川代紗生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
誰かの価値観に合わせて生きてる内に、自分の気持ちに自信が持てなくなってしまった登場人物が多かったように思う。
押し殺した本心をさらけ出してしまうと、今の自分の居場所はなくなってしまうかもしれない…
そう思って、周りの顔色を見て、空気を読んで、「誰か」の価値観に合わせた行動を取って、自己嫌悪になる…
そんな苦しい気持ちに区切りをつける儀式が、喫茶「雨宿り」で夜の10時から行われる元カレごはん埋葬委員会だ。
婚活をしたり、不倫相手と別れられなかったり、推し活をしたり…
ストーリーの「鍵」となる食べ物を食べながら、誰かの価値観に合わせた行動や本音をごまかす為に取っていた行動の、下に下に隠れていた自分の本心を見つけていく。
私は誰かを「推す」という経験がない為に、なんでこんなに推し活ブームが起きているのかわからなかったけど、山本美穂さんのエピソードは「すごくわかる」と思い、この章だけ何度も読んでしまった。
「誰かのために一日中時間も体力も使って、子供が寝た隙にトイレでこっそり見る推しのキラキラ動画は確かに癒しになるよね」と思ったし、その推しが結婚したら、立ち直れないほどショックを受ける心理も腑に落ちた。
もちろん純粋に「推す」という気持ちもあるけど、きっと自分の世界にも「なにか」が隠れているのかなと感じました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ二作目なんだよね。前作読んでからの方が良かったかな。
主人公30歳の桃子は彼氏から指輪をはめられてる時に、元カノと結婚したい!と言われ別れる。
マチアプで妥協しあってた。急かされる。
タワマンでの合コン。女の子数名と男の子数名。
彼女は超美人だが学がないことをバカにされてパーティーで振る舞う。そんなモラハラ男と別れる話。あれ?俺っぽい!
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そうか、これはただの合コンじゃない。品評会だ。
ベルトコンベアーに乗せられ、検品される商品になったような気分だった。
顔のかわいさ、髪の毛の艶、スタイルのよさ、話しやすさ、男の子のジョークについていけるか、こういう場にふさわしい料理をつくってこられるか。
それから──場違いな女がいても空気を悪くせず、ちゃんとフォローできるか。
それぞれ何点。合計何点。上から下まで検品され、不良品はコンベアーから落ちてゆく。
わたしは今、何点だろう。
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パワフル会社員の妻。推し活の俳優が結婚。カルボナーラが好きなのに相手は卵嫌いで解像度上がって悲しい。幸せになって欲しいはイコール結婚がちだが、自分は結婚で幸せか謎。仕事一筋な旦那。一秒を無駄にするなとビジネス書を書く旦那は家事育児一切しない。自分の気持ちや芯はバターのようにどんどん切って他の人に譲っていく。
一流シェフと職場恋愛してるホールの女の子。シェフが不合格って言うから発言や感想も合格できるように必死。オムライスが合格もらえないが、別の人が合格貰えたとSNSに書いてて浮気を知る。桃子が再現するが、…おいしくなく、気を衒いすぎ。
「何も理由がわからないまま上手くいかなくなる人生より、理由があって上手くいかなくなる人生の方が良いじゃん」 -
Posted by ブクログ
読みながらずっとずっーーーと心がいたかった
独身でおつきあいしている人がいない30代は本当にこんな言われ方をするのだろうか。今この時代に??と思っちゃいました。
一番上の子が今年21になりますが、わが子が一生独身であっても、性的マイノリティであっても、大家族を作っても、親のわたしがそれに対して意見しようとは思わないのだけど、世の親たち親戚たちは、いい人いないのか、結婚は、子どもはと問いただすものなのかなぁ。
ほっといてほしいよね。
でもなにも言われないのも寂しいとか言っちゃうのかなぁ。結局は人それぞれだよね。
唐揚げが美味しそうで、今日のお弁当はにんにくと生姜をきかせた唐揚げにしました。普段しない二度揚げもしました。うまし。 -
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何度も出てくる「足りてない人間」というフレーズがこちらまでダメージを与えてくる。自己肯定感が低くなってしまった登場人物たちの苦しみ、ままならなさを共有すると鬱々とした気分になってしまうけれど美味しそうなごはんが救ってくれる。
やっぱり人間は睡眠と食事が大事だよね。
ただ「幸せになってほしい。」と言う言葉が呪いみたいになってしまう可能性もあることを肝に銘じて発言しなくちゃいけないんだなとも思った。
「月がきれいな夜に、誰かに思い出してほしかった」じゃなくて「月がきれいな夜に、あの人も今空を見上げてるかな」って思う方がロマンチックで素敵ね。 -
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「幸せの形は人それぞれ」。わかっていても、誰かの幸せを見て、自分には何か足りないと感じてしまう。そんな風に感じている人に手渡したい物語です。
婚約寸前で恋人と別れた桃子が働く喫茶「雨宿り」。ここでは、失恋の記憶が染みついた料理を作り、みんなで食べる「元カレごはん埋葬委員会」が開かれます。
正直、最初は「選ばれることに、そこまで自分の価値を委ねなくても」と歯がゆく感じました。相手の判断は変えられないのだから、自分の次の行動を選ぶしかない。その考えは今も変わりません。
ただ、割り切れない心を描く物語として読むと、景色が変わりました。結婚への期待も、自分らしく輝く人生も、いつしか自分を採点する物差しになる。多様性が語られる時代にも、比較からこぼれ落ちる寂しさはある。その苦しさが、少しわかった気がします。
印象に残ったのは、思い出を料理にして分かち合うこと。思い出に蓋をするのではなく、話して、作って、食べる。その時間を、つらい経験を自分の糧へ変える営みとして読みました。
誰かと共有することを足場に、自分の気持ちを対等に伝え、自分の時間をどう使うか選び直す。「私は何と比べて、足りないと思っているのか」。読後、自分にも問いかけたくなる物語でした。 -
購入済み
2作目だと知らずに読んだので、埋葬委員会がどうやってできたのか。3人の強いキズナがイマイチピンとこなくて、モモコのネガティブで、足りてない人間て言葉もあまり好きになれかった。1作目を読んでからこちらを読んだらもっと感情移入できたかも。
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この表紙じゃなくてスノードームの中に元カレごはんたちが描かれたイラストのもので、その表紙が可愛くて手にとった。この女性の顔だけの本なら手に取ってなかった。それにこのタイトルだし読者層がより限定される本なので、装丁って大事だなと思った。
内容は寂しくて震えるみたいなティーンエイジャー的な人ばかりだとゲンナリすると思ってたが、母親だったりの話もあるのでそこまで女子女子してなくてよかった。
久しぶりに元気!勇気!純粋!な主人公だったのでお〜ドラマ化を見込んでそう。店長はイケメンを自覚してるあたり吉沢亮を意識してるのかな?とも思った。でも主人公がしょっちゅう泣くのでちょっと面倒くさそうだったけど本文も面倒くさくってもいいよね!みたいな内容だったからそこは置いといて読み進めた。1つ1つのキャラクターも内容もしっかりしててあっさりの読みやすく、中にはそういう事もあるよね、そうそう人間の隙間には結果そういう事にもなるよねという、現実味のある内容で親近感があった。
特に私はキャロットケーキが好きなので、おお!キャロットケーキが目次にある!センスが良い〜!と思って読んでた章。再現ごはんが最後にレシピ付きのイラストであって可愛いけど「縦型のパウンドケーキ型」とあったのにイラストはホール型になってて、なんだかちょっとショックだった。
再現ごはんって、味とか形とか具材とか器とかちょっとでも違うと、違和感感じちゃうけど作った本人にどうかな!って言われるとうん一緒だね!って知らぬ間に気を使っちゃってモヤモヤするだろうなという体験をこの本文とイラストのズレで疑似体験した。
どの章もおもしろくって最初に書いたようにドラマ化するなら誰なのかを自分でキャスティングしながら読むにはエンタメもあってオススメ。
勝手に店長は吉沢亮、黒田さんは加瀬亮、ハンバーグの章はかしゆか、チョコレートはシシド・カフカとかイメージしてたけど、みなさんはどうかな?
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Posted by ブクログ
ネタバレ何冊か前に読んだ『好きです、死んでください』というタイトルも凄いインパクトだと思ったけれど、どうです、これ。
こっぴどい失恋をしたときに、元カレとの思い出の料理を作ってくれるカフェ。あーだこーだ言いながら食べて泣けば、スッキリ気持ちに片がつく。
わりと気恥ずかしくなりながら読んでいましたが、失恋ではなく親との関係を引きずる常連客・黒田さんの話にはやられました。なんだかんだで桃ちゃん泣いて怒って聞き上手ですよね。
国宝級イケメンの店長・雨宮さん、実写なら誰にしましょ。客に期待を持たせてしまうせいで口コミの評価が下がるなんて大変だ(笑)。