トッド・ローズのレビュー一覧
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ネタバレ以下を心に留めておきたい。
- 平均値は誰の真実でもない。
- 標準化された方法ではなく、自分の個性にあった方法を選択する。
- 成功したから充足感を得るのではなく、充足感を求めた結果として成功する。
- 最終的な目的地は分からない。小さなモチベーション(=個人的なこだわり) に従って、次の目標に向かい続ける。
- 機会提供システムの遷移にういて(貴族社会 → 才能の定員制 → 万人が自分軸で成功できるダークホース的システム)
標準的な成功を志向する考え方を捨てるのは簡単ではないと思う。でもそれを乗り越えて、ダークホース的な考え方に移行することの価値を感じられた。 -
Posted by ブクログ
多様化が受け入れられている現代。
組織に所属して定年まで一つの会社で働くという概念が少なくなってきたように思う。
そんな中、『好きなことだけで生きる人が成功する時代』というタイトルに、思わず目が行き手に取った。
本書は、今までの“標準化した考え”(みんなが同じようにできるようになる)という概念を変えていくことを伝えている。
確かに、特に日本は「みんな足並みをそろえて」「みんなができるようになるために」という志向が強いように思う。
小さいころからの教育なので、なかなか簡単には考えを変えることは難しいだろう。
しかし、頭の片隅にその思考を置いておくだけでも、少しずつ変化していくのではないかと思う。
特に印象に残ったことを深堀して行く。
本書中に「目的地をさがしていけない」という話がある。
思えば小学生の時に授業で訳も分からず“めあて”という文字を書かされた覚えがある。
しかし、その授業がそのめあて通りの結果になったかどうかは、自分でも分からない。
なぜならば、自分でそのめあてを設定していないからだ。
そう思うと、目的地を探してはいけないという言葉は納得である。
ちなみに、本書では目的地と目標の違いも書かれている。
好きなことだけで生きるためには、まずは己を知る!
ということで、自分探しの旅に出ようとしよう! -
Posted by ブクログ
自分が本当に好きなこと、夢中になれることを追求して、自分だけの自分らしさ全開の人生を切り拓いてゆくエネルギーをもらえる本。
私も会社員として働く中で、いわゆる世の中や社会人としての常識に当てはめられることに、漠然とした生きづらさを感じていました。
本書は自分の中に眠る小さなモチベーションに従うことや、決められた目標ではなく日々の充足感を大切にすることが書かれています。
会社員の立場だけにとらわれず本当は何をしたいのか、何をしているときが一番楽しいのか本心と向き合いながら、自分自身の情熱と充足感に根差した毎日を送ろうと背中を押してもらえた気がします。
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【「世界に一つだけの花」の歌詞を学術的に詳細に述べたらこうなる】
著者のトッド・ローズが本書で一貫して主張しているのが、学校や会社などの標準化システム(没個性)によって成り立っている既存の組織から脱することがいかに重要であるかということだ。
それは、標準化システム上でのナンバー1ではなく、自分にフィットした居心地のいい環境でのオンリー1を目指そうということであり、まさに世界に一つだけの花の歌詞そのものである。
そして、そのオンリー1を目指す道こそが結局成功への近道になるということを、数々のダークホースたちの事例をあげたり、ときには数学の総合最適化問題における購買上昇法を使って説明している。
たしかに、現代はVUCAの時代と呼ばれて久しく標準化システムの上でのナンバー1になることはかつてよりかなり厳しいものであり、もはやマヤカシのレベルかもしれない気付かされた。 -
Posted by ブクログ
・工業化、大量生産の世の中(標準化)から、個人化(ネフリとかでも個人はのオススメがめっちゃレコメンドされる)になって、世の中、変わってきた。
・自分が好きなこと、小さなモチベーションを大事にする(やるべきこと、やらないといけないことではなく)
(社会的な成功と、自分の満足、充実は違う。充実感を今、抱いているかを自問。)
・今までの社会システムに、合わせて生きようとしても、満足感、充実感が得られない。
※人をシステムに合わせるのではなく、システムを人に合わせていく。
・時間を標準化しない、時間は相対的なもの。「これは、自分にぴったりな戦略だろうか?」を自問すべき。習得までの時間や年齢から自由になる。 -
Posted by ブクログ
目的地を忘れて、充足感を追求しながら、成功に繋がるよう努力すればいい。
これがこの本で言いたいことだと私は理解した。
少し驚いたのは、目的地を忘れてもいいというところ。目指すところをハッキリさせないと成功できないのでは?と思ったのだが、その時気になること、小さなモチベーションを持てることに熱心に取り組み続ければいいようだ。
確かに、その時々の自分自身にとってかけがえのないことに熱心に取り組んでいけば、それが自分にとって本当に大切なことをしていることになる。すんなりと上達できるし、その過程が個性となって自分だけの道となる。
曲がりくねった道でいいし、個人中心でいい。そう言われて、色んなことに興味がありすぎて、もっと一つのことに集中したほうがいいのではと不安を抱えていた私は、とても安心した。
ダークホースと言われる人々は、自分の偏った好みや興味に突き動かされていたらしい。そして、自分の心に火をつけるものに、正直に向き合ってきたようだ。その対象が何であれ…。
他人の目を気にしすぎると、自分が興味を持つことに没頭できなくなることがあるだろう。その対象が一般的でないことだと尚更。そこで、本来の自分を第一に考えられるかが、分かれ目なのだと思う。
他人と違う道、他人から指さされることをするのは怖いと思う。でも、自分の小さなやってみたい!という感情に蓋をするのは、充足感を得るのとは逆方向だ。
周りのことは気にせず、好きなことをしよう。
他人の視線を気にしすぎる私には、強く意識すべきことだと思った。 -
Posted by ブクログ
「好きなことをして生きていくべし」。この教えは昨今多くのインフルエンサーが口を揃えて主張する。自分もそう思うし、そうしたい。しかし中々実現できずにいる。そのための結論を求めて本書を読んだものの、結局答えは得られなかった。私の問いは、「好きなことだけをして生きて、満足感と豊かな生活を維持するための金銭的な稼ぎを両立するにはどうしたらよいか」である。
社会の標準化に抗い、心の充足感に従えば幸福感を感じられる。その通りである。
心の充足感に従った仕事をすればパフォーマンスが上がる。その通りである。
心の充足感に従って成功した人は大勢いる。その通りである。
本書ではあらゆる視点で、標準化に対抗し、個性を生かして充足感を選択肢の判断基準とすることの意義を漆塗りし、説得力を高める。アメリカの独立宣言まで引用する。
しかし、本書の主張が正しいとすれば、以下の2点のいずれかが前提となってしまう。即ち、
「心が充足していれば稼げなくても大丈夫」という精神論か、「心が充足する選択肢を取れば必ず稼げるようになる」という綺麗ごとである。
例えばサーフィンが心から好きな人がサーフィンに打ち込めば誰もが食っていけるのか。
漫画を読んだり描いたりする人が漫画をひたすら読み描きすれば誰もが食っていけるのか。
世の中には需給もあれば、職業の狭い門というものがある。そうはうまくはいかないだろう。
例えば私は読書が好きである。本を読んでそれが仕事になるのであれば願ったり叶ったりだが、それによって食っていけるかというと、やはり厳しい。AIに聞いても「ライターやブロガー、作家、書店員などがお勧め」のような回答を頂戴する始末である。皆作家やブロガーとして成功できるのなら苦労はしない。
確かに現代は「好きを仕事に」することの制約は減り、実現性は高まった。それに既定のフレームワーク外の、もっと柔軟な働き方、稼ぎ方などはあり得る。
しかし充分な稼ぎを出すには厳然として資本主義という強いルールが立ちはだかる。
このハードルを打ち砕けるだけの主張は、残念ながら本書では見つけられなかった。
とまぁ割と酷評なわけだが、本書の主張には賛同するし、作りも根拠もしっかりしている。例も豊富だし文体も読みやすい。いずれにせよ良書だとは思うので、自分の心の充足感というシグナルにアンテナを立てて、日々の選択にどのような変化を及ぼすか、実践の形で見ていこうと思う。 -
Posted by ブクログ
孫を喜ばせるためにお金を切り詰めてレストランへ連れて行く祖父母、でも本当のところ孫はそのレストランが好きではなかった。
私たちが他者について推測することは、たとえ親しい相手であっても間違っていることが多い。
それが集団になれば、思い込みは加速して、その流れに逆行するのは難しくなる。
でも、互いに言わないだけ、気づいていないだけで、逆行したいと思っている人は案外たくさんいる。
集団の思い込みを打ち砕くには、自己一致を高めること、つまり自分に正直になること、そして様々な集団に参加すること。
特に大切な人にこそ、本心を聞いてみることが大事だと思った。相手のことを思ってしたことが、実は望まれていなかったなんて、悲しいもんな。。 -
Posted by ブクログ
本著の紹介文「ありもしないことを皆で信じる『集合的幻想』は社会や組織、個人にいたるまで大きな弊害を及ぼす。」とのこの一文だけで、要旨をクリアに表現しているようにも思いますが、ハーバード教授の心理学者による集団心理に関する1冊です。
どちらかと言うと、空気を読んで発言しない…とかこういうのは日本特有の現象だと思っていたんですが、アメリカでも普通にあるんですね。
「私たちは知らないうちに主要価値の大半を共有しているのだ」という文章が本著内にありましたが、こう思うと国民性のジョークですら「集合的幻想」の一種なのでは?とも思ってしまいます。
私は人間として慎重性を著しく欠いてまして(日本人っぽくないですねw)、相当な額の紙幣+免許証+クレジットカードが入った財布を落としたコトがあるのですが、無事に戻ってきました。
普通、道で金目のモノ拾ったら自分のモノにしちゃうだろと思ってしまうのですが、私の場合は実体験とともにそうでないコトが証明された訳です。(まぁ日本だから、と言われるかもしれませんが…)
本著の主張を敷衍すると、「周りの人たちは、自分と同じくらいに良い人」となるのではと思います。
で。世の中には「こうさせないシステム」があるのかも?という分析まで、本著ではしている訳です。
パターナリズム(あなたのため、として個人の自由と自律を奪うやり方)的な人を信用しないやり方が広まった結果、間違ったゼロサム思考が蔓延して、社会における信頼が低下していったと。
足元のアメリカの状況とか大丈夫なのか?と思ってしまいます。「フィラデルフィア」とGoogleで入力すると、一番上に「フィラデルフィア ゾンビ」と出る有り様で…。
集合的幻想として本著で取り上げられている「なぜ日本人男性の育休取得率は低いのか」も確かに大事ですが、例えば「企業は、とにかく株主第一主義で株主還元を頑張らないといけない」も、足元でBlackrockのラリー・フィンクが新しい資本主義に賛同しているのを見ると、受け手の機関投資家ですらそう思ってないぞ!と。
その上で、我々はどうすれば良いのか?について、本著ではチェコスロバキアのビロード革命の事例を挙げている訳です。
スマートに、楽しく、やっていく必要があるんでしょうね。
周りに呑まれがちな方(私もですが…)は一読する価値のある一冊。良著です。願わくば、日本からも同趣旨の発信が続いても良いのではと。