モーガン・ハウセルのレビュー一覧
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お金を増やす方法ではなく、何のために、どのように使えば人生を豊かにできるかを考える本。期待、ステータス、他人との比較、後悔、自立、人とのつながりなど、支出に関わる感情や価値観を多くの事例から取り
上げ、お金は人生の目的ではなく、自分が望む暮らしを支える道具だと説いている。
印象に残ったのは、貯蓄も単に使わずに残しているのではなく、将来の選択肢や時間、安心を得るためのお金の使い方だと捉える点だった。何に価値を感じるかは人や状況によって異なり、今を楽しむことと将来へ備
えることにも共通の正解はない。数字や他人の基準だけで判断せず、自分にとっての豊かさを考えるための視点を、幅広く確認できる一冊だった。 -
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・氷河期を起こすのはわずかに寒い夏。冬に積もった雪が夏に溶けないと、次の冬はさらに雪が積もりやすくなる。雪が日光を反射するので気温が下がって、冬には雪が多く降るようになる。このサイクルが数百年続くことで地球全体が氷に包まれていく。このように小さな変化が強大な力を生み出すということがある。
・お金が人生にもたらす最大の価値は自由である。お金は自分の時間をコントロールできるようにしてくれる。自律的に生きられるようになっていく何をいつするかを自分で好きなように決められるようになる。そのことがどんな高級品でも得られないような人生を変えるほどの価値になる。
・貯蓄をすることで生まれる柔軟性こそ最強の武器である。今はテクノロジーによってあらゆるものが結びつくハイパーコネクテッドワールドである。つまり競争相手が増えたということになるその際に自分を差別化するのは非常に難しい。そこで優位に立てるのはコミュニケーション力や共感力など数値で表しにくいソフトスキルを持つ人材である。特に柔軟性があればキャリアでも投資でも良い機会を持てるようになる。自分のペースで仕事をし自分の居場所を見つける余裕が生まれる。人生のチャンスが増える。つまり知性だけでは勝てない現代における最強の武器は柔軟性であり時間や人生をコントロールできることは世界で最も価値のある通貨になりつつある。
・Googleの株が割安かどうかはあなたが誰かによって変わる。30年という長期的なスパンで考えているのか、10年以内に売却したいのか、1年以内に売りたいのか、デイトレーディングをしているのか。投資をする人によって目的や時間軸が異なる。 -
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お金の使い方、費やし方は人それぞれで最良の公式なんかない。だからこそお金の使い方はアートだと言う。
「お金は道具であり人が支配されるべきものではないこと」
「お金があればあるほど幸せになれると言うわけではないこと」
「他人が所有しているものと比べ出したらお金はいくらあっても足りない」
「自分にとって本当に価値があるものか、それが他人軸になっていないかを見極めることが自立したお金の使い方と言える」
自分の解釈も踏まえながらではあるが、そんなことが書かれていた。物欲に関して「もっと」を考え出したらお金に支配される。知識、技術など内なるものに対する「もっと」は人生を豊かにしてくれる。色々学べた本だった。
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前作サイコロジーオブマネーが良かったから、その続編ということで読んでみたが、期待外れだった。
まえがきで、お金の使い方に正解はない。なぜなら人それぞれ育ってきた環境も価値観も違うから。他人からはバカげた散財に見えても本人にとっては幸福なお金の使い方であることもある。お金の使い方は正解がある方程式のようなものではなく、芸術(アート)である、と書かれている。
それなのに、金持ちの散財を悪い例に、金持ちの質素倹約を良い例にあげている。散財も質素倹約も、やりすぎては良くないという話で、ほどほどが大切。
お金に関して将来の後悔を最小限に抑えようというのが誰にでも当てはまるアドバイスになる。
悲観主義者のように貯蓄し、楽観主義者のように投資する。最悪を予想し、最善を期待する。今日を生き、明日に備える。
お金の本来の価値とは、好きなときに好きな人と好きなだけ好きなことをする力だ。
お金に支配されるな、金持ちであることを自分のアイデンティティにするな、本書はこの繰り返しである。
本書の最後に書かれていた「幸運を得るほど他人に優しくすべき」というアドバイスが響いた。
お金を持つと、自分の力だけで成功した錯覚に陥り、他人を軽んじてしまう。
もし、自分が幸運にも豊かな時代の豊かな国に生まれ、世界について学んだり自分の望むように生きられるなら、それは膨大な数の先人が積み重ねた努力と知恵のおかげであることを自覚すること。
人との繋がりや心の豊かさを大切にすること。そして、自分もよき祖先になることを目指す。 -
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ネタバレ経済的成功とは、何を知っているかよりもどう振る舞うか? これを著者はお金の心理学と呼ぶ。
「破産した大富豪」と「10億円もの資産を築いた地味な清掃員」2人にあった違いとは?
著者は「最高の豊かさ」とは、毎朝目を覚ましたときに「今日も思い通りに好きなように過ごそう」と思えることだと言う。好きなときに好きな人と好きなだけ好きなことができるように。
そのためには日ごろから「足るを知る」と言う十分の感覚を身に付ける必要がある。高級品などを買ったり贅沢な暮らしをする代わりに、目的のない貯金が、今後の選択肢と柔軟性を手に入れる鍵になる。
人生では、予期せぬ出来事で必要になる出費や、チャンスが来たらすぐに飛び付ける金銭的余裕を得るために、この目的のない貯金をコツコツとすることが必要と述べる。
筆者は小さい頃から倹約する生活に慣れていて、収入がアップしても生活の基盤はそのまま維持することで貯金を貯め、それを投資に回してきた。そして、この初めに出てきた清掃員も然り、倹約生活を続け、長い時間をかけて投資を継続する事で富を築いた。
「富を築くという事は、満腹になるまで食べるのも我慢し、運動によって、着実にカロリーを消費すること」
著者は倹約生活に子供の頃から慣れているとのことでストレスを感じないようだけれど、倹約ばかりでは息も詰まるしバランスが重要なんだろうと思った。選択肢と柔軟性を広げるためにする貯金、でもたまにはご褒美や美味しいものを食べて生活と心を潤わせながら、締めれるところは節約をして、この「目的のない貯金」からの投資をしていきたいと思ってしまうのが人間なのかな。
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期待値が大きかった分、思ったよりという内容だった。
とはいえ、新たに学んだことも多い。
・インデックスファンドの伸びも一部のテール企業で決まる
・ボラティリティは入場料と考える。ディズニーランドの入場料と一緒。いつもうまく行くとは限らないのはディズニーが雨の日もあると考える。
・エゴを減らせば豊かになれる。貯金は収入からエゴを引いたもの。改めて、エゴや見栄には踊らされないようにしたい。
・株価が気になるときは現金比率が足りない。夜安心して眠れるように現金比率を高める
・人間は悲観的なことに注目する。長いスパンで成果が出ていることを考え、楽観的になろう。
・自分の時間をコントロールするためにお金を貯め、使う。