アリス・フィーニーのレビュー一覧

  • 彼と彼女の衝撃の瞬間

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    帯には「どんでん返し」の文字
    タイトルにも「衝撃」とある。
    ある女性殺害事件について追っている
    記者のアナと刑事のジャックが、交互に語っていく。
    "信頼できない語り手"×2の状態
    間に"犯人"視点の語りが入る。

    この時点でかなりハードルが上がると同時に、読んでてとても不穏な空気感が凄い…
    小さなことを無視できないし、ちゃんと事実を伝えているのかも疑わしい。

    ただ翻弄されるのも楽しみつつ、負けじと途中で紙に相関図を描いて整理し、犯人を予想してみたが見事に外れた…全然違った…面白かったです。

    語りのラストが毎回クリフハンガーを仕掛けてくるので、海外ドラ

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    2021年10月05日
  • 彼と彼女の衝撃の瞬間

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    〈海外サスペンス〉で検索した作品。
    裏表紙の【予想外の展開とどんでん返しが待ち受ける、第一級サスペンス!】という言葉どおり、最後まで先が見えない展開にドキドキした。

    各章が終わるごとに新事実が明かされるので、やめられなくなり一気読みだった。

    ロンドンの森の中で、女性の死体が発見され、〈彼〉と〈彼女〉と〈犯人目線〉によって語られていく。

    登場人物全員が怪しく見える。
    表の顔と裏の顔。一体誰が嘘をついているのか…。

    夢中になったし、結末も予想を超える面白さだった。
    でも、どうしても高評価をつける気持ちになれなかったのは、あまりに胸糞悪い事件の数々だったから。その背景も気分が沈むような不快さ

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    2025年06月30日
  • 彼は彼女の顔が見えない

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    峠を過ぎた中年夫婦の腹の探り合い……とてもよくある〈サスペンスドラマ〉のパターン、と、思わせておいて!

    なんてやつだ!

    登場人物二人の独白を交互に描写しながら、並行して過去の出来事をレター形式で徐々に明らかにしていく。
    手の込んだ展開は読者を惑わし、終盤のどんでん返しの効果を高める。

    洋館(教会)、吹雪、連絡不能と、古典的なスリラーの中に“相貌失認”という疾病を絡めて、まんまと乗せられて読んでしまった。

    騙されたー

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    2024年12月19日
  • 彼は彼女の顔が見えない

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    病気で人の顔を見分けることができない設定が、読みながら、何かあるんだろうなと思ってしまって、邪魔だった。
    前作の方が好みだったなあ。

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    2024年12月10日
  • 彼と彼女の衝撃の瞬間

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    主人公2人の視点+犯人と思われる人物の視点で進んでいくストーリーは同著者の『彼は彼女の顔が見えない』と似たような構成。収束の仕方がちょっとイマイチ

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    2024年12月03日
  • グッド・バッド・ガール

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    CL 2024.11.28-2024.11.30
    母親と娘、母親と娘。
    主要な登場人物、4人の女性たちがどんな人生を送ってきて、どんなふうに繋がっていくのかが読みどころ。わかるようでわからないように語られるそれぞれの事情が終盤で見事に繋がって面白かった。

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    2024年11月30日
  • 彼は彼女の顔が見えない

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    ネタバレ

    うーん、思ったほどでもなかったかな、、期待しすぎたのかも。3人の登場人物それぞれの性格に好感を持てなかったのもあるかな。前半に出てきたアダムの「相貌失認」といった特徴が、絶対にどんでん返しの根源となって出てくるのだなと思って読み進めていった。
    ただ、最後の後半ページは新たにわかる事実が沢山出てきてハラハラしてしまった!アメリア、アダム、そしてロビンのそれぞれ抱える秘密が一気に出てきて、それと、手紙の部分も「あー、この人が書いてたのね!」とわかってすぐさま読破、思わず寝不足…。

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    2024年11月26日
  • 彼は彼女の顔が見えない

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    ネタバレ

    好きなタイプの本ではなかったから、読むのに時間かかってしまった。ミステリというよりはサスペンスで、ちょっとホラー。最初は教会の近くに住むロビンが不気味すぎて恐ろしかった。
    夫婦の仲を見直そうと教会にやってきたアメリヤとアダム。夫であるアダムは、相貌失認という疾患を持つ。人の顔が覚えられないって怖いな、もしかして、、、と思っていたような単純な内容ではなく、後半何度もびっくりさせられた。全員、嘘つきで、どこか壊れていて自分勝手な人達ばかりだった。それでも最後まで読まずにいられなかったし、読み飛ばさなくで良かった!

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    2024年10月15日
  • 彼は彼女の顔が見えない

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    面白いんだけど、『彼と彼女の衝撃の瞬間』ほどではなかったかな。どんでん返しはあるけど、驚き桃の木というほどでもない。期待しすぎていたのかもしれない。
    これを読む前にクリスティーを読んでいたので、文字がぎっしり詰まったページをめくるたびに、うっ、となったけど、文章はとても読みやすい。おかげで、クリスティーのすっきりとした会話主体の文章のすごさも再認識させられた。どちらがいいというものでもないけれど。

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    2024年07月27日
  • グッド・バッド・ガール

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    ネタバレ

    ・あらすじ
    イギリス ロンドンが舞台。
    ケアホームで起こった殺人事件と入居者失踪事件。

    ケアホームに入所するエディス。エディスの娘でカウンセラーのクリオ。
    ケアホームの従業員のペイシェンス。ペイシェンスの母親のフランキー。
    4者の視点で綴られる母と娘の物語。

    ・感想
    「母と娘に…」と冒頭に書かれてあったし、プロローグから4人の関係性がすぐにぴんときたし大体予想通りだった。
    「いい子も悪いことをしなければならない」などと同様の文章が何回も登場するし、この作品のキーワードなんだろうとは思うけどイマイチよくわからなかったな…。
    キャラの設定も色んな要素がハマらずにバラけてた印象があった。

    ケア

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    2024年06月26日
  • 彼は彼女の顔が見えない

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    ネタバレ

    ・感想
    どんでん返し、って帯にあるとそういう視点で色々穿って読んでしまうし、大体思った通りの展開だった。
    しかし帯にある様にゆっくり読もうと思ったら夜更しして一気に読んだ。

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    2024年03月06日
  • 彼は彼女の顔が見えない

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    愛の冷めかけた夫婦の、最後になるかもしれない2人だけの旅行。大雪、周りに何もないチャペル。お互いに持つ秘密と企み。

    夫妻の一人称語りが順に交わされる。その間に、過去の記念日に書かれた妻からの手紙が挟まれる。構成が面白かった。その狙いも大成功。

    ただ、自分の中では、終盤に失速。
    ラストの異常性に対するリアルさが足りない気がして、私にはイマイチ伝わりきらなかった。

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    2024年01月19日
  • 彼と彼女の衝撃の瞬間

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    ネタバレ

    サスペンスが苦手になってきたような気がする。
    感性の経年劣化か。不快感が先立ってしまう。
    その分、作者は成功しているんだろうけど。
    今更、思い出すのは
    小さい頃から、怖い話は嫌いだったんだ、ということ。

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    2023年05月29日
  • 彼と彼女の衝撃の瞬間

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    この方の作品ははじめの3分の1から2分の1くらいまでは、展開が緩くて,退屈に感じてしまって,我慢して読むのがたいへんです。
    中盤すぎると急に面白くなってきて一気に読む!がいつもの感覚です
    最後まで読むと,文句無しに面白いですね。ただ,いつもイヤミスっぽい読後感なのがなぁー
    このドロっとした作風がこの方の良さ?
    もちょスッキリした作品も読みたいですね。

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    2023年04月26日
  • 彼は彼女の顔が見えない

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    ネタバレ

    上手くいっていない夫婦のアダムとアメリアは、カウンセラーの助言を受け2人で旅行へ出掛ける。そこは古いチャペルを改装した湖畔にたつ人里離れた山奥のホテルだった。そこで夫婦は大雪で身動きが取れなる、夫婦2人と愛犬一匹しか居ないはずのそのホテルでは次々と不審な出来事がおこる。
    物語はアダムとアメリアそしてロビンの三人順番の1人語りと、過去の手紙で進められていく。 どんでん返しは好物だけれども、これはあまり好みでは無かった…。

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    2023年03月17日
  • 彼は彼女の顔が見えない

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    登場人物それぞれの視点と過去の手紙で語られ、殺人事件の解決ではなく人間 の怖さがジワジワくるミステリーだった。
    この形式は誰もが真実を言わない&すべても語らないので、どのパートも信用できないなぁと思いながら読んだけど、しっかり騙されました。相貌失認の設定はずるいなぁと思う。読者が圧倒的に不利。
    作者か訳者かどちらの腕かわからないけど、前作に続きとても読みやすいのがグッド。

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    2023年03月12日
  • 彼は彼女の顔が見えない

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    冷え切った夫婦関係のアダムとアメリア。関係を改善すべくスコットランド旅行に出かける。滞在するのは改装された古いチャペル。だがそこはなにやら不穏な空気で・・・

    ネタバレ抜きの感想がなかなかに難しい。
    アダムとアメリアの章が交互に、そして結婚記念日に夫にあてた手紙が差し込まれるつくり。序盤からとにかく不穏な感じや思わせぶりな「秘密」の独白が多いもののなかなかに「事件」は起きない。
    こういう話って語り手は自己弁護もしつつ話を進めていくので語り手には感情移入というか好印象を抱きがちなんですが、これはあんまりそういうことがない。なんともこう・・・嫌な感じ?
    そしてラスト・・なるほどなあ。そういうことか

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    2023年03月07日
  • 彼は彼女の顔が見えない

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    これは騙された! まるで見抜けなかった!
    倦怠期を迎えた夫婦が、スコットランド奥地に旅行に出かけるが、チャペルを改装した宿は無人、次々と不気味な事件が起き…。
    夫婦それぞれの視点で順繰りに描かれていくが、それ自体が仕掛け。夫は相貌失認で人の顔が見分けられないってなのがポイントなので、映像化不可能ってやつだなー。
    登場人物のほぼ全員が心が冷たくねじ曲がってるので、寒い夜に異国の地で読んだりすると心が沈んでゆくのですがw それも傑作ゆえだもんなw

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    2023年01月16日
  • 彼と彼女の衝撃の瞬間

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    これは良かったです。設定登場人物世界観など無理なく、こう、全然ファンタジー要素(逃げ?)のない設定で、うまいこと作品を完成させている、珍しい作品なんでは?心理描写とか嘘っぽくないので自然に感情移入できるというか、人物それぞれに対して作者の距離感の取り方がうまいというか。少しずつ「ゾワッ」とする場面(主に心理的)が作られていて飽きないし、出てくる人皆が怪しく感じられる要素を持っていて、特に強烈な個性があるわけでないんだが、逆にそういうのがなくても勝負できそうな作家。

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    2022年10月12日
  • 彼と彼女の衝撃の瞬間

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    ジメッとした緊張感が続く作品。意外な事実が次々と判明するが驚きというよりなるほど~と淡々と読んだ。面白かったが裏カバーに書かれたあらすじがあおり気味かなと感じた。

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    2022年05月30日