守村大のレビュー一覧
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現代では味わえない形の青春
石原裕次郎さんとか坂本九さんとかが現役の時代が背景になってました。自分のおじいちゃん又は曾祖父ちゃんって、こんな人生送っていたかも…と想像しながら読むと楽しいかも。
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ウーパッ!!
……と叫びたくなる程に情熱を自給自足に燃やす作者の記録。
伐採⇒整地⇒家づくりと、全てを独力でやってしまおうという漫画家とは思えぬ所業は必見です。
自分は筆者の別書「考える犬」を高校生の時に読み、家族や親父、娘との繋がりを考えさせられ、「俺にも、いつかこんな家族を持つ日がくるのかな~」なんて漠然と思っていましたが、15年後の現在、私は会社を興しているし、嫁と二人の娘が居て、
「嗚呼、まさかあの漫画の主人公と同じような境遇になってるとわなぁ」と感慨深いものがありました。
そんな折、本書にて久しぶりに考える犬の作者の本に出会い、またびっくり。今度は仕事に疲れた筆者が狂ったように「現 -
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いい、とにかく、いい。
方法とか手段とか成果物とかは、それぞれの嗜好による部分があるだろうけど、この大量消費社会への姿勢が、日頃自分が感じているもやもやした部分を一刀両断していて、読んでいて気持ちよかった。
人は、「目に見えない物」の価値を量るものさしとして「情報」をつくりだした。そして「情報」に価値を代替させることによって、奇しくも、同じく目に見えない「感性」までも情報に置き換えてしまった。
そんな現代社会に、どこぞの建築家大先生のように「一石を投じる」然とした態度を示すでもなく、等身大にどんくさく、でも大胆に対峙している著者の姿が、とても好もしい。 -
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ウタのまっすぐさはふれる相手を萎縮させてしまう力強さを持っているし、生きる希望でもあるし、ちっこい体にいろんな力を秘めていて、すごいなー。と。「自分の足でどこへでも自由に行けるんだもん!自分のせきにんで誰かを思いっきし好きになっていんだもん」自分の責任なんて言葉を発しているうちはまだまだ子どもですよー。「傷つかないとわからないこともある。汚れないと手に入らないものもあるよ」「たくさんの思いがあふれてきたでしょ。愚かしくて役に立たないのが虚栄と幻想。自分にいちばん価値のあるキモチが真実」ピンクのママもピンクのコルベットのりも同じ人で違う人で、でも、ココロに秘めている花は同じ。かっこいいオトナだな
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Posted by ブクログ
福島県白河市の里山に移住して、開墾しながらログハウスづくりなどにチャレンジする漫画家のノンフィクションダイアリー第二弾。今回は東日本大震災に直面して、無電化生活を試みてみるという内容。
自らの身の回りで自給自足するというのは、究極の夢とも思える話であるが、実際のところそれを実行している人は少ないし、さらにその内容をちゃんと漫画という形で表現しているのは貴重な資料とも言える。一方で、この本を読み進めるうちに自分自身の立ち位置も明確になってくるように感じた。
自分自身いったん岡山の中山間地域に移住して、畑をやったり古民家改修をやったり、生活スタイルの自給自足を試みた経験があるのだけど、そのよう -
Posted by ブクログ
「四半世紀以上机の上で漫画しか描いてこなかった男」である著者は、47歳の時、思い立って山を買い、経験も無いまま自給自足の生活を始める。
表紙を開いた途端、数々のカラー写真で見られる著者の生活ぶりにはぶったまげる。
素人のおっさんが、ほぼ独力で山の中に居住区を開墾し、丸太小屋を建て、サウナ小屋まで自作している。鶏小屋を建てて鶏を飼い、鶏が産む卵を食べ、時には鶏も絞めて食す。
漫画家ならではのコミカルで緻密なイラストと共に、軽快に綴られる山暮らしの奮闘記に引き込まれる。
著者が、丸太小屋作りの醍醐味にどっぷりとハマっていく姿、初めて鶏を絞める時におっかなびっくりしている姿に、読んでいる自分も一緒に