こよのレビュー一覧

  • その本の物語 上

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    優しいお話に心癒された休日。

    本作に登場する『風の丘のルルー』が児童書として存在することを初めて知りました。これからも多くの子どもたちに読まれるシリーズ本になることを、願いたいです♪

    さて、下巻も現実とファンタジーが行き交う展開でありましたが、夢は叶うこともあるんだよと、優しい笑顔で語りかけられたような読後に包まれました。

    村山早紀さん作品は『風』『夢』『魔女』のキーワードがよく使われる印象ですが、どの言葉も同じ優しさが見えてくる?気がして、とっても不思議です。

    本作を読む中で、同じ温かさを感じる言葉を探してみると面白いかもですね♪

    『くま』

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    2025年06月06日
  • その本の物語 下

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    私は今日も、優しい日差しが差し込む病室で眠るあなたに『風の丘のルルー』を朗読する。

    今日は千鶴先生も隣で聴きたいって言うから、いつも以上に頑張らなきゃね。

    でもさ。私の朗読を聴いていると癒やされるって、千鶴先生の言うことは大袈裟だよね。私にそんな魔法みたいな力は、あるはずないのにね。

    感想です。
    始めからファンタジー1色の小説なのかな?と思っていましたが、なるほど。現実世界の女の子が読み聞かせてくれる絵本の世界との行き来といった構成なのですね。
    村山早紀さんらしい優しい世界観、ちょっと心にチクッとくる悲しみに、しっかりと没頭させてもらいました。早く下巻も読み終えたい!!



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    2025年05月17日
  • その本の物語 上

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    上巻だけ読んでも素敵な物語。
    村山早紀さんのお話はどれも心が癒される。
    まさにタイトル通りの【その本の物語】。

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    2024年09月26日
  • その本の物語 下

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    あなたは、『魔女とか魔法とか』を信じているでしょうか?

    『魔女』と聞いて何を思い浮かべるかは人それぞれだと思います。そもそもそんなもの物語の中の存在と一笑に付される方もいらっしゃるでしょう。しかし、中世ヨーロッパにあっては、『魔女』の存在を大人たちが信じた先に『魔女狩り』という蛮行を繰り返したことは歴史に深く刻まれてもいます。未知なるものを恐れ、噂が恐怖の感情を呼ぶ中に追い詰められていった数多の人たち。なんとも悲しい人間の歴史の一コマです。

    そして時は流れ、『魔女』は国境を越え、この国のテレビ画面を席巻する時代が訪れました。「魔法使いサリー」、「魔法の天使クリィミーマミ」、そして「魔法少女

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    2024年05月15日
  • その本の物語 下

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    「今日もしだめな自分だったとしても、明日は少しでも強くて立派な自分になろう。明日まだむりだったとしても、あさってはしあさってはがんばろうって、その繰り返しが大事なんじゃないかな、と思うんだ。
    最初っから強い人なんて、きっとどこにもいないんだよ。みんなきっと、優しくなりたい、強くなりたいって歯を食いしばってる。だめな自分、弱い自分が好きになれなくて、許せなくて、たまに泣いちゃったりしながらね」

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    2020年08月01日
  • その本の物語 上

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    ネタバレ

    村山さん作品は4作目。
    子供の頃に憧れた世界観と、あのどきどきわくわくする気持ちを味わえます♪

    作中に出てくるルルーのお話、ぜひ読破したいと思いました。
    南波という少女が寝たきりになってしまった親友に子供の頃二人が大好きだった魔女のルルーの物語を聞かせる、というカンジで進行していくストーリー。
    ルルーの物語は辛いことや悲しいことを乗り越えてがんばる魔女のお話なんだけど。
    なんていうかいじめや差別問題、現代にも繋がる所はあってルルーと一緒に心を痛め、考えてしまうお話です。

    自分とは違う少数を排除してしまう恐怖心、裏切られても信じたいと願ってしまう気持ち。
    何度も涙してしまいました。
    下巻も楽

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    2018年01月04日
  • その本の物語 上

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    ずっと友達でいられると思っていた。なのに、約束を破ったのはわたし―。病院のベッドで眠り続ける、かつての親友・沙綾のために、きょうも朗読を続ける南波。それは二人が子どもの頃に好きだった魔女の子のお話だった。遠ざけられても、裏切られても、なお魔法の薬で人々を癒そうとした風の丘のルルー―。大好きだったこの物語が、あなたを呼び戻してくれたら…。今を生きる十代の女の子と、本の中の冒険が響きあう、遙かなる魂の物語!

    【感想】

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    2017年08月06日
  • その本の物語 上

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    子供の頃に友達になった沙綾があるきっかけで眠りから覚めなくなり、それに罪悪感を感じて主人公が毎日病院に通い、昔一緒に読んだ本を読み聞かせに行きます。読み聞かせる魔女のルルーの話が大半です。人を信じたいけど、優しいばかりのひとだけじゃないので、いつも苦しむルルーに集団心理の恐ろしさが現れていて、私も学生の頃のことを思い出します。

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    2016年12月21日
  • その本の物語 下

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    本編としては本当にきれいに、美しく着陸しています。
    そして「風の丘のルルー」完結編でもあります。
    本当に「ルルー」シリーズを読んでいなかったのが痛恨の一撃というか、読み終わった瞬間、この話ないのかなーと思ったら過去作にあって、でも絶版という衝撃。古本で集めようにも結構高騰している上巻数があるので、ものすごく残念というか無念というか………でも「ルルー」を全巻読破してからこっちももう一度読みます。

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    2016年08月13日
  • その本の物語 上

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    同作者、「風の丘のルルー」シリーズの最終篇。
    ルルーを読みたいなぁと思いながら読んでいたら、なんとあった!ということに驚いたので、本当に損な年代だー!と叫びました。あと十歳、いや五歳若かったら絶対読んでた、惜しい。

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    2016年08月13日
  • その本の物語 下

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    上下巻読んで、とてもほんわかしてて、癒されました(*^^*)ルルーの物語の間で少しずつ語られていく沙綾と南波の物語がとても感動的!こんなことがあったら素敵だな。わたしも風の丘にいってみたい。

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    2016年02月11日
  • その本の物語 上

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    南波は眠ったまま目覚めない友達沙綾のために2人とも大好きだった風の丘のルルーを読み続ける。魔女のルルー、私も友達になりたいと思いました。千鶴先生も出てきていて、嬉しかった。なにより、南波の読んでいるルルーのお話が楽しくてあっという間に読み切ってしまいました。児童書のルルーが読みたくなりました。この本に載ってるのと同じような感じなのかな。

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    2016年02月12日
  • その本の物語 上

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     久しぶりに読んだ児童書。長い眠りから覚めない親友のそばで本を読む、という形で進んでいく物語。
    読まれていく物語、魔女ルルの話もすごく温かくて、大好きなんだけど、その合間に見える現実の、南波たちの過去、そこに至るまでの事情や気持ちの変化もすごく気になる。
    人の脆さと、強さのお話

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    2015年07月26日
  • その本の物語 上

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    懐かしいルルーの物語。私自身、子供の頃ルルーの物語を何度も読み返してたから、同じようにルルーと友達になって大きくなった主人公の2人に懐かしいような気がして親近感がありました。劇中劇のようなかたちで、久しぶりに改めてルルーを読んで、本当に暖かくて優しいなあーって涙が止まらなかった。本編は、下巻に向かって現代と魔法が絡み合って、盛り上がってくるのかなと予想。
    ルルーが「人間」って「友達」ってどういうものかわからなくなるように、現代で南波も同じように悩んでいたんだろうな。沙綾への接し方がわからなくて。でも、南波はもう「気づいている」から、強いと思う。かたちのない「気持ち」って、人間も魔女も関係なく魔

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    2014年12月22日
  • その本の物語 下

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    主人公南波が同じ作者の『風の丘のルルー』を親友に読み聞かせるという形式をとっている。

    このルルーの物語がすごくいい。

    過去に魔女は人間に迫害され、ルルー以外の魔女は死に絶えたと思われる世界である。

    ルルーも自分が魔女であることを隠し、生きている縫いぐるみ(!)ペルタと孤独な旅を続けている。

    しかし、どんなに人間を怖れ、疑ったとしても、やはり心のどこかでは信じたいと願い、人間の為に困難に立ち向かうルルーの気持ちが、主人公南波と重なって、心打たれずにはいられなかった。

    少しでも異質なものを感じ取るとコミュニティからつまはじきするのがめずらしくない世の中で、生きにくさをひしひしと感じている

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    2014年11月29日
  • その本の物語 下

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    どこにも行けない。まるでガラスの水槽の中にいるみたいで、すぐに息が苦しくなって―。南波は、学校を休み、書店でアルバイトをしながら、病院に足を運んでいた。きょうも病室で朗読をする南波、うっすら笑みを浮かべ眠り続ける沙綾。だが、魔女の子ルルーの長い冒険物語が、いよいよ終わりに近づいたとき、誰も知らない新たな物語が呼び出された―。傷ついた魂の恢復と人間への信頼を謳いあげた、傑作長編ファンタジー!

    【感想】
    読み始めてすぐさま、魔法の存在する、そしてルルーのいる世界へと、引きずり込まれた。胸が締め付けられるような時もあれば、人のあたたかさに触れられてホッとする時もあった。本当に素敵な

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    2017年08月06日
  • その本の物語 下

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    タイトル買い。初村山作品。
    どこか気になる作品は、やはり読まれるべくして手に取るのだろうと、偶然ではなく必然を強く感じる。
    作品そして南波ちゃんの朗読する劇中作が様々なことを自分に問いかける。そして長時間歩いて疲れた後に温かいスープをいただいたような、心と身体が解き放たれる読後感。
    多分もう会えないだろう人に会いに行った自分にそっと寄り添ってくれた。きっと一生忘れない作品。

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    2014年09月27日
  • その本の物語 下

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    あー小さい頃の自分に読ませたい。
    とはいえ、大人になっても魔法に憧れたまま。
    素敵な物語も魔法と呼べるか。作家さんは魔法使い!

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    2014年08月30日
  • その本の物語 上

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    元本は読んでないけど、良いですなー。
    形を変えて出し直すのも良い時は良いですね。
    絵を今風にすると、手に取りやすくなるもんね。

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    2014年08月29日
  • その本の物語 上

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    2014.08.24(日)

    ルルーの世界にぐいぐい引き込まれる。
    ルルーの世界と、南波と沙綾の世界、これからどういうふうにリンクしていくのか。。。
    書店で目に入った「サイン本」という言葉にひかれつい軽〜い気持ちで買った本だったけど、正解でした!笑


    つづきが気になる。さっそく下巻読みます。

    …!え!これ児童書なの?!

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    2014年08月24日