アリス・フィーニーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
★5 世の中の母と娘のために…そして彼女たちを幸せにする男たちへのテーゼ #グッド・バッド・ガール
■あらすじ
老人介護施設で暮らしているエディスは、介護士の少女ペイシェンスと仲が良かった。しかしエディスは娘のクリオと折り合い悪く、顔を合わせるたびに喧嘩ばかりしていた。一方でペイシェンスも母親と仲たがいをしており、家を飛び出していたのだ。
ある日エディスは施設から失踪してしまう。しかも施設の所長が殺害されてしまい…
■きっと読みたくなるレビュー
★5 おもろいわー。脳みそと感情の揺さぶりが半端ねぇよ。さすがアリス・フィーニー、期待通りでしたね。
正直このレベルのトンデモ&エンタメ展開は -
Posted by ブクログ
ネタバレ2024年2冊目。
アダムの相貌失認という設定に惹かれ、騙されないぞと警戒しまくりで読み進めました。
「妻が途中で替わっていた」トリックは見抜けたものの、小さな驚きが随所に挟み込まれていて全く飽きさせない!
それぞれの主観パート・手紙パートを行ったり来たりする語り口、大好きです。
聖人ながらも孤独で妄想癖ありのロビン、小物感あふれるアダム、寝取りゲス女のアメリア、不器用な頑固老人ヘンリーと少数精鋭で魅力的なキャラクターが素晴らしい。
細かなミスリードが多く、何度もページをめくっては戻り、めくっては戻り…紙の本で買ってよかった。
ラストの私立探偵がきちんとオチをつけてくれるのもにくい演出。
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Posted by ブクログ
ネタバレアリス・フィーニー2作目。
相変わらず登場人物リストがない作品笑
前作「彼と彼女の衝撃の瞬間」から抜群に面白くなった。
舞台は人里離れた湖畔にある古いチャペル。夫婦が訪れ、それぞれこの旅行で今後の結婚生活を決めようとしている。チャペルに到着したはいいもの、不可解な出来事が相次ぎ。。。
夫婦二人の視点で語られつつ、途中からもう一人と謎の手紙が挟まれる。正直、全く信用できない語り手ではあるが、登場人物の少なさから何となく何が行われているのかは予想できるかも。ただそれを踏まえても極上のサスペンス小説だった。
ラストの不気味な余韻も、原題がRock paper scissorsであることを思い出す -
Posted by ブクログ
脚本家のアダムとペット関係の仕事をしているアメリアは40代の夫婦です。
アダムは相貌失認であり、人の顔を見分けられません。
妻のアメリアとの関係が壊れかけてきて、結婚カウンセラーから旅行を勧められ、冬の厳寒の中、アメリアがくじで当てたスコットランドのハイランド地方への旅へ出ます。愛犬のボブを連れて。
滞在先のチャペルに到着すると、次々とおかしなことが起こり始めます。
ボブは行方不明になり、二人が逃げ出そうとすると車のタイヤが四つともパンクさせられています。
猛吹雪のチャペルに二人は閉じ込められます。
以下、多少のネタバレを含む感想を書きますので、これから読まれる方はお気をつけくださ -
Posted by ブクログ
ネタバレ『彼と彼女の衝撃の瞬間』、『彼は彼女の顔が見えない』のアリス・フィーニー。
まさにこの著者が得意とする思わせぶりな記述、秘められた真実に翻弄されらるサスペンス。
今回のモチーフは母と娘。
今回は4人もの母または(かつ)娘の視点がひしめき合うので、今まで読んできた2作品を上回る交錯っぷり。
お互いの関係性が全っ然掴めない。
表面上の関係はともかく、「実は彼女がそうでないことを知っている」とか「彼女に本当のことを言えなくて申し訳ない」的なことがあちらこちらで出てくるもんだから、「え〜何を企んでるのー」が終始続く。
とある母の日にスーパーマーケットで赤ちゃんが連れ去られる事件が発生した記述から -
Posted by ブクログ
ネタバレ続きが気になってすぐ読んでしまいました。タイトルにある通り、彼と彼女の視点からそれぞれ物語が進み、「犯人は一体誰!?」と気になってしまって、後半の辺りはハラハラして1人で犯人探しをしていました。
「この人が犯人か!」「?この人が犯人?」と次々と予想していた。犯人が犯人ではなくなり、結果的にこの人が…と言うアリスフィーニが得意とする、どんでん返しの連続だった。
個人的にはプリヤが好きだったかな!
アナの隠している秘密が、物語が進むにつれて、それぞれわかっていき、10代の5人組の事や、その5人組がそれぞれ殺されていき、次は自分か(アナか?)と言うところはすごいハラハラした。