赤松明彦のレビュー一覧

  • 古代インドの神秘思想-初期ウパニシャッドの世界-

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    この本は古代インド思想の奥義とも言えるウパニシャッド哲学について説かれた作品です。

    そしてこの本の序盤では古代インド思想とショーペンハウアーのつながりについても説かれます。

    これまで当ブログでもショーペンハウアーについて見てきましたが、彼と古代インドのつながりやそれがヨーロッパ社会に与えた影響も詳しく知れたのはとても興味深かったです。

    そしてこの本のメインテーマ、ウパニシャッドについてですが、やはり手強い相手です。古代インド思想という、私たちがなかなか接することがない何とも謎な存在ですが、この本では難解な哲学としてというより、神秘思想とのつながりを中心に解説されていきます。

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    2024年08月22日
  • インド哲学10講

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    これは面白い。これまでインド哲学=仏教思想程度の認識しかなかったが、実のところその実態はもっと広大なもので、仏教は寧ろ異端の扱いであることがわかった。
    この世界や様々な物体は何からどうやってできたのか(生成と存在)、人の運命は何によって決まるのか(因果と業)、が本書で扱われている主なテーマだが、これだけでも古代インド人の思考スケールの大きさに驚く。
    運命に関することは現代でも答えがないが、世界の成り立ちや物質世界の構造は2000年の時を経て科学があらかた解明してしまった。それらを知っている我々から見るとブラフマンによる創世とか前世の業など『たわごと』の類にしか見えないが、当時としては最新の科学

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    2022年07月31日
  • 楼蘭王国 ロプ・ノール湖畔の四千年

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    前二世紀から五十年余り、楼蘭王国は歴史上にその姿を現した。
    だが、四千年前のものとされるミイラ「楼蘭の美女」が発見されたように、ロプ・ノール周辺には太古から独自の文化が花開いていた。
    前七七年に名を改めた後も、「オアシスの道」に点在する諸都市を支配下に置き、繁栄を誇った。
    辺境の地を舞台に展開した東西文明の交流はどれほど活発なものだったのか。
    楼蘭の歴史をたどると、人類の壮大な営みが見えてくる。

    [ 目次 ]
    第1章 史記の中の楼蘭
    第2章 消された楼蘭王国
    第3章 ロプ・ノールをめぐって
    第4章 スタインの登場
    第5章 ミイラが語る楼蘭前史
    第6章 ガンダーラ語の文書を読む

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    2011年04月06日
  • インド哲学10講

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    インド哲学の講義を大学時代履修していたが、あまり分からなかったことを思い出しつつ読んだ。決して難解に書かれてはいないのだが、やはり基礎的な世界観を把握するのに時間がかかり、本を読み通すのもダラダラしてしまったが、後半やっと、インド哲学で議論になっていることが見えてきたような気がする。果たして入門書に相応しいのかというと分からないが、これ以上に平易にすると却って不適当になるのだろう。

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    2025年03月27日
  • インド哲学10講

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     同じ哲学でも、ギリシア哲学とインド哲学では、後者の方が圧倒的に触れる世界が少ない。本書では、インド哲学の主要な考えを10の講義に分けている。1つ1つの講義は短いページで終わるので、コツコツ読み進めることができた。

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    2020年05月25日
  • インド哲学10講

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    著者も述べているように、インド哲学の概説書ではない。存在に対して考察している。アプローチが比較的慣れている西洋的なものとかなり違っていて、なかなか難解である。人の名前すら戸惑ってしまう。後半になってようやく仏教との接点が出てくるとすこしわかりやすくなる。何度も行きつ戻りつ読んではみたが、十分理解できたとはいいがたい。概説的なものを読んで、全体像をつかんだうえで、再度挑戦してみたい。評価は暫定的なもの。

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    2018年12月08日
  • ヒンドゥー教10講

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    学校の参考書として指定されていて、今年の夏読みましたが、自分にとってかなり難解でした。
    思想を満遍なくというよりは、特定の思想にがっつり言及するという形でした。
    もう少し勉強してから再読したいと思います!

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    2025年10月24日
  • ヒンドゥー教10講

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    シヴァとはヴィシュヌとはみたいな説明とヒンドゥー教のざっくりとした説明を期待していたのだが、なんかもっと深い読み物だった。きちんと内容が頭に入っていない。

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    2025年02月16日
  • ヒンドゥー教10講

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    ヨーガ。宇宙論的なヴィジョンをもとに瞑想によって精神統一。肉体的・精神的な修行法。宗教的実践の方法。死を克服する方法。アートマンとブラフマンが同一であることをこの世において体験。ヨーガを行う人は「ヨーギン」。

    バクティ。神に向けられた専心。神に専念。信者から神に向けられた情感。▼バクティ運動。ヒンドゥー教。民衆の宗教運動。ジャイナ教と仏教を排除し、インド古来の神々(シヴァ・ヴィシュヌ)への信仰を復興させよう。

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    2023年06月08日