谷釜尋徳のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
最近テレビで多い「お散歩旅」の関係からか、
歩き旅がブームのようです。
東海道などの五街道を歩くためのガイドブッ
クなども発行されています。
江戸時代では移動手段はほとんど歩きであっ
たのは当然ですが、移動者は男性に限られて
いたと思われがちです。
しかし女性も歩き旅をしていたのです。
もちろん商家などの裕福な家柄の女性に限ら
れてはいましたが、移動手段は当然歩きです。
それも2泊3日などではなく、100日以上もか
けて西日本を巡っていたりするのです。
面白いのは当時も「女子旅」を満喫している
点です。
名所やお芝居を観たり、グルメを楽しんだり
と現代と同じです。
江戸時代とい -
Posted by ブクログ
江戸時代の女子旅はどのようなものだったのか?
旅日記等で見えてくる旅の姿を紹介し、詳細に説明する。
第1章 旅立ちの前に
第2章 女性たちはどのように歩いたのか
第3章 女子旅の困難
第4章 女子旅の家計簿
第5章 女子旅の楽しみ方
第6章 女性たちの旅グルメ
各章末に参考文献有り。
江戸時代の身分も立場も様々な女性たちの、旅の様子。
それは、彼女たちや、同行した者の旅日記に書き記された。
妻と旅した伊能忠敬や母と旅した清川八郎の記録もある。
目的も目指す場所も様々だが、目的地以外の場所にも足を運び、
1日約30㎞の距離を歩く健脚ぶりで、闊歩する。
半年にも亘って広範囲を旅する者がいることの -
Posted by ブクログ
江戸時代、女性もこんなに歩いて旅行していたと知って驚いた。何となく、男性しかそんな事はできない世の中だったのではという偏見があったので。先日、自分も東海道を宿場町づたいに歩くという経験をしたので、同じように江戸時代の女性達も歩いていたんだなあと思うと感慨深い。
そして当時の女性達が今のような靴でもないのに1日で30キロほども歩いていたという事にびっくりした。現代人は明らかに退化している…
自分の地元の宿場町の名産物のお菓子は、子供のときには何とも思っていなかったが、江戸時代から脈々と伝統的に受け継がれ、今でも売られていることに感動を覚える。
江戸時代の女性たちが各地の宿場町を通り、スイーツを食 -
Posted by ブクログ
むかし清野さんという女性が
江戸時代に旅をした話を読んで
おもしろかったのですが
この著者はそういう資料を集めて
いろいろ比較できるようにしてくれた。
るるぶ・まっぷる的なものが
当時からちゃんとあったのが楽しい。
「名所図会」とか。
行けない人も行った気になれるのは今も同じ。
伊勢参りや家族の転勤つきそいなど
明確な目的がないと旅もしにくかったけど
行くとなったら、もう寺社のおまもりや
伝統薬に地元の名産品も買っちゃうし
おしいしもの食べて、芝居小屋まで入っちゃう。
あと、旅の必需品に鏡や櫛、びんづけ油などの
化粧品がしっかりふくまれてるのが女子。
それにしても、すごい健脚だったんです