こよのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
自分が本当にしたい生き方とは何か。ここで逃げてもいいのか。それとも手を差し伸べたいのか。後悔することにはならないか。
人との関わりって、折々に分岐点があるけど、南波ちゃんの選択は、どうだったのかなぁ。あんな選択をしたら、きっと後悔するよね。
私はどちらかというと沙綾ちゃんみたいな体験をしたことがあって、そういう時、周りの人は南波ちゃんとは違う道を選んでくれたので助けられた方ですが、もし、南波ちゃんみたいな態度を取られたら、やっぱりつらかったろうと思います。とても、沙綾ちゃんのように、優しく微笑んではいられなかったと思う。
でも、南波ちゃんが抱えてた弱さは、みんなが持っているもの。彼女を責めることなんて誰も出来ないのかも。
茨の道だもの…自我の定まらない子供に、とてもつらい選択をさせる、子供社会はとても残酷ですね。
人という物は、本来残酷な生き物だと思います。自分と違う、周りと違うというだけで、誰かを傷つけたり、こうでなくてはならない、という常識に囚われ過ぎれば、それから少しでも外れれば意見もなにも抹殺される。大人の世界でも往々にしてよくあることです。
綺麗すぎるから、立派すぎるから、手に入らない物を持ちすぎているから。だから、勝手に相手を貶めるなんて、人にもとる行いですし、最低です。でも、それを大きな声で言える人のなんと少ないことか。
人はなんて狭量で、卑屈で、僻みっぽい生き物なのでしょうか。そういう私も、持たない物はたくさんあって、持てる人を思えば羨ましくなりますが、それでも、自分の品位は保ちたいと思います。
沙綾と南波の話も、ルルーとサラの話も、とても胸を打ちました。つらい思いをした子供だった人たちに読んで欲しいですね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレどこにも行けない。まるでガラスの水槽の中にいるみたいで、すぐに息が苦しくなって―。南波は、学校を休み、書店でアルバイトをしながら、病院に足を運んでいた。きょうも病室で朗読をする南波、うっすら笑みを浮かべ眠り続ける沙綾。だが、魔女の子ルルーの長い冒険物語が、いよいよ終わりに近づいたとき、誰も知らない新たな物語が呼び出された―。傷ついた魂の恢復と人間への信頼を謳いあげた、傑作長編ファンタジー!
成長したルルーが登場した時は、「元気で良かった!」と親しい友人に久しぶりに会った時のような気持ちになった。
ルルーやカイオン(魔法使いの末裔)は、自分の生き方を、運命のせいにせず、「自分が選んだ道だから」と誇りを持って語る。
自分の今いる人生で幸せになれるのか、考えてしまうことがあるけれど、彼らのように自信と誇りを持っていられれば、強く幸せに生きられるだろうなと思う。 -
Posted by ブクログ
ずっと友達でいられると思っていた。なのに、約束を破ったのはわたし―。病院のベッドで眠り続ける、かつての親友・沙綾のために、きょうも朗読を続ける南波。それは二人が子どもの頃に好きだった魔女の子のお話だった。遠ざけられても、裏切られても、なお魔法の薬で人々を癒そうとした風の丘のルルー―。大好きだったこの物語が、あなたを呼び戻してくれたら…。今を生きる十代の女の子と、本の中の冒険が響きあう、遙かなる魂の物語!
人間と仲良くなりたくて、でも信じきれなくて心細くなるルルー。
同じ境遇の狼娘と出会い、(誰かに友達になってほしくて、誰かを好きになってたわけじゃない。自分が誰かを好きになることが一番幸せなこと)と気づけた時、私の心の中にも光が射した。 -
Posted by ブクログ
どこにも行けない。まるでガラスの水槽の中にいるみたいで、すぐに息が苦しくなって――。南波は、学校を休み、書店でアルバイトをしながら、病院に足を運んでいた。きょうも病室で朗読をする南波、うっすら笑みを浮かべ眠り続ける沙綾。だが、魔女の子ルルーの長い冒険物語が、いよいよ終わりに近づいたとき、誰も知らない新たな物語が呼び出された――。
うっすら察してはいましたが、南波が沙綾を裏切ったという意味が明かされ、南波が彼女のお見舞いに来る理由も分かります。ルルーの冒険編は結構切ない。なんていうか、自分の生き方に自信を持っていられる人って少数派なんじゃないかなと思う。世間から立派だ、すごいと言われる人が皆最初から自分の理想通りになれたわけではなく、迷いながら揺れながらも自分のなりたい自分を探し続けていたのかなと。でも迷ったっていいんだよって、間違ってもやり直すことはできるよって語りかけてくれている気がします。結局沙綾とルルーの関係はいまいち分からなかったけど。子孫? -
Posted by ブクログ
ずっと友達でいられると思っていた。なのに、約束を破ったのはわたし――。病院のベッドで眠り続ける、かつての親友・沙綾のために、きょうも朗読を続ける南波。それは二人が子どもの頃に好きだった魔女の子のお話だった。遠ざけられても、裏切られても、なお魔法の薬で人々を癒そうとした風の丘のルルー。大好きだったこの物語が、あなたを呼び戻してくれたら・・・。今を生きる十代の女の子と、本の中の冒険が響きあう、遙かなる魂の物語。
中高生向けのファンタジーですが、実際に中世であった魔女狩りの話など、人間の業の深さも感じる場面も多々あります。他人をどこまで信じられるのか、というのは魔女でなくても一度は考える問題で、裏切られたりした経験がある人なら余計に悩み答えが出ないことでもあると思う。沙綾を裏切ったという南波の過去はまだ明かされませんが、沙綾が眠り続けていることに苦しんでいるのは間違いないようです。ルルーが帰ってきて、沙綾が目覚める結末だといいのですが。ルルーとレニカの物語も温かみがあって好き。ルルーの物語は昔本当に村山さんが書いた作品なんですね、読んでみたい。