福田星良のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ書籍としての細かいこだわりに感動。
これだから紙の本もやめられない。
作家さん、編集さん、他にもたくさんの方が関わり
こだわりを持って作っていることがとても感じられて、たまりません。
カバーはちょっとざらっとした質感の紙が使われていて、内容を彷彿とさせる物語の入り口としての役割が感じられますし、初回特典かもしれませんが、2巻には登場人物をより身近に感じる、かといって説明くさくないキャラ設定ペーパーがついているし、何といっても読者アンケートのはがきが最早ポストカード。
送るのが勿体なくて、手元に置いておきたくなるけれど、この感動を伝えないわけにはいかない、という読者の責務を掻き立てます -
購入済み
北極圏
話中に出てくるサーリセルカのクーッケリは新婚旅行で行った思い出深い場所です。
先日全焼してしまったとニュースで知り、全焼に関しては寂しく悲しかったですが、話中では地図も描いてくださり懐かしさを感じることができました。また仕事朝が落ち着いたら行きたいと思います。 -
Posted by ブクログ
フィンランド・ラップランド地方。降り続ける雪に埋もれている。長く暗い夜が続く。
吹雪と共にやってきた、日本人で謎の刺青青年のジュンを迎え入れたのは、クスタという料理長とアードルフというフロントマンの二人だけの老紳士たちが営む小さなホテル"メッツァペウラ"だった。
クスタも、アードルフもこのホテルにたどり着くまで、過去を背負っている。そして、ジュンは、物語の進行とともに、過去が浮き彫りになっていく。
メッツァペウラは、フィンランド語で、「森のトナカイ」という意味で、そのトナカイは誇りたかき動物とされる。
メッツァペウラには客は、ほとんど来ない。ホテルの外で雪の中に佇む青年ジュン・シノミヤは17歳。空腹で、お金もなく、倒れたのをクスタが救う。そして、クスタとアードルフは、ジュンの面倒を見て、ホテルの一員として迎え入れる。二人の老人は、困っている若者を見ると放っておけないたちなのだ。
ジュンは、施設で育って、親はいない。母親は、フィンランド人。朧げな母親の記憶しかない。
ジュンは、背中に見事なタトゥーをしている。ジュンの持ち物は、ほとんどなく、血のついたボロボロのオオカミの人形を大切に持っている。あとは、チョコレートとキャンディで、全く子供なのだ。
最初は、クリスマスツリーの飾り付けの仕事を手伝う。そして、ホテルの一員となり、アードルフに鍛えられる。謎の青年ジュンは、どう変化していくのか?
常連のお客に、女性警察官のエンマ。エンマには、旦那がいたが死んだ。ホテルには、オーロラを見ることができる部屋がある。
泊まり客の若い男。それは、自殺を考えていた。ジュンは、それを助ける。
それで、第1巻は終わる。そして、ジュンの記憶から、母親探しを始め、ジュンの人柄の良さが浮き彫りになっていく。いやはや、ホテルマンの素質は十分にある。ホスピタリティとは何かは、自分の心から湧き立ってくるのだ。孤児院での寂しかった思い、母親にすてられた思い、そういうものが人間を作っていく。