アリス・フィーニーのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
帯には「どんでん返し」の文字
タイトルにも「衝撃」とある。
ある女性殺害事件について追っている
記者のアナと刑事のジャックが、交互に語っていく。
"信頼できない語り手"×2の状態
間に"犯人"視点の語りが入る。
この時点でかなりハードルが上がると同時に、読んでてとても不穏な空気感が凄い…
小さなことを無視できないし、ちゃんと事実を伝えているのかも疑わしい。
ただ翻弄されるのも楽しみつつ、負けじと途中で紙に相関図を描いて整理し、犯人を予想してみたが見事に外れた…全然違った…面白かったです。
語りのラストが毎回クリフハンガーを仕掛けてくるので、海外ドラ -
Posted by ブクログ
〈海外サスペンス〉で検索した作品。
裏表紙の【予想外の展開とどんでん返しが待ち受ける、第一級サスペンス!】という言葉どおり、最後まで先が見えない展開にドキドキした。
各章が終わるごとに新事実が明かされるので、やめられなくなり一気読みだった。
ロンドンの森の中で、女性の死体が発見され、〈彼〉と〈彼女〉と〈犯人目線〉によって語られていく。
登場人物全員が怪しく見える。
表の顔と裏の顔。一体誰が嘘をついているのか…。
夢中になったし、結末も予想を超える面白さだった。
でも、どうしても高評価をつける気持ちになれなかったのは、あまりに胸糞悪い事件の数々だったから。その背景も気分が沈むような不快さ -
Posted by ブクログ
ネタバレ・あらすじ
イギリス ロンドンが舞台。
ケアホームで起こった殺人事件と入居者失踪事件。
ケアホームに入所するエディス。エディスの娘でカウンセラーのクリオ。
ケアホームの従業員のペイシェンス。ペイシェンスの母親のフランキー。
4者の視点で綴られる母と娘の物語。
・感想
「母と娘に…」と冒頭に書かれてあったし、プロローグから4人の関係性がすぐにぴんときたし大体予想通りだった。
「いい子も悪いことをしなければならない」などと同様の文章が何回も登場するし、この作品のキーワードなんだろうとは思うけどイマイチよくわからなかったな…。
キャラの設定も色んな要素がハマらずにバラけてた印象があった。
ケア -
Posted by ブクログ
冷え切った夫婦関係のアダムとアメリア。関係を改善すべくスコットランド旅行に出かける。滞在するのは改装された古いチャペル。だがそこはなにやら不穏な空気で・・・
ネタバレ抜きの感想がなかなかに難しい。
アダムとアメリアの章が交互に、そして結婚記念日に夫にあてた手紙が差し込まれるつくり。序盤からとにかく不穏な感じや思わせぶりな「秘密」の独白が多いもののなかなかに「事件」は起きない。
こういう話って語り手は自己弁護もしつつ話を進めていくので語り手には感情移入というか好印象を抱きがちなんですが、これはあんまりそういうことがない。なんともこう・・・嫌な感じ?
そしてラスト・・なるほどなあ。そういうことか