川代紗生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
冒頭からうるっときたのは、初めてレベルでした。
本物語は「足りてない」人に向けた話。
みんな足りてない。1番がないと、足りていないと感じる。
だけど、本当は足りていることもあるんじゃないかと思う。それはそんな自分を支えてくれる人や物事に気づけるかどうか。自分の周りの世界を愛せるようになれば、足りている人間に近づけるように思う。
なにかと、使命感のようなものに駆られるせいか、人は大切なものに順番をつけがち。
あるドラマでの人物は「人の大切なものに1番と2番もないんだから」と言っていたことを思い出した。
自分が追い求めたくなる大切なものが1番であるものの、自分を大切にしてくれるものも1番であることに気がつければ、足りている人間だと思えるようになるのではと感じました。
あと、黒田さんがめっちゃ好き。 -
Posted by ブクログ
「結婚はまだ?」という言葉は、ときに呪いのように感じる。
私にも結婚願望はある。でも、私を一番に愛してくれる人はいないのではないかと思ってしまう。周りが結婚したり、子どもができたりするたびに焦り、年齢を重ねるにつれて親からも「結婚はまだ?」「いい人はいないの?」と聞かれることが増えた。
そんなとき、帯に書かれた「いつも2番目、私を1番に思ってくれる人は、誰もいない」という言葉が、自分の気持ちと重なって、この本を手に取った。読み進めるうちに、主人公の立場や感情に自分を重ねる場面が何度もあった。
この物語を読んでよかったのは、結婚への願望や焦りを否定せずに、今の自分を支えてくれる人たちの存在にも気づかせてくれたことだ。
焦る気持ちがなくなったわけではない。それでも、今そばにいてくれる人たちを、もっと愛したいと思った。 -
Posted by ブクログ
最近読んだ中で、一番心に残った作品。
自分と重なるところがあって、読んでいて胸が苦しくなる場面もあったけれど、それでもすごく好きな作品だった。
特に黒田さんの「誰にも選ばれない僕を、僕は選びたいとはどうしても思えない」という言葉が忘れられない。
ずっと自分が嫌いで、愛されるために努力すればいいのに、それすらできなくて。それでも誰かには愛してほしいと思ってしまう。
そんな自分の矛盾と重なるところがあって、苦しくなった。
苦しいところもたくさんあったけれど、自分の中にあった言葉にならない部分を、この本に言葉にしてもらった気がした。
きっとこれからも、ふとした瞬間に思い出す作品になると思う。 -
Posted by ブクログ
久しぶりに本を読んでぼろ泣きしてしまった。
主人公が自分とリンクして、泣き叫んでしまいそうだった。
今生きている日々が幸せであると思う、同時に自分はこの世界に必要なのかとも思う。
月がきれいな夜に、誰かに思い出してもらえるような人生ではないから。
それでも、わたしは今幸せで満ち足りているのだと思いたい。でも...
ずっとこんな気持ちを抱えていた。
それでも、誰かたったひとりのそれにはなれなくても、わたしが好きなキャラクターや食べ物などをそれを見て思い出してくれる人が居る。それってすごくすごく幸せなことなんだな。わたしはそんな世界にいれることを愛したい。
いっぱい考えても今すぐどうしようもないふとした時の寂しさはどうしようもないって思っていたけど、もう充分幸せで愛おしい世界にわたしは生きているんだなと感じることができた。
素敵な本でした。 -
Posted by ブクログ
元カレごはん埋葬委員会
川代紗生
SUNMARK
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金曜夜、二十二時。場所は喫茶「雨宿り」。
元彼の好きだったあのレシピ、
成仏させて、
また作れるようにいたします!!
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『月がきれいな夜に、誰かに思い出してほしかった』の元カレごはん埋葬委員会。
設立秘話ー
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“私のために傷つけられてほしかった。”
ーもう、どうにもしようがない気持ち。
“つらい時期を救ってくれたスーパーヒーローを嫌いになるのは、簡単じゃないのだ、”
ーもどかしくて、切ない気持ち。
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一人で抱え込むしかできないような、
そんな気持ちありますよね??
ここでは、全部吐き出していいんです。
つらくて仕方ない気持ちも、
みんなで話して、
泣いて、
食べれば、
また明日を生きる力に変わっていく。
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読むと、
共感する。
怒って、
泣いて、
笑顔になれる。
そんな優しい物語です✧
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泣いて、泣いて、みんなと話して、
泣き止んだら、
あのご飯を作って、一緒に食べよう。
失恋の傷を癒してくれるのは、共感、時間、復讐、この三つしかないんだよ
『別れよう』って言われて傷ついてる顔を見たかった。私がこれだけ傷ついてるんだから恭平だって、私のために傷つけられてほしかった。
元カレが好きだったバターチキンカレー
つらい時期を救ってくれたスーパーヒーローを嫌いになるのは、簡単じゃないのだ。
彼の心には、どう足掻いても埋められないほどの大きな空洞があいっていて、私自身も、その空洞を埋める、手段の一つになりたかった
申し訳ないことなんてないの。食べるってのは体もだけど、心を回復させる行為でもあるんだよ。
今日という日をなんとか生き抜いてきた人の、「これ食べたい!」という願いを叶えられるのは、なんて幸せなことなんだろう。
物への執着は過去への執着。
傷つくことを先送りにすると、あとあとこんなに、キツくなるもんなんだね
ももちゃん、ありがとうね。私、よっかったよ。ちゃんと『めんどくさい』をやってよかった。わーって思い切り泣いて、大人気なく復讐しにいって、よかったよ。何歳になっても、『めんどくさい』をやるべきときには、やらなきゃダメなんだって、思ったよ
吐き出すべきときに吐き出さなかった後悔は、ずっと心の中で燻りぐづける。ずっと燃えつづけるボヤを心に飼いながら生きるのは、結構しんどい。……しんどかったんだ
つらい出来事を打ち明ける相手に自分が選ばれたっていう恍惚感をエサに思う存分泣くんだ
壮絶な人生を送りながらも、前向きに生きる人のふり。もっと親密になりたいと近づいてきた人に見せるための、深く傷ついた人のふり。いろんな顔を使い分けるんだ
自分の気持ちがなかったからさ。俺はね、相手に合わせて、気持ちを捏造するのが抜群にうまいんだよ。そんなに難しくないよ。『こういう人であってほしい』っていう相手の望み通りにふるまってあげるだけでいいんだもん
やりたくなくても、俺は、自分の気持ちと逆のことをしちゃうんだ。悲しくなりたいときに悲しくなれない。どうしたらいいかわからないんだよ
ぐちゃぐちゃな気持ちは、ぐちゃぐちゃなままにしておいていいんですよ
全部きれいじゃなくていい。言葉にしなくてもいい。 -
Posted by ブクログ
小さな飲食店に勤めている桃子が、そこで出会ったお客さんや、店長とのやり取りをきっかけに、自身と深く向き合い自分らしい生き方を模索していく物語。
Twitterで見かけて購入してみた。
短編だけど登場人物が同じで話も繋がっているところ、そして感動系なところが、コーヒーが冷めないうちにと似ていて面白かった。
それから、登場人物の悩みにとても共感して、たくさん泣いた。
現代は生きるのが難しいと思う。
多様性が謳われている世の中だけれど、それでもまだ古い考えや固定概念に縛られている人もたくさんいるし、自分の考えが全て正しいと言わんばかりに、頼んでもいないのにそれを無闇やたらと押し付けてくる人もいる。
SNSはキラキラとした情報で溢れ返り、他人とのライフステージを比較してしまうし、自分が同じスピードで階段を登れていないことに、焦燥感を覚えてしまう。
そんな現代の人間が抱える生きづらさがリアルに描かれている一冊だなと感じた。
誰かの一番になりたい気持ちはあるのに、それができていない現実。
結婚=幸せ?
一人なことは不幸せ?
幸せの形に正解も不正解もないよね、きっと。
どんな人生だったとしても、自分の人生に誇りを持って生きたいし、どんなわたしでも愛してくれる友達のことは、一生大切にしながら生きていきたい。
そう思わせてくれる暖かい本!
また読み返したい。
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Posted by ブクログ
誰にも言えない思いやくすぶり続けた未練を、思い出の食事とともに「埋葬」する。舞台となる喫茶『雨宿り』で繰り広げられるやり取りは、騒がしくて切なく、最後には温かい愛に溢れていました。
ページをめくるたびに共感して、泣いて、最後には心が軽くなる。まさに私にとって最高のデトックス本です。
恋愛における自分の「重さ」を自覚している私にとって、主人公の桃子ちゃんは他人とは思えず、共感もひとしおでした。爆モテ女・しおりちゃんの語る「自分で自分の機嫌をとるのがうまい」「可愛げがある」といった女の子には強く憧れます。
けれど、そんな完璧に見える女の子にだって、埋葬したい気持ちがある。
皆が吐き出す思いに、人間関係のままならなさを感じます。彼らも、私たちも、みんな幸せになれたらいいのに……と、つい願わずにはいられません。
一番好きなお話は「おばあちゃんの秘密のおにぎり」です。梅干しに込められた深い愛に触れるたび、何度読み返しても涙が溢れてしまいます。