マライ・メントラインのレビュー一覧

  • 日本語再定義

    Posted by ブクログ

    いまNHKのドラマ「舟を編む」が話題だ。
    数年前にBSで放送され評判がよかったので、
    地上波に降りてきたもの。
    テーマは辞書編纂。
    「ことば」にとことんこだわっている。
    私はこの本をだいぶ前に読んでいるんだけど、
    このドラマでよく使われる「語釈」ということばに
    全く記憶がなかった。

    前置きがやたら長くなったが、
    ドイツ人マライ・メントラインさんが書いたこの本を読んで、
    この「語釈」を思い出した。
    日本語が母国語である日本人で、ここまで言葉を深堀する人って、
    どれだけいるだろうか。
    それこそ「舟を編む」の辞書編集者のマジメさんやみどり(池田イライザ)
    くらいなもんではないか。

    かくいう私も言

    0
    2025年08月04日
  • 日本語再定義

    Posted by ブクログ

    在日ドイツ人による日本語の再定義を通した日本社会やドイツ社会への洞察。

    「隠居」でアップデートできない高齢者とそれがもたらすであろう社会問題について議論されたが、これはアップデートできていないのは高齢者に限らず、10代の男性にもいて、実際どの世代にも一定数いると言うよりも、アップデートできていない人たちの方がマジョリティなのだという事が可視化されたのが、ここ半年の国民民主党への支持拡大とその急落、それと入れ替わるような参政党の支持上昇なのではないかと思う。アップデートできていないことを薄々自覚しつつ、それによるルサンチマンを抱えた人々が多く爆発寸前なのが今の社会なのだろう。などと考えていくよ

    0
    2025年07月05日
  • ゴジラvs.自衛隊アニメの「戦争論」

    Posted by ブクログ

    東京大学准教授の小泉悠、防衛政策研究所の高橋杉雄、朝日新聞の太田啓之、ドイツ人のエヴァファン マライ・メントラインらによるアニメテクノロジー論。機動警察パトレイバー、エヴァンゲリオン、宮崎駿アニメ(特に飛行機が出てくる紅の豚、ナウシカ、風とともに去りぬ)、ゴジラが何をオマージュして作られたのか、現実のテクノロジー的には何が可能か、座談会5回分を書き起こした本であるが、本当のオタクはここまで深いのか、読んでいてある意味爽快感がある。

    0
    2025年05月01日
  • ゴジラvs.自衛隊アニメの「戦争論」

    Posted by ブクログ

    小なりとはいえ、一章割いて、「佐藤大輔」について語っていただいている。このありがたさ。新刊をもう手に入れられない身にとっては(高橋氏もご同業だが)ありがたみがあふれている。
    アニオタが軍事政策の中枢にいる。そんな日本だからこそ、守る価値があるのではないか。そのように思える一冊なのである。
    高橋杉雄さん、佐藤大輔で一冊書いていただけませんか?

    0
    2025年03月09日
  • 本音で対論! いまどきの「ドイツ」と「日本」

    Posted by ブクログ

    「職業:ドイツ人」(引っかかるがちゃんと冒頭で解説してくれている)のマライ・メントラインさん、おなじみ池上彰氏と増田さんによる対談形式。初版が昨年の9月だからまぁまぁ情報は新しい。

    マライさんの事は今回初耳だったけど、会話の端々から知性や有能さが滲み出ている…二度の日本留学に加え、15年の在日歴でも「毀誉褒貶(きよほうへん)」って言葉が出てくるか?
    自分が対談の場にいたらドイツの話よりも先に、彼女について色々聞き出そうとするかも笑(他のお二方の手前、聞かずじまいになるのがオチなんだろうけど…)

    ドイツ国内の土地柄から対談は始まる。各地方を日本の地方に当てはめ、特に「同じドイツ語圏のウィーン

    0
    2022年05月10日
  • 本音で対論! いまどきの「ドイツ」と「日本」

    Posted by ブクログ

    ドイツのことがとても良く分かる本。
    知っていたつもりが改めて理解させられた内容であった。マライ・メントラインの日本語能力、コメント力は凄い。池上彰氏の知識量はさすがだ。

    0
    2022年02月07日
  • 本音で対論! いまどきの「ドイツ」と「日本」

    Posted by ブクログ

    日本とドイツの比較論。比較することによって、日本に足りないところ、伸ばすべきところが見えてくる。

    一つ、大きくドイツを見習うべきことは「論理立てて説明する」「筋を通す」ということを非常に大事にしている、ということかと思う。日本に住んでいると、こういったことが足りずに不満がたまっていくのを実感する。

    日本をよくしていくために、また、ドイツを知るために非常に示唆に富む一冊。

    0
    2021年12月30日
  • 本音で対論! いまどきの「ドイツ」と「日本」

    Posted by ブクログ

    マライ・メントラインさんの記事を気になったので、数少ない著作の一つとして手にとって見た。

    日本とドイツの違いについて、エネルギー、SDGs、家族、政治、バカンス、仕事、教育などの観点で鼎談。


    ドイツでは残業がほぼゼロで、休暇も1ヶ月以上連続で休むのが普通だそう。うらやましいと思った。。

    0
    2021年12月29日
  • 本音で対論! いまどきの「ドイツ」と「日本」

    Posted by ブクログ

    御三方は、テレビでお馴染みの方でとても楽しく読み進められました。比較しながら、ドイツと日本のことを考えられ、ドイツという国をもっと知りたくなりました。

    0
    2021年12月23日
  • 日本語再定義

    Posted by ブクログ

    日本の痒いところに造詣が深いマライ・メントラインさんの著。さりげなく使う日本語に隠された意味合いを再定義し直すという趣旨。下手な日本語話者より…というより、日本語を使いこなしている人間以上に日本語に深く抉り込んでいく姿は爽快。銀英伝ちゃんと読んでおかないとなあ〜

    0
    2025年09月29日
  • ゴジラvs.自衛隊アニメの「戦争論」

    Posted by ブクログ

    軍事評論家 小泉悠氏を中心に高橋杉雄氏、太田啓之氏、マライ・メントライン氏らのアニメや特撮の中の軍事に関する対談をまとめた著作。帯には「機動警察パトレイバー」「新世紀エヴァンゲリオン」「風の谷ナウシカ」「宇宙戦艦ヤマト」「シン・ゴジラ」が挙がっていますが、実際には脱線に脱線を繰り返し果てしない旅に。対談内容はもっと凄かったのかなと想像。編集さんは脚注が多くて大変だったと思います。とにかくパネリストの知識量の多さに舌を巻きます。読後は、「よくわかんないけど、なんかわかった!」って感じになります。

    0
    2025年08月23日
  • ゴジラvs.自衛隊アニメの「戦争論」

    Posted by ブクログ

    変なタイトル!
    戦争おたく?戦闘機おたく?戦車おたく?兵器おたく?映画おたく?アニメおたく?である
    ロシアの軍事・安全保障の専門家、小泉悠氏を中心に、戦争について?語る語る。

    ?ばかりで恐縮だが、
    題材の多くは映画やらアニメやら。

    ゴジラマイナス1とシンゴジラの違い??
    エヴァンゲリオンも時代時代それぞれの映画の描き方、特にアスカ!
    ナウシカや風立ちぬを中心に宮崎駿。紅の豚も出たかな。

    ・・・私も触れている世界であるだけに、状況はある程度理解できるが、
    戦闘機の車輪の出方なんてところに目が行くなんて、、、

    極めるってのはすごいことだ。
    わからんところは斜め読み、知ってる世界は思い出しな

    0
    2025年05月29日
  • ゴジラvs.自衛隊アニメの「戦争論」

    Posted by ブクログ

    いい歳した大人がワチャワチャとアニメや特撮について楽しく語るのを見て(読んで)楽しむ本。いわゆる職業オタクでなく社会的に知的とみなされる職業に就いている人たちが対談しているところに令和的な新しさを感じる。マライさん登場会が文化的な違いにも言及され、単なる戦争論にとどまらず面白かった。

    0
    2025年05月01日
  • ゴジラvs.自衛隊アニメの「戦争論」

    Posted by ブクログ

    タイトルや帯、特装版の表紙から想像する内容とは少し異なると感じる方がいるかも。
    本書の内容は、はじめに、に集約されていますので、そういうものだと思って読むものです。
    アニメを居間のテレビで観て、プラモデル作りにいそしんだ世代には激しく刺さると思いますが、本書に出てくるアニメを今、全部観たとしても、当時の空気感や世相ありきで話されていることに共感できるのだろうか、とは思います。知識≠実体験。
    いずれにしても大量の注釈を、ほぼ注釈無しで読める自分に少し驚いた。

    書籍の販売という商業的な観点でのタイトルや帯なんだと思いますが、もう少し本書の内容に沿った、「あの」小泉氏や高橋氏のオタク談義であること

    0
    2025年02月23日
  • 本音で対論! いまどきの「ドイツ」と「日本」

    Posted by ブクログ

    フォルクスワーゲンの前身は、ヒトラーによる国有企業だったというのは本書で初めて知りました。

    お三方の知識の深さや頭の回転の早さに驚き。
    当たり前ですけど、池上彰さんは特にさすがでした。「カナン」と聞いて「聖書に出てくる約束の地」ってすぐに解説出来ます?!その割に雑誌VERYの内容に笑ってしまうあたりがチャーミングで(笑)。
    内容的にドイツや欧州賛美にならないよう気を配っている内容ではありましたが、やはり、フィンランドやドイツでは教育の目標として、全ての子どもに教育を与え、収入を得られる仕事につき、税金を納めてくれるような人材を育てるというところが明確であると述べられていました。
    また続編の本

    0
    2022年06月23日
  • 本音で対論! いまどきの「ドイツ」と「日本」

    Posted by ブクログ

    ドイツで数年生活していたので
    かなり興味深く読みました。
    ドイツ人が毎年楽しみにしている  
    シュパーゲル(白アスパラ)の収穫労働の
    実体であったり、
    電力プランの出どころをきちんと知った上で
    家庭の契約プランを考えているとか、
    ベジタリアン/ビーガンが浸透していった
    裏側など。

    日本でドイツは称賛されがちだけど
    こうやってドイツ人が1人入った
    対談形式にすることで、
    実体がわかったり、どんな風に物事を
    みているのかなど、どんな話題で
    あっても面白くよめた!
    知ることは楽しい。



    0
    2021年12月07日
  • 本音で対論! いまどきの「ドイツ」と「日本」

    Posted by ブクログ

    ドイツの○○は素晴らしい、それに比べて日本は、、、

    というドイツ礼賛(らいさん)の発言をしばしば耳にします。
    教育や環境問題や働き方や政治の在り方など、日本の抱えている問題に何か意見したい時に、
    ドイツでできているのだから日本でもできるでしょ。と主張するための根拠にしているわけです。

    「必要以上にドイツを褒めちぎることは、ドイツの正しい理解に繋がらない。」
    「日本のマスコミは都合のいい部分しか報道していない。」
    と、ありのままのドイツを知って欲しいと思っているのが、マライ・メントラインさん。

    池上さんと増田さんは、マライさんに何を語らせるかのネタ振り役だと思って読みました。

    実はこうい

    0
    2021年10月19日
  • ゴジラvs.自衛隊アニメの「戦争論」

    Posted by ブクログ

    知見、教養が豊富な方々によるアニメ談義。対談者の優れた記憶力や豊富な回想を、オリンピック選手の自由演技を見る気分で、楽しみました。
    アニメや映画などから戦争を語られることへの抵抗感に理解を示している俯瞰した視点にも好感。

    0
    2025年03月06日
  • 本音で対論! いまどきの「ドイツ」と「日本」

    Posted by ブクログ

    ドイツ
    俺ルールを合法的に周囲に押し付ける

    家を出たらすべてが政治
    10歳で大学進学か、職業専門学校(15歳~)の技能職かを決める
     大学進学率41% 大学まで無料 塾は無し
    日本史と世界史があるのは日本だけ? ヨーロッパの歴史では日本は登場しない
    定義されていないことはやらない サービス砂漠

    親の経済状況ではなく子供の福祉 児童手当は一律 「子供は社会で育てる」
     日本人:社会的な問題への突き放しと無関心

    積極的土下座外交
     ドイツの謝罪=被害者への直接の謝罪+賠償金+罪の自覚と再発防止

    森の民 環境意識
     食事にはこだわらない 味ではなくプロセスや品質を求める

    0
    2021年10月17日
  • 本音で対論! いまどきの「ドイツ」と「日本」

    Posted by ブクログ

    密かにドイツ移住を企んでいるので読んでみました。
    ドイツ賛美の意見には触れることが多かったけど実際どうなの?というところを知れて、非常に参考になりました。

    改めていいなと思ったのは、ドイツでは多くの人が「子どもは社会全体で育てる」という意識を持っている、という点です。
    教育も自己責任な日本から比べると理想郷のように思えますが、それでも移民の教育水準が上がらなかったり、10歳のタイミングで将来の進路を決めないといけなかったり、大変なことも多いということも知りました。

    人間がやってる以上完璧な制度にはなり得ない、というのは本当にその通りだと思います。

    あと、エコに対して意識高いマウントとか、

    0
    2021年09月27日