水谷さるころのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
事実婚で子どもを育てる著者のコミックエッセイ。
元々著者の方のX(Twitter)をフォローしていたんだけど、こういう夫婦関係でいらっしゃることを知らなかった。
タイトルにもある通り、「育児」というよりは育児を通しての夫婦関係にスポットを当てている。
今後パートナーを作りたいと思っている人、よき夫婦関係の構築を目指したい人は一読の価値あり。
非常にシンプルな絵柄なので読みやすい。
所々にあるコラムページでは、文章でより詳しく結婚当時の関係性や感情について述べている。
なぜ事実婚を選んだのか、法律婚と事実婚どちらも体験した著者にとってどのような違いがあったのか、不妊治療や金銭問題など赤裸々に語っており、興味深い。
こういうものっていざ当事者になる頃にはやらなきゃいけないことに忙殺されて、きっと冷静に俯瞰できないよなぁ。
保活問題なんかも描かれており、住む場所によるとはいえ、現代の闇を感じる…。
エッセイストは皆そうなのかもしれないが(偏見)、さるころ氏は「自分はこうしたい!」という要求・願望が明確であり、それに向かって突き進む様は見ていて気持ちがいい。
夫婦関係が上手くいくために、後ろ表紙にもあるが夫婦間でルールを定め、意見をぶつけながら日々現状を改善していく様も見事。
そこには事実婚ならではの問題もあるし、法律婚でも共通する問題ももちろんある。
著者も作中で述べているが、「〜でなければならない」という世間からの先入観・刷り込みというのは根深いもので、いち夫婦に全て当てはめるというのはナンセンスだと思う。(「男だから大黒柱になれ」「夫に養ってもらっているからギャラは安くていい」「30歳までに結婚しなきゃ」など)
これから夫婦になる、親になる人達にとって、自分たちの場合はどうしたいか、というのを真剣に考える良いきっかけになる本ではないだろうか。
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Posted by ブクログ
X(Twitter)のタイムラインに流れてきて読んでみた本。骨髄ドナーになって体験談を本にするなんて、とても崇高な奉仕の精神が熱く語られているんだろうな…と思って最初は若干気後れ気味だったんだけど、まとめサイトに載ってたごく一部を読んだだけでもこれはギャグ要素多めでかなり笑える!というわけで早速ポチった。
私は(とっても意識の低い)献血マニアなんだけど、この本の作者も献血が大好きで、「たっぷり自分の血が溜まった血液バッグを見ると達成感を感じでテンション上がる!」のだそう。献血マニアの中でも体を張ってる感の強い全血400を好む人はガチだよな〜って思っていたけど、この方はそれがさらに高じて骨髄ドナーに行きついたらしい。献血マニアの濃度と健康度をグレードアップしたら骨髄ドナーになった…と…なるほど…。
ドナー候補に選ばれてから実際に提供するまでの流れや、手術前後の体調のことなんかがが詳しく載ってるので、骨髄バンクへの登録に興味があるけど実際何するのかわからなくて迷ってる…という方には役に立つと思う。綺麗事だけじゃなくて、しんどかったこともちゃんと書かれてる。
読んでみた結果「骨髄ドナーは自分はちょっと厳しいかも…」となる場合ももちろんあるだろう。でも、最終章は「ドナーは無理だけど献血なら…」という人を沼の底に引きずり込む内容となっている点が抜かりない。
押し付けがましさや独善的な感じはなくて、清々しい読後感だった。 -
Posted by ブクログ
バツイチ同士で結婚したさるころ(イラストレーター、漫画家)とノダD(フリーの映像ディレクター)。3歳の子供との3人家族。
「女ばかりが家事育児を背負い過ぎない」&「男だからって大黒柱にならなくていい」それぞれの考え方を元に試行錯誤を続ける日々を描いたコミックエッセイ。
タイムリーに2冊続けて結婚生活に伴う配偶者とのコミュニュケーションの取り方についてのエッセイ(1冊目は槇村さとるの『ふたり歩きの設計図』)を読みました。
こちらは子供も一人いるので育児についても描かれていて、自分にはより現実的な読み物に思えました。
と、いっても私自身は今や希少の専業主婦なので、まんまこれを真似するかと言われればそうではないし、だったら金稼いでない分家事も育児も全部請け負ってYシャツもピシッとアイロンがけするくらいかと言われればそうでもない。
たとえ専業主婦の同じようなエッセイがあったとしても、それをまんま鵜呑みにするわけでもないでしょう。
結局は何を見聞きしても、自分の置かれた環境は自分だけのものでしかないのだから、参考にはなっても真似っこするべきではないと思いました。
自分自身の考えを構築していくのにとても役に立ったし、そこに共働きだとか専業主婦だとかは関係ないと思えました。
さるころさんの考え方は分かりやすくて好感が持てます。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ愛情は消耗品、家庭生活は実用品、メンテ無しで永久に続くわけがない。
後書きに著者がそう書いてるけど名言だなと思いました。
世の中の家族がこんなふうに話し合って歩み寄ってみんな生きていけたら良いですね。
子供のいる生活の困ったことや難しいことをかなり踏み込んで書いてくれていると思います。
実際に関わるのは本書のように大変なんでしょうけども、さるころさんの夫さん(籍入ってないから便宜上呼びです)って人間的に可愛らしいと言うか親しみ湧く人だなぁと思いました。
大切なものを守るために性格を変えるというのは並大抵ではないと思います。これこそ愛の力ってやつなのかなーって。そういう風に描けるさるころさんにも夫さんに対する愛を感じました。素敵な家族だと思います。
マイルくんがさらに成長した続編的な作品を期待しています。