川代紗生のレビュー一覧
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ネタバレ喫茶店の店長、店員、そして常連客の3人を中心に進んでいく。
毎週金曜日には「元カレごはん埋葬委員会」が開かれ、かつて愛した人との記憶がよみがえる料理を食べながら、元恋人について語り、その思いを断ち切っていく。
どこかお悩み相談会のようでもあり、そこに恋人に裏切られた人など、さまざまな悩みを抱えた人たちが参加してくる。
読んでいて特に興味深かったのは、参加者が抱えている悩みが、決して特別なものではなく、誰にでも起こり得るものだったことだ。
恋人との別れや裏切り、人間関係など、それぞれ悩みは違っていても、どこか共感できる部分がある。
そのため、悩みを聞いているうちに「自分だけが悩んでいるわけでは -
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人はなんて寂しい生き物なんだろう
美しい月を見たとき、誰かに伝えたい。
月がきれいな夜に、思い出してくれる誰かがほしい。
私は、夕方西の空に沈む細い月が好き。
細いけれど大きくて、ゆったりと落ちていく。
そんな月を見たときは、その美しさを誰かと共有したいと思う。
きれいなものって、寂しい…
主人公は自分のことを〝足りてない人間〟だと思っている結城桃子31歳。
レトロな喫茶店『雨宿り』の料理人だ。
このお店では毎週金曜夜10時に〝元カレごはん埋葬委員会〟というのを開催している。
失恋相手との記憶が蘇るごはんを食べられなくなった人たちが、その恋を〝埋葬〟するための場所。
あれ?こ -
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ネタバレタイトルと表紙に引き寄せられて購入した一冊。
多様性という言葉をよく耳にするようになったけど、世間のものさしで測られる“幸せの基準”に達していないと“足りていない人”や“ 不幸せな人”と感じてしまう価値観が変わるのは難しいことだと感じた。
多様性な世の中だから個々の幸せは自分で決める!という想いを強く抱く一方で、世の中に浸透している“幸せの基準”の中で育ってきたからこそ個人の想いに対して後ろめたく主張できない。そんなことは自分で分かっているからこそ余計に歯痒く生きづらさを感じてしまう。
桃子にとってそんな想いを打ち明けられる場所が「雨宿り」だった。自分にも血の繋がりや戸籍上の繋がりがなく -
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まず章題が面白いです。
「ググれよ男のさっぱり煮」とか
「二股男の不合格オムライス」とか
面白そうだし食べたくなるでしょ?
章末にはちゃんとその料理のレシピがあるのも面白いです。
物語の舞台は三軒茶屋にある喫茶「雨宿り」
そこで毎週金曜の夜に開かれる「元カレごはん埋葬委員会」
かつて愛し愛された人との思い出が宿りまくったいわく付き料理を、みんなで食べ語り合い、「雨宿り」の新メニューとして出すことで埋葬するというもの。
それぞれの料理にそれぞれの人、それぞれの想いはあれど、どれも「人として足りてるか、足りてないか」が主軸にあります。
自分の人生にリンクする部分も少なからずあって、ストーリーは -
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元彼との思い出で食べれなくなった料理を食べて、気持ちを整理し、彼に対する想いを埋葬し、次にすすむ。
喫茶雨宿りで毎週金曜に開かれる、元かれごはん埋葬委員会。
委員長で喫茶雨宿りの料理担当ももこ。店長、副委員長で常連客でもある僧侶黒田と依頼人で開かれる埋葬委員会。
金曜に訪れる客の失恋話と成仏のために食べる思い出の料理。
くずすぎる彼やずるすぎる彼、仕事と私どっちが大事なの問題や店長の恋や黒田の家族の話。
真正面からつらさに向き合わないと前に進めないのかもしれない。おせっかいで真っすぐに感情を表せるももこによって、感情を露わにしたり、隠していた気持ちを出すことができて恋を埋葬できる。
私も喫茶雨 -
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「みんなが正解といってる枠」に嵌めたがる。
人はなんでこんなに不器用なんだろう
今年発売された『月がきれいな夜に、誰かに思い出してほしかった』。
読み終わった後に前作があったとは…。
『元カレごはん埋葬委員会』の発端と言える物語。
桃子の失恋から始まり、『元カレごはん埋葬委員会』に来店する失恋した男女。そして伊織と黒田さん。
みんな生きることが不器用なんだなと思った。
いやいや彼らだけじゃない。読んでる私たち…すべての人間もみんな不器用。
桃子が言う言葉に、しっくりきたことはありませんか。
「自分はずれてるくせに、ずれているところを受け入れてほしいくせに、相手には、ずれていない、みんなに -
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食べ物には人それぞれの思い出が詰まっているのですよね。
香りや味って前にそれを嗅いだり食べたりした時に一瞬にして戻してくれる。
もしも、元カレと食べてた思い出たっぷりのものがあったとしたら何年たってもそれを食べるたびに辛い記憶を呼び起こしてしまう…かも。
その食べ物を他の人と食べて記憶を上書きするのはなかなかいい方法かもしれないですね。
私は母の作ったおにぎりがもう一度食べたいなぁ。
(Word)
ごはんがおいしいこと。
好きな人たちと一緒に、おいしいものを食べること。
もしかしたらこれこそが、私にとっての、一番の幸せの形なのかもしれない。 -
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元カレとの思い出が詰まってる料理を元彼の話をしながら埋葬しよう!をコンセプトに毎週金曜日の夜、イケメン店長が営むカフェで話を聞き、料理を作る主人公・結城桃子。
桃子自身も29歳で4年付き合った彼氏に振られたことがきっかけで、カフェ「雨宿」で働き始める。
出てくる料理がとにかくおいしそう。桃子の思い出の料理「元カレが好きだったバターチキンカレー」うまそうすぎて、スパイスポチッちゃった。
店長の過去の恋を描いた「友達の先の景色を見てみたかったキャロットケーキ」は泣かしにきてて、逆な泣けなった。キャロットケーキはうまそげで、食べたくなった。笑