アリス・フィーニーのレビュー一覧

  • グッド・バッド・ガール

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    安定の面白さのアリスフィーニー。今回は前作前々作とちょっと毛色が違って2組の母娘のお話。謎解きに関してはそもそもぼかして書いてるので分かるわけないw
    勘のいい人なら分かるオチなのかもだけど私は全く予想してませんでした。まあ確かに言われてみればヒントは所々にあったけど。
    どっちかと言うとメインは物語の方。ハッピーエンドで良かったですね。

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    2024年08月16日
  • グッド・バッド・ガール

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    6ヶ月の赤ちゃんの誘拐事件が発端のミステリー。作者の過去作品ではドンデン返しで気持ち良く騙された記憶があるので期待も大きかったが。今回はミステリより家族とか人間関係に重きを置いたよう。とても切なく、哀しい作品だった。

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    2024年07月16日
  • 彼は彼女の顔が見えない

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    とある者から、郊外の家に招待された夫婦。お互いに何かを企んでいるらしき夫婦。そして夫婦を招待した者。これも当然何かを企んでいるという、この3人の視点で進むストーリー。事件は発生しそうで、発生しないジリジリとした展開に、次第に引き込まれていきました。夫は他人の顔を判別できない病気の持ち主で、このタイトルはそれを表したもの。勘のいいミステリー好きなら、なんとなくこれがトリックになるのではと思うところ。中盤付近から一気に読まさせられる面白さ。そして最後は夏にふさわしいホラーな展開でしたー!

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    2023年08月13日
  • 彼は彼女の顔が見えない

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    人里離れた山奥のチャペル、しかも大雪で閉ざされた状態となった登場人物たちに、果たしてどんな事件が襲いかかるのか?
    と雪のクローズドサークルの謎解きか?と思ったら、まったく違った。

    3人の人物それぞれの1人称での語り。
    また、妻の結婚記念日の手紙。
    それと、なんとも不思議な気持ちにさせる、夫の相貌失念という症状。

    物語、ずっとどういう結果になるのか興味深々だった。ぐいぐい惹きつけられ、一気に読める。
    終盤に語られる真相に、納得したり、さらにそこから別の事実が展開されたり、とても面白かった。

    この作者の別作品も読んでみようと思う。

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    2023年07月11日
  • 彼と彼女の衝撃の瞬間

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    続きが気になってグイグイ読まされた。
    クライマックスは手に汗握るシーンだった。
    最後の最後まで驚き。

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    2023年05月21日
  • 彼は彼女の顔が見えない

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    この作家さん,はじめの100ページは退屈中盤から一気に面白くなってくるタイプ。今までの作品もそうだったが、今作本もそうでした。途中で読むの止めなくて良かったー
    最後の100ページは面白くて,徹夜しそうでした。
    最後の30ページでドドドっとどんでん返り✖️3って感じで面白かったー
    次回作も期待大です。

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    2023年03月31日
  • 彼と彼女の衝撃の瞬間

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    2人の彼と彼女の視点を入れ替えてそれを繰り返しながら、進んでいくストーリー。そして合間合間に犯人の視点も。このタイプは、騙されるんです!何かが起こる、起こるはずと期待しながら読みました。そして、終盤の彼と彼女がそれぞれに違う場面で、ピンチを迎えて目まぐるしく変わるシーンは、すごくサスペンスフルで、目の離せない展開。先が気になりました。登場人物が、警官も含めてどれも怪しげでクセがあり、みんな犯罪者に見せるような描写が、このストーリーを楽しませてくれました。衝撃とまではいきませんでしたが、結末の意外さには怖さを感じました。

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    2023年02月05日
  • 彼と彼女の衝撃の瞬間

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    嘘と隠し事のてんこ盛り。彼と彼女にこれから何が起こるのか…これぞサスペンス #彼と彼女の衝撃の瞬間

    ■あらすじ
    イギリス郊外の森で、女性が殺される事件が発生した。TVニュースの女性記者であったアナは、事件の取材で犯行現場に向かっていた。
    一方、地元警察のジャックは、森で捜査の陣頭指揮をとる。彼は殺害された女性を見て思った。昨晩一緒にいた女だと…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    これぞ怒濤のサスペンス!面白いっ
    次々と展開される場面描写が面白くて、どうやっていくのか気になる気になる。各章の最後の一文で、えっ?!といった、読者を決して休ませてくれない書きぶりが見事!

    主人公二人の嘘と隠し事が読

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    2023年01月21日
  • 彼は彼女の顔が見えない

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    ネタバレ

    『彼と彼女の衝撃の瞬間』のアリス・フィーニーの最新作(といっても昨年7月刊行ですが)。
    今回も”彼”(相貌失認という障がいを持ち、顔を見てもそれが誰かわからないアダム)と”彼女”(その妻アメリア)+1(謎の女ロビン)の交互モノローグで展開されていく緊迫感溢れるサスペンス。

    ただ、今回序盤は事件らしい事件は起きない。
    結婚生活に行き詰まりを感じている2人は、何とかその閉塞感を打ち砕こうと”彼女”の職場のクリスマスくじで当たった週末の旅行に繰り出し、そこで見舞われる災難(吹雪、やっと辿り着いたチャペルを改装したと思われるうすら寒い宿泊施設、そこで起きる不気味な事象の数々)が展開されていく。

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    2023年01月08日
  • 彼と彼女の衝撃の瞬間

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    ネタバレ

    彼(ロンドンから車で2時間の英国の典型的な町、ブラックダウンのジャック警部)と彼女(幸運が重なりBBCキャスターの座を手にしていたが、産休明けの正職復帰により一夜にしてリポーターへ格下げされたアナ)+1の交互モノローグが織りなすページ捲りが止まらなくなる秀作サスペンス。

    彼と彼女のルーツとなっているスモールタウン、ブラックダウンの町で起きた連続殺人事件。
    最初の被害者はレイチェル・ホプキンズ、昨夜の彼の密会相手、かつ彼女の学生時代のクラスメイト。

    のっけからのっぴきらない状況に陥る彼だが、次々に起きる不可解な状況、秘密を匂わせる意味深なモノローグがぐさぐさ刺さってきて緊迫感がたまらない。

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    2022年11月13日
  • 彼と彼女の衝撃の瞬間

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    ネタバレ

    一気読みでした、

    こういうサスペンス要素のあるミステリーは大好きなので、
    男女のハラハラドキドキのドラマを楽しめました。

    ピーター・スワンソンが好きな方は似た系統でおすすめです。

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    2022年11月03日
  • 彼は彼女の顔が見えない

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    久しぶりの海外サスペンスに疲れた。
    これは、騙されたからか?驚きすぎたからなのか?
    ひどく疲れてしまった。

    夫婦2人の険悪さを回避するための旅行かと思いきやまったく想像もつかなかった扉が開いてしまった。

    この日記は、夫に書いているのだが…。
    妻って、妻⁇が、なのだ。

    これは、夫が相貌失認という脳の問題があるが故に起こることなのか…。
    いやそう単純なことではないはず。

    違った意味での怖さがあとからじわじわとくる。


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    2022年10月16日
  • 彼は彼女の顔が見えない

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    巧いなー
    この字の巧い
    とっても巧いと思いました

    4つの視点で少しずつ進む物語
    少しずつ明かされる物語
    そして驚きをもってひとつ明かされると
    空いた場所に新たな謎が埋め込まれる
    伏線は回収されても全くスッキリさせてくれない

    相貌失認症がギミックとしてすごい生かされてる
    文章で構築される隠された世界にさらに相貌失認症を加えることで二重三重の目眩ましになっている
    もう匠の技をしっかりと堪能させて頂きました

    でもこれサスペンスなんだよねー
    気付いたんだけど自分そこまでサスペンス好きじゃないみたい
    この匠の技がミステリーとしてちゃんと昇華してたら文句なく★5だったんだけど

    面白いよりも巧いが先

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    2022年10月09日
  • 彼は彼女の顔が見えない

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    アリスフィーニー、ほんとにクセになります。脚本読んでいるよう。次々に現れる真実にのめり込まずにいられません。似たもの夫婦、、とため息でました。ラストも不穏で好みです。原題に収束させるテクニックにも唸らされました。しかし相貌失認、これミステリーで使ったらとんでもないことになるのではと思っちゃいました。次作がすぐに読みたくなってます。

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    2022年10月02日
  • 彼は彼女の顔が見えない

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    実に面白いミステリーでたいへん満足した。フィニーは"twisty, turny books"が好みだと言っているそうだが、本書はツイストがひじょうに利いていてジェットコースター・ライドが楽しめる一級のエンタメになっている。

    だいたいは当てにならない帯(宣伝文句)だが、本書の「驚異の一気読み、驚愕のどんでん返し!」は正にその通り。

    以下、少しネタバレになるので未読の方はスルーを。

    p.66にアメリアが「10年という時間は顔が記憶に残らない相手と結婚を続けるのには長過ぎる」と言っており、読み返した際に、『これっておかしいよな!』と思った(アメリアはアダムと結婚して2年しか

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    2022年09月17日
  • 彼と彼女の衝撃の瞬間

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    ネタバレ

    初のアリス・フィーニー。

    彼と彼女と「わたし」の3視点でストーリーは進む。
    「わたし」は犯人視点だが、彼、彼女の視点もどこに嘘が紛れ込んでいるか分からず。何もかもが怪しく感じる。
    登場人物が少ないので、真相自体は予想できる結末の一つ。それにも関わらず、最後の最後までどこに着地するかわからなかった。良いバランスだったと思う。

    被害者の過去が胸糞すぎて、途中ちょっと読むのが辛いところもあり。ただ後半の真相に向かって収縮していく様はとても面白かった。

    次作も評価が高いみたい。楽しみ。

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    2022年09月16日
  • 彼と彼女の衝撃の瞬間

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    彼女、彼、パートが変わるところがうまくて唸らされっぱなし。誰もが信用ならなくなります。全く酷い話だし、正直B.5級ミステリ映画みたいな雰囲気が漂うのは否めませんが、読むのを止められない勢いは素晴らしく一気読みになってしまいました。被害者に見せる必要がある、というのは深くうなづけましたね。中毒性あり、絡め取られたのは確か。これからも読んでいこうと決意しました。

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    2022年09月07日
  • 彼は彼女の顔が見えない

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    途中まではそれなりに興味を惹かれる程度だったけど、読み進めるうちに違和感が増してゆき、まさかの展開に驚き、うわ〜、やられたー!お見事!
    となったのですが、指輪のクダりいる?あれは無い方が良かったのになと思いました。

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    2022年08月13日
  • 彼と彼女の衝撃の瞬間

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    「彼」と「彼女」のふたつの視点で、ひとつの真実を描いていくミステリなのですが、テンポ良く意外性がぽんぽんと次から次に暴かれていくので、結構なボリュームながらも小気味いい感覚で読み通せました。

    その意外性の見せ方が、切り替わる視点のタイミングで伏せていた手札をくるっと裏返すような何気なさ、さりげなさで「え、そうだったっけ?」という事実がひとつひとつ示されていくので、読み手を飽きさせない。次の「彼/彼女」の視点にすぐ進みたくなります。

    その上中盤からは一気に事件がきな臭くなり、目まぐるしく状況が判明していって、そして、ミステリの醍醐味がものの見事に現れてくれます。なるほどそう来たかと。多少力業

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    2022年08月06日
  • 彼と彼女の衝撃の瞬間

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    彼ジャックと彼女アナの二人のパートが交互に語られ展開する。刑事のジャックと記者アナの関係性と二人の信用できない語り手の語り口で事件の先が見えにくくなっているのも面白い。二転三転する捜査と追い詰められていく緊迫感が緩むことなくラストの真相まで一気読み。

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    2022年01月16日