兼近大樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
自分と正反対の性格の方の本が読みたいと思い読みましたが、やるせなさ、寂しさに共鳴し、とても面白かったです。
もし私が主人公の石山の同級生だったら彼のことは大嫌いだろうし、いじめられる側だったと思います。
実際、学生時代にいじめられなかったらもっと私は明るい性格で生きれたんじゃないかといじめっ子を憎んでいます。
でも思い返せば、上手くいかないことを全部過去のいじめっ子で説明するとか、自分成長が無さすぎる。と読んでて思いました。
ちょっとだけ克服はできても、完全には許せない。
いじめっ子もいじめられっ子も傷を負ってて、その傷を癒すために誰かに迷惑をかけてしまう。悪いことをして、本当に許される -
Posted by ブクログ
ネタバレ読みはじめて思ったのが言葉ひとつひとつがすごくきれい、、なんか独特な感じがした。でも読んでてもどかしくて苦しくなる。辛くなる。うんちの話で最後トイレで感謝してたところは笑った。同じ経験がある。
文章がすごいうまくてスラスラと情景も入ってくる。ラジオとか以外の文章はほぼ全部が主人公『石山大樹』の言葉や心情。読んでてすごく苦しいけど先が気になってどんどん進む。
人の気持ちもすごくわかってて、理解しようとしていい人。納得することが多い。考え方に。ほんとその通りやんって思うことが沢山ある。考えさせられる言葉もいっぱい。
兼近さん文才があるんやなーすごいなーって思った。 -
購入済み
時代は変わる
2022年も兼近の活躍は目覚ましい。
彼は留まることを知らない。
正直、冒頭部分に腹が立ちました。なんだこのクソ野郎ってかねちのこと憎らしく思いました。
物語の最期には、新しい視点から物事を捉える心の豊かさを授かると共に、やっぱり彼のもつポテンシャルの高さ、あと文才力、それに絶大な彼の主人公感に、嫉みを覚えました。笑
私は学生時代、理系で文章を読むのが苦手だったので小説に魅力を感じず、どころか本を読むことが苦痛だったけれど、そんな私でも彼の言葉はスッと頭に入ってきた。
彼の小説に惹き込まれました。文字通り、彼の世界に引き込まれた。
多くの人に読んでほしいし、これからの日本の人々のために -
購入済み
自叙伝と思って読みました
24時間テレビのマラソンを見てから、兼近さんのファンになりました。
YouTubeも見て兼近さんの人間性を知り、この本が気になり読んでみました。
主人公を兼近さんだと思って読んだので、当時はこんな思いをしたんだな…とか思いながら読みました。
読み終わる頃には涙が溢れていました。
普段、本を読まない私ですが、夢中になり1日もかからずに気づいたら読み終わっていました。
北海道弁が所々出るので、北海道出身の私としては読みやすかったです。
これはオススメです! -
購入済み
むき出し、ですね。
息子2人を持つシンママ。
発達障害の息子がいます。
これは教育者、親、先輩…に読んでもらいたい。
この感覚、思春期に読めたら、楽になる人が多いんじゃないかな。
昔、思春期だった大人達。忘れちゃいけないな、救えなくても、知ってあげるだけで、救える事もあるのかな。自己犠牲ではない、償い。
むき出し過ぎて、震える。 -
Posted by ブクログ
ネタバレp.44,45
「・・・世界幸福度ランキング・・・」
表「幸せな国ランキングと抗うつ剤消費との相関」
「なるほど、大麻があれば、ある程度は抗うつ剤は不要ということなのか。」
p46,47
「・・・ベータエンドルフィン・・・ランナーズハイ・・・。」
「・・・脳にもともとある内在性の脳内麻薬・・・」
p73~
「・・・笑いのセオリーは3パターン・・・」
〇緊張と緩和p73
〇裏切りp76
〇共感p80
p84
「人は何で笑うのか、人は何をおもしろいと思うのかというお笑いの構造を学んでいくことで、僕は自然に人の寛容さ、優しさも学んできました。」
p152
「・・・ダニング・クルーガー効果・・ -
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Posted by ブクログ
ネタバレ自分の幼少期を思い出して、石山みたいに感情を爆発させたことがあっただろうか、と思い耽ってみた。皆無かと思いきや意外とあるかもしれない。でもね、なぜあの時感情的になったのか思い出せないことも多くて、適当に生きてたのかな?と思ってしまう。
1秒前の過去は不確かな記憶だっけ?
なんか1番ささった言葉。
犯罪をするような人も赤ちゃん時代があったんだよなと不思議に思うけど、犯罪に加担してしまう思想にはやはりそれなりの背景があるんだと実感。両親からの愛も重要なファクターでもあるけど、環境も大事だなー
小説としては暴力シーンが多くて嫌悪感もあったけど、石山の正義感、人間味は好感を持てたし、鈴代の優しさ、