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小説 18位
いつも、二番目。
私を一番に思ってくれる人は、誰もいない。
それでも私は——ひとりぼっちじゃ、なかった。
恋人に「プロポーズするなら元カノがいい」と告げられ、婚約寸前でフラれた桃子。
田舎の父からも、
「天国の母さんに、桃子が幸せになった姿を見せてやりたい」と言われてしまう。
「私には、愛し愛されるパートナーができない。
他の人はじょうずに進める人生ゲームのマスが、自分には進めない。
私は、なにかが足りてない人間なんじゃないか——」
桃子が働いているのは、三軒茶屋の小さな喫茶店、「雨宿り」。
ここでは、毎週金曜夜十時、“元カレごはん埋葬委員会”が開かれる。
失恋相手との思い出のごはんが作れなくなった人たちが、
その恋を「埋葬」するために集まる場所だ。
モラハラを受けているのに、相手に好かれるように振る舞ってしまうかれん、
推しが結婚してつらくても平気なふりをする美穂、
二股をされても「彼以上に成長させてくれる人に会える気がしない」と悩む夏希、
「初デートで牡蠣を食べようと誘われたら、脈なしってことですよね?」と思い出を語る黒田……
相談者たちの失恋の話を聞き、
思い出の料理をつくって共に食べるうち、桃子は気づいていく。
誰かに選ばれないからといって、足りていない人間なわけではない、と。
元カレごはん埋葬委員会。
迷った心が帰る場所は、ここにある。
“ままならない気持ち”の名手、川代紗生の新作・書き下ろしが登場!
共感とおいしさのつまった、なんども読みたくなる1冊です。
【目次】
第1話 プロポーズ未遂の洋風茶碗蒸し
第2話 ググれよ男のさっぱり煮
第3話 推しに捧げたカルボナーラ
第4話 二股男の不合格オムライス
第5話 "脈なし"を悟った牡蠣フライ
第6話 ママがいない日の塩胡椒チャーハン
第7話 愛されなくても愛せるからあげ
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
2026.10.22
★3.7
主人公は自分のことを"足りてない人間、だと思っている結城桃子 31歳。
レトロな喫茶店「雨宿り」の料理人。
このお店では毎週金曜夜10時に"元カレごはん埋葬委員会、というのを開催している。
失恋相手との記憶が蘇るごはんを食べられなくなった人たちが、その恋を埋葬するお話。
タイトルと表紙に惹かれて読んだけど、正直思ったより微妙だった。
結婚することが当たり前の世界で、誰かを愛することも誰かに愛されることもできない虚しさ、ままならない気持ち、足りてない人間。結婚とかどうでもいいとか思ってたら開き直れるんだろうけど、主人公はそうではないから、苦しくてもがいてでもダメで、親からのプレッシャーもあって、、心が痛かった。前向きになろうとしてる分、実が伴わなくてやるせない気持ちでいっぱいだった。
けど、雨宿りが毛布みたいにその気持ちごと全部包んであたためて大丈夫だよっていってくれる。解決にはならないけれど、心の荷物をひとつ持ってくれるみたいで、救われる気持ちがあった。
私はこれからどんな人生を歩むのだろうか。この人と結婚をして、この人と一緒に家庭を築きたいと思えるようなそして思ってくれるような人と出会えるかな。理想の人生計画はあるけど、理想通りにいかないのが現実だし、でも妥協はしたくない。正直、不安もあるけど楽しみでもある。どんな未来が待ってるのかな。
#さとの本棚
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