くらはしれいのレビュー一覧
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ほたるいしマジカルランドという遊園地でのお話。
前回夜が暗いとはかぎらないでも思ったのですが、登場人物がたくさん出てきます。前ほどではないし、そこで働く人達のお話。
名前を覚えるのが苦手なわたしの脳が頑張りました笑
ほたるいしマジカルランドにいけば働いてるんだってリアルに感じられるような背景、人物像がしっかりあって、皆好きで働いてる訳ではない、でもちゃんと責任持って仕事をして生きてる。
ちょっと苦手だなって思う人物もちゃんと背景を知るとそういう部分もあったから、今があるのね。と思ったり。
人を知るためにはどちらからともなく、1歩踏み出してみないと良いも悪いも分かりませんよね。
寺地はるなさんの作品は最初に雨夜の星たちという作品を初めて読んだのですが、そこで、ほたるいしマジカルランドの名前が出てくるんです。
元々気になって早く欲しいと思ってた作品だったのですが、とても素敵でした。
解説の畑野さんのお話が分かりすぎて刺さりすぎて…
これまた難しいですけど幸せって大小人様々ですよね。 -
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フランスの伝統的なお菓子ガレット・デ・ロワ(王様のお菓子)、その中に入っているフェーブのお話
陶器でできたお人形のミリーは、パティシエのブランさんの手によって、アーモンドクリームたっぷりのパイの中へ。
「きみはだれをしあわせにするんだろうねえ」
フェーブであるミリーは、それを引き当てた人を幸せにすると言われています。
ガレット・デ・ロワの存在を知ったのはもう10年ほど前のことでした。その頃はまだそこまでメジャーではなかったけれど、今はお正月の時期に目にする機会が増えた気がします。それがこんな絵本にまでなっていて、その浸透の深さに感嘆しました。
可愛らしい絵柄で、優しいお話。そしてもちろん、ガレット・デ・ロワとは?フェーブとは?の紹介も絵本の中にあり、大人向けに解説もあってとても親切な一冊です。
私が子どもの頃、お正月のお雑煮の鍋のなかにクワイが入っていて、それを引き当てた人は幸福な一年だという小さな家族のお正月行事がありました。それと同じだなと懐かしい気持ちと親近感があり、ガレット・デ・ロワ自体とても美味しいケーキなので、もっと浸透して、身近なケーキ屋さんでも買えるようになるといいなと思っています。 -
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王さまのお菓子(ガレット・デ・ロワ)のお話。
ガレット・デ・ロワはフランスのパイで、フェーヴ(そら豆)と呼ばれる小さな人形が埋め込んであります。フェーヴが入ったピースを選んだ人は王冠をかぶり王さま(女王さま)となります。またフェーヴの持ち主には幸せになるそうです。
このお話は、アーモンドクリームたっぷりのガレット・デ・ロワに仕込まれた、フェーヴのミリーが主人公。
お母さんが風邪をこじらせてアデルさんのうちに預けられているベルは元気がありません。
アデルさんに買われていったパイに入っているミリーは、「ベルに当たりますように」と願いますが…
とってもおいしそうなアーモンドクリームのパイ。
おしゃれなフランスの文化。
かわいらしい絵。
そう都合よくベルに当たらないところが、帰って素敵なお話の展開で、きゅんとしちゃいますよ。 -
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遊園地ほたるいしマジカルランドで働く人達、それぞれの視点で各々の人生が描かれている。
寺地さんの小説に出てくる人はフラットな人が多い。
社会規範や性規範をまとっていない人が複数人出てくるから勇気をもらえる。
三沢は、社会規範・性規範にまみれた考え方だなと思った。。
「子どもと一緒に暮らせないから絶対に幸せじゃない。幸せなんて言わせない」って、あなたは誰ですか?と思う。
自分の世界をちゃんと持っていて、自分の意志で夫を応援している、山田勝頼の妻がまぶしく見えた。
社会規範や性規範は存在するけど、脇に置いて自分が正しいと思う方に
堂々と進んでいこうと思う。 -
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積読を抱えるもの泣かせ。といった読後感。
ほたるいしマジカルランドで働く人たちを、月曜日から日曜日まで追っていく。
最初は登場人物の多さに「誰だっけ?」となりながら読んでいたのに、曜日が進むにつれて一人ひとりに個性が生まれ、それぞれの家族の形や仕事への向き合い方、好き嫌いまでが見えてくる。
そして別の日には脇にいた人が、この日はこんなことを考えていたのか、と一週間を階段を上るように少しずつ知っていくのが心地いい。
だからこそ読み終えると、また月曜日に戻りたくなる。 この日に彼彼女がこう思っていたことを、あの日にはどう思っていたっけ。この登場人物、確かあの日にも出てたよな、と。
一度読んで星4。 でも繰り返し読むことで、たぶん自分の中では満点になっていく作品なんだろうなと思う。
積読はたくさんある。 なのに、もう一度マジカルランドに行きたい。 困った。 -
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連作短編集。寺地はるなさんの「水を縫う」「世界はきみが思うより」に続いて京阪沿線っぽいところが舞台。ひらかたパークがモデルになっています。
ほたるいしマジカルランドの社長の名物社長が病気になり、社長と祐の関係には少し無理が…と思いつつも、働いて人々がそれぞれの悩みを持ちつつ、目の前の仕事をコツコツとする姿は等身大の人々でした。
好きだったのは火曜日の村瀬草。
村瀬のイケていないのにプライドが高いところ、人を妬んだり、人に助けを求められなかったり…私もそんなところあります。素直なところもある村瀬が憎めなくて、面白かった。ちなみに串から直接食べる派です。
男の子の母としては、水曜日の篠塚八重子系のお話に弱い。
家事ってつらい。子育てってうまくいかない。それを立て直すのって一人では難しい。負のループに入ってしまう。
それでも母を恋しく思ってくれる子どもにありがとうって言いたい。
遊園地の経営としはてありえない体制だけれども、それはファンタジー。楽しく読めました。 -
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フランスの伝統菓子「ガレット・デ・ロワ」を題材にしたお話。
パイの中にフェーヴと呼ばれる陶器の置き物が入っていて、切り分けたピースのなかにフェーヴが入っているのを選んだ人は、紙でできた金の冠をかぶって王さまか王女さまになり、一年間の幸福が約束されるという1月の伝統菓子。
物語は、陶器でできたお人形のミリーが、パティシエのブランさんに「さあ、いっておいで。きみはだれをしあわせにするんだろうねえ」と言われて、どきどきしながら自分の行く先を見守るお話。
パイのなかから誰かの声を聞きながら、いろいろと想像して、ミリーが望んだところは、ベルのところ。
自分じゃ、幸せにできるかどうかはわからないけど、ただ寂しくないようにと願う気持ちでいっぱいだった。
だからベルが選んだピースが外れだったとしても、ミリーの祈りは通じたのかもしれない。
留守宅の年上の男の子がとても優しかったのも良かったね♪
ベルが両手でミリーを受け取って微笑んでいる絵は、とても優しい。
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読んだこのない童話が沢山あった。また、読んだことのある童話は、簡略化された姿だったのだと知った。きっと原文と翻訳もまた違うのだろう。そう思って、あおぞら文庫にある、矢崎源九郎訳人魚姫を眺めたが、印象がまた違った。ここはかなり原文に近いのだろうな、ここは武骨…木村由利子訳の方が柔らかな表現だったな、等。
いつか原文を読みたい、けれど、デンマーク語かー!ハードル高いな…ごくり。
読み返すなら人魚姫のラストシーン。
以降ネタバレあり
人魚姫は、ただ泡になった、悲劇的な最後のイメージがあった。しかし、泡になる、ということは“くうき”になったということ、そして良いことをしていれば、いつか“ふめつのたましい”(これは木村由利子訳の好き表現)をいただけるらしい。
それが輪廻転生のような、解脱を目指す修行僧のような、グリム童話のホレおばさんのような、CLAMPのこばと。のような。