川代紗生のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
「みんなが正解といってる枠」に嵌めたがる。
人はなんでこんなに不器用なんだろう
今年発売された『月がきれいな夜に、誰かに思い出してほしかった』。
読み終わった後に前作があったとは…。
『元カレごはん埋葬委員会』の発端と言える物語。
桃子の失恋から始まり、『元カレごはん埋葬委員会』に来店する失恋した男女。そして伊織と黒田さん。
みんな生きることが不器用なんだなと思った。
いやいや彼らだけじゃない。読んでる私たち…すべての人間もみんな不器用。
桃子が言う言葉に、しっくりきたことはありませんか。
「自分はずれてるくせに、ずれているところを受け入れてほしいくせに、相手には、ずれていない、みんなに -
Posted by ブクログ
恋愛や結婚にまつわる劣等感や孤独感をかなり正面から描いている物語だと感じました。
印象に残ったのは、自分には何か足りないのではないか、一番になれない自分には価値がないのではないかと苦しむ桃子の姿でした。頭では他人と比べても意味がないと分かっていても、幸せそうな人を見るたびに心が揺れてしまう。その感情がとてもリアルに描かれていたと思います。
特に「自分が愛したいと思う人に、愛してもらえて、その人と一生をともにして、血のつながった子供ができるなんて、ふつうじゃないよ。当たり前じゃないよ。奇跡みたいなことだよ」という言葉が心に残っています。
誰かとの関係だけではなく、自分自身との向き合い方や、自分に -
Posted by ブクログ
食べ物には人それぞれの思い出が詰まっているのですよね。
香りや味って前にそれを嗅いだり食べたりした時に一瞬にして戻してくれる。
もしも、元カレと食べてた思い出たっぷりのものがあったとしたら何年たってもそれを食べるたびに辛い記憶を呼び起こしてしまう…かも。
その食べ物を他の人と食べて記憶を上書きするのはなかなかいい方法かもしれないですね。
私は母の作ったおにぎりがもう一度食べたいなぁ。
(Word)
ごはんがおいしいこと。
好きな人たちと一緒に、おいしいものを食べること。
もしかしたらこれこそが、私にとっての、一番の幸せの形なのかもしれない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレTwitterでレビューを読んで購入。
「雨宿り」で元カレ埋葬委員会を開いている3人の、月が綺麗な夜に自分のことを思い出してくれる人はいないんだという迷いを描いた作品。いくつかの短編からなっており、その回ごとに思い出の料理とそのレシピが載っている。手元に置いておきたい本だなというのが感想。物語全体にというより一文一文に心を動かされた。自分のことをじっくり見つめる機会ってあまりないけど、それをしっかりやって言語化するとこうなるんだろうな、というような文が多くて好き。そのフレーズたちを見るためだけに再読したいなと私は思った。忘れた頃にもう一度見たい。し、こんな言葉をかけられる人になりたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ----------------------------------
いつも、
二番目。
私を
一番に思って
くれる人は
誰もいない。
それでも私はーー
ひとりぼっちしゃ、
なかった。
----------------------------------
普段こーゆー本はあんまり手に取らないのですが、
上記の帯文が気になって。
舞台となる喫茶「雨宿り」には、
金曜に「元カレごはん埋葬委員会」を開く。
失恋した人が思い出のメニューを伝えて、
お店で再現、メニュー化して気持ちを昇華させる。
各話の設定は違えどパターンというか、
流れは似ていて既視感も出てくるのですが、
所々に、胸にキュッ -
Posted by ブクログ
ネタバレ最後の方にお父さんがどっちか桃子をもらってくれねえかと思うけど、って言ってたけど…同感だった。
黒田さんめっちゃいい人で、優しくて、桃子ちゃんのそのままを受け入れてくれてて、理解してくれてて、桃子ちゃんにピッタリだよ!って思ってた。
「よくがんばったねと、言ってほしかった。
一瞬一瞬をちゃんと生き抜いたわたしを、認めてほしかった。」1番心に響いた。
桃子ちゃんの気持ちもお父さんの気持ちもすごく理解できた…桃子ちゃんのことを考えてくれてる本当に優しいお父さんだわ。
しかし、最初の振ってきた孝彦…元カノと上手くいってないような気がするけど、どうなったのだろうか。
努力しないと好きでいられない -
Posted by ブクログ
元カレとの思い出が詰まってる料理を元彼の話をしながら埋葬しよう!をコンセプトに毎週金曜日の夜、イケメン店長が営むカフェで話を聞き、料理を作る主人公・結城桃子。
桃子自身も29歳で4年付き合った彼氏に振られたことがきっかけで、カフェ「雨宿」で働き始める。
出てくる料理がとにかくおいしそう。桃子の思い出の料理「元カレが好きだったバターチキンカレー」うまそうすぎて、スパイスポチッちゃった。
店長の過去の恋を描いた「友達の先の景色を見てみたかったキャロットケーキ」は泣かしにきてて、逆な泣けなった。キャロットケーキはうまそげで、食べたくなった。笑 -
Posted by ブクログ
タイトルと表紙と目次が気になって購入した。
この目次は面白い。これは買うでしょ。全話読んでみて、全てが失恋の話ではないにしろ、各話のタイトルとキャッチコピーのつけ方に無理矢理感がなくて、上手いなあと思った。でも明るくてコミカルなノリで、計算高さみたいなのを感じさせない。
ドラマ化も漫画化もしやすそう。ドラマ化が物凄く向いてそう。キャラ立ってるし、イケメン出てくるし、1話完結だし。
全話とも読後感が良い。正直、ここで書かれている恋愛観にはあまり共感しなかったんだけど、それでもずっと面白かったからそれはそれで凄い。
実際のレシピが載っているのも面白くて、ストーリーだけでなく、本として良いものに