなくで結婚を焦っている人、それが幸せと考えている人は読んでほしい。話題になるのも納得の良い本でした。
あと、今ちょうどダウンタウンの松本さんのニュースを見ていて、嘘か本当か分からないけれど、もしそれが本当なら女の人は権力に負けないでほしいと思った。物語の中で彼女も同じように売れっ子作家にセクハラをされていたけれど、誰も味方になってもらえなかった経験があったから。
結婚、フェミニスト、女性の当たり前、セクハラ、多くの共感がある一冊です。

0
2023年12月30日

Posted by ブクログ

読んでいて苦しい気持ちにもなった。感情がぐるぐるとした。
この先この2人はそれぞれどんなふうに生きていくのか。と気になった。

0
2023年11月19日

Posted by ブクログ

"彼女"との突然の別れを引きずるスンジュンが、四年後、偶然彼女と再開したがその彼女は四年前とはすっかり変わってフェミニストになっていた、というお話。
2019年に韓国で書かれた本書だけれど、韓国は日本よりもさらに家族の繋がりや家父長制が根強い印象があるかも。あとがきで著者が「韓国でフェミニストが心から愛する人を探すことは、『ウォーキングデッド』のようにゾンビでいっぱいの外界に出て戦わないといけないようなものだ」と仰っていて納得。日本でも"フェミニスト"という言葉自体があまり良い印象ではなく、揶揄されたりする方が多いような気がするけど、胸張って「私はフェミニストです」と言っても変な顔をされないような世の中にならないといけないと思う。
終始スンジュンが「自分の価値観が"普通"、彼女をこちら側の世界に戻してやらないと」という態度なのがずっと腹立たしいのだけど、世の中の男性(だけでなく女性も)はこんなものだろうな。フェミニストと反フェミニストの縮図を見ているような感覚でした。
"彼女"に名前はなく、私たち女性はみんな"彼女"になり得る。みんなが自分の意思で好きなように生きられる社会にするためには、無知や見て見ぬフリをしていられないと思った。

「 ー考えると怖くならない?将来、旦那も子どももいなかったら寂しいんじゃないの?」
「その代わり、私がいるはず。」

「世の中がそんなに簡単に変わると思ってんのか?変わんないんだよ!」
「少なくとも私は変わるはず」

0
2023年11月18日

Posted by ブクログ

ちゃんとイライラしたし、僕(キム・スンジュン)の思考回路がおかしいって端々で思った
「分かり合えなさ」が描かれてるなぁ
「正欲」でも「流浪の月」でも

平行線や

0
2023年10月07日

Posted by ブクログ

四年前、付き合っていた初恋の彼女は、フェミニストになっていた!?
「何も考えていない」スンジュンと「フェミニスト」の彼女のお互い譲れない信念のぶつかりあいに色々考えさせられた。

この本を通して思ったのは、他人を変えるって難しい!!
でもお互いに歩み寄って理解しようとする姿勢がないといけない。
みんな平等に、冷静に物事を見ているようで意外とそうじゃない。
自身の積み上げてきた"だけ"の価値観を相手に押し付けてない?
フェミニズムなんて自分は関係ない、本当にそう言えるのだろうか?

私の生物学的な性別は女性であり、正直この本で書かれていることだけでなく、あらゆる女性が被っている不利益には、「わかる」と言わざるを得ない。
ただ、無視してはいけないなと思うのは生物学的に男性といわれる人達にも強いられている苦労があるということ。この本は男性目線で描かれている。だからこそ私自身共感に思考がとられすぎずに読めたと思う。まあ一方で彼女の思いや辛さが微塵も伝わって無い様子も感じ取れて悲しかったが…。
女性も苦労してるかもしれないけど、男性も苦労してるんだよ(立場を入れ替えた主張を含む)、のような平等に冷静に話しているようで論点がズレているようでは、この問題は平行線だろう、とも思う。
私たちはにはどうしても自分が、あるいは自分の属している立場(今回の場合では生物学的·社会的性別)が不利益を被ることを許せない。だからこそお互い攻撃し合ってしまう。それは悲しいかな仕方の無いことかもしれないと感じた。
しかし、お互いに歩み寄ろうとすること、まずは相手の考えを受け入れようとする姿勢をもつということは絶対に必要。フェミニズムだけでなくてね。

将来旦那も子どももいなくて、寂しくなるかもしれない、けど「私」がいる。
彼女の世間という黒い海に立ち向かおうとする姿勢はただ、カッコよかった。
自分と違う価値観の人間に傷つけられ1人で絶望している私とは違う。彼女は闘っている。
そんな彼女に勇気をもらえた。

0
2023年09月17日

Posted by ブクログ

私は20代前半まではフェミニストなんて、と思っていた。でも、結婚適齢期が近づくにつれて、社会人として働く中でわだかまりを感じ、この本を手に取った。

物語では、女の生きづらさを敢えて明文化しておらず、彼氏と彼女の会話の中でモヤッとした感情を伝えている。それが読み手に深みを与えており非常に面白いと思う

話は逸れるが記録。
社会生活の中で誰しも「可愛がられ」たことはあるはず。ありがたいと思うものの、異性の根拠不明な優しさにモヤッとした経験のある人は多いはず。下心を勘ぐってしまい、相手に気持ち悪さを感じてしまう。
私は異性が苦手なんだと、片付けている。
物語の彼女だったらこの気持ちや経験を言葉にしたんだろうか。

物語の中の気の強い彼女でさえ、黙って飲み込む場面があった。
他人の価値観に対峙するとき、敵は相手だけではない。相手の育った環境や、友達も敵であり、全貌の見えないものと戦っているようなもの。こちらが疲れてしまうので、黙って飲み込む。
声を上げるのは本当に気力と体力のいることだと思う。




驚いたが、
韓国には女性への蔑称がたくさんあるんだと知った。

0
2023年08月16日

Posted by ブクログ

彼氏視点で書かれているのがとても良かった。フェミニストでない男(女も)にフェミニストを理解してもらうならこんなに適した本はないのかもしれない。
あとがきに「このニュースについて、彼女とスンジュンはどんな会話をするでしょうか」という問いかけがあった。分かり合えない両者の視点を得るための本だったんだなと思った。

0
2023年07月04日

Posted by ブクログ

フェミニストではない側から描かれたフェミニスト文学。
彼女にやったれ!の声援を上げつつ、ここまで分かりやすく描かないと読まれないのかの落胆もありつつ。
女性がなぜ声を上げるか、分からない人にはぜひ読んでほしい一冊。

0
2023年06月27日

Posted by ブクログ

最近の日本のフェミに係る訴訟などに触発されて手に取った。
小説としては面白く、一気に読み終えた。
個人的には、主人公の男性にも、その彼女であるフェミニスト女性にも共感できなかった。

読んでいると「猟奇的な彼女」を思い出したけど、著者が意識していたと、訳者の解説にあった。

ハイデガーやサルトルへの批判に、偉大な思想家もその思想を生きるのは困難だ、といった指摘がある。
今、フェミニズムを主張する人々は、数十年後、どんなフェミニズムを生きているだろうか?

0
2023年06月09日

Posted by ブクログ

正直、自分はフェミニストだと思ったことはないけど、レイプ犯や性犯罪者が厳しい懲罰を受けないニュースをみて抱く感情からそう言う一面があると思いこの本を読んだ。
読み進める途中で主人公の"僕"の心のうちがよく描かれているが、それがなんともリアルで、世の中の人ほんとにこう思ってるんだろうなっていうのが感じ取れて、悔しくて涙が出そうになった時もあった。主人公がマジでよくいる男でいい。(マーベル作品やクリストファーノーラン作品は見るあたり)
ただ、彼がちょっと理解ある方っていう現実が辛い。
最後に周りの男友達が結婚相手と喧嘩をしていたように特に韓国社会において女は家庭にという考え方に彼女が一言言ってくれたおかげで奥さんたちも想いを伝えれたと思う。
この社会において、フェミニストは嫌悪されがちだが、フェミニストは男女の平等、性差別のない社会を目指す人たちであり、決してミソジニーではないと言うことをわかってほしい。
そして、声を上げる人がいない限り、そして、その声を聞かない限り、この世界は変わらないままだと言うことを思いとどめておかないといけない。

0
2023年05月22日

Posted by ブクログ

2時間で読んだ。あとがきで泣いた。世の中って本当こうだよね。家父長制とミソジニーと真っ向対決だよね。出版できる世の中であることが進歩か。
…でも、私は夜早く帰ります。

0
2023年04月05日

購入済み

韓国を感じる

韓国の雰囲気が文章から感じられて、韓国ドラマを見る要領でサクサク読めました。
男性視点と言うのも面白い。

0
2022年07月23日

Posted by ブクログ

・彼女は僕と別れてから、会社で働く中で受けた扱いによってフェミニストに変わったのだろうか
・フェミニストはときに過激で世間から目の敵にされるからなかなか言いづらい風潮があるとわかった
・自分は疎外感を感じることがあるなと思った
・消化し切れない内容だった

0
2024年01月17日

Posted by ブクログ

2人の分かりあえなさが、そのまま平行線で終わっただけだった。救いがあってほしかった。彼女が言ったこと、"僕"には全然響いてないし、知ろうともしないまま。そんなやつとは早く別れろ!狂ったフェミニストより

0
2023年11月09日

Posted by ブクログ

読みながら上司、お客さんから言われた言葉を思い返した。。。韓国よりは日本の方がマシかもしれないけど、日本も大概だよ!?( ; ; )

0
2023年06月19日

Posted by ブクログ

女性の感じる生きづらさが詰まっている。
また主人公が美人だったこともあり余計あるのかな。
韓国の方が男女の意識の差は多いのか、日本は表面的にはあまりないのか。私がおばさんになったから感じなくなったこともあると思う。
女性の生きづらさをわからない男性が入ることで、より異常性というか、反論する側の意見から、際立つ。

0
2023年05月19日

Posted by ブクログ

韓国で話題のフェミニズム小説、ということで読んでみた。小説としてはごく未熟という印象であり、文芸ジャンルとしての「小説」を楽しむという意味ではあまり楽しめなかったので、星の数はその部分についてである。
一方、内容はフェミニズムという点では目新しいところは特になかったものの、韓国の事情を知れたという点ではたいへん興味深かった。韓国のジェンダーギャップ指数は日本よりも随分改善しているが、それと連動するかのように「反フェミ」の存在感が高まっている。その生々しい様子を窺い知ることができるのがこの本の一番の醍醐味かと思う。
日本のジェンダーギャップ具合はもちろん改善していかねばならないが、韓国の真似をすれば良いというものでもない。その一歩として彼我の相違点を知るために、一読の価値がある。

0
2023年05月01日

Posted by ブクログ

・K-POP産業から、ここ数年 韓国に関心を持っている。かつ身の回りで幾らか、女性の権利に関する出来事がおきた、という背景から読んでみた。
読みたくない人が読んでもなにも受け取れないだろうから、その点はかなしい。態度を決めかねている人を導く可能性はある。
・少しエンタメ的に脚色されてはいるが、自分に見えている(つまり日本の)景色とそれほど差はなかった。わからんちんな主人公が、“すごく優しい”のは救いだった。“優しくない”タイプだったらとても読んでいられない。
むりやり比べるなら、本書で描かれる韓国よりも日本の方が、中立派 わるく言えば日和見だったり、この話題で議論したがらない人が多い。対面であえて話題に出したときのリアクションも、作中の結婚式シーンのような、あそこまで嫌悪感丸出しにはならない気がする。
…まぁ、地域の慣習だとか受けた教育しだいで、日本の中でも傾向は様々なので、特大主語で語るのはよくない。
・本作の主題とはズレるが「男子たるもの強くなければならない」という圧は、日本より韓国の方が強いと聞いたことがある。日本好きな韓国人の方のv-logで、『日本はオタクやってても許されるのが良い』とかなんとか。
その日本でさえ、最近のニュースで、自死の割合は男子高校生が最多と読んだ。そういう圧力のせいで彼らもまた生きづらいのなら、やるせない。

・大邱が出てきて、自分の知っている大邱出身者をおもいうかべて「あぁ、確かに家父長制思考が強いかも…」なんて偏見を強めながら読んでしまった。
・性産業の市場、2016年時点で日本が韓国の倍だったらしい。望まずその職に就いている割合は分かりかねるが、選びたいものを選べる世の中にならないかしら。
既得権益がぶち壊れる、そういう日は来るのだろうか。
・傘寿祝いのシーンで、セクシャルマイノリティの話題を出す意味がわからなかった。叔父さんがそうでなければ無用の詮索だし、そうだったとして勝手に暴いて良いものでもない。
主人公の反応を試すために、利用しただけ?「彼女」も完璧な正義ではなく、人間だなと感じた。
・彼女の「なんで付き合ってるんだろう?」「重い荷物が運べずに頼る歯がゆさ」などの感覚は共感した。
正しさを見つめると、自分の中のダブルスタンダードと向き合うことになる。
自分の日常を振り返っても、自分の稼ぎで 他人に縛られず生きた〜いの気持ちと、なんにもしないでひとの稼ぎをアテにして生きた〜いの気持ちがある。なお、これは前者の選択肢があるから言えるたちの悪い冗談です。
別の例を挙げるなら、ルッキズムに疑問を持ちながらも、K-POPアイドルのパフォーマンスに感激したり。ちぐはぐだ。
本当に外見を尺度からはずすなら、この 見た目が美しい(だけではないです!)人たちを集めて/訓練して/飾って私たちに見せてくれる そういうビジネスはなくなるのかなあ、と考えることがある。この葛藤は雑にくくれば「オレにイイコトしてくれる店がなくなる」ということだし、もっと対象を広げようとしたら 外食産業とか 衣料品店とかもどうなんだって言えるし、答えがない。

・筆者もあとがきで書いているように、この本はきっかけにすぎない。本書に答えがあるとか、この本で劇的に世界が変わる類のものではない。
ただ、読んだ人の背中を押したり、目をひらいたりする、そういう本だった。
変わりたいね。

0
2023年03月03日

Posted by ブクログ

韓国の男性社会がいかに根深く、意識すらされないもので、純粋なふりをして受け入れなければならないものなのか理解できた。
僕の視点に立つことで、彼女の勇敢さ、苦しみがより伝わってきた。

0
2023年02月26日

「小説」ランキング