川代紗生の作品一覧
「川代紗生」の「月がきれいな夜に、誰かに思い出してほしかった」「元カレごはん埋葬委員会」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「川代紗生」の「月がきれいな夜に、誰かに思い出してほしかった」「元カレごはん埋葬委員会」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
第一話から、自分の古傷と重なるところがあって大号泣。なんでそんなことまで言うの…と思うけど、相手も必死だったんだよね。
食ってやっぱり記憶と結びついているから、ネガティブな記憶と通じるものがあると食べられなくなったたりすることもあるけど、それをあえて食べながら、思いっきり話して手放すための「埋葬委員会」はとても面白い視点だった。
第六話は特に印象的。雫ちゃんの思いが全て語られることはなかったけど、それでも周りの描写から推測できて、もどかしくて、それをまだ言葉にできる年齢でもないから余計に苦しいながらも、雨宿りに来てくれてよかった。
第七話は、私は体験してないけどなんとなく感じるいわゆる世間からのプレッシャーに、すごくまっすぐこちら側の苦しみを言葉にする場面でほんとにもう大号泣。自分が見て見ぬふりをしてきたものを直視させられた気分で、痛々しくもあり救われた気分にもなった。
それからお父さんの言葉。「動かずにいられないのは、さみしいから」「離れない誰かが必要なんだ」
ここを読みながら私は、自分の母だったら同じことを言うんだろうなと思って涙が止まらなかった。
月がきれいな夜に思い出してくれる誰かがほしかった。思い出される自分でありたかった。
きれいな月を見て、ふと虚しく思う理由が自分の中で腑に落ちた本だった。
これからきれいな月をみた時は、私はこの本を思い出すと思うし、この本を読みながら一緒に感じた苦しみや痛み、救われた気持ちを思い出すだろうな。