結城康平のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ聞き慣れない言葉が多く難解で何度も挫折しかけた。
しかし、それと同じくらい読み進めたページから戻り、読み返し、理解したいと自然に思えた。
サッカーだけではなく、人生における様々な場面に応用できる考え方だと思う。
ヴィセラルトレーニングは「本能、直感を刺激する」トレーニング理論である。
また、神経科学を実用的に用い、無意識をTRすることで瞬間的な認知を可能にし、プレー実行スピードを加速させる。
トレーニングは行われるものだが、試合は感じるもの。
ヴィセラルトレーニングの目的は、機械のように選手を自動的に動かすようにすることではなく、柔軟な自動化である。
p68
難易度の高いフレンドリー -
Posted by ブクログ
難解で読みづらい箇所もあるが、選手が無意識に試合の中の最適解を引き出せる、反応できるようにアプローチしていく手法や考え方が非常に勉強になった。自分自身はトレーニングにおいて、制約で事象を引き出そうと考えることが多かったが、その制約が引き出す事象の代わりに、失われる事象や反応もあり、それが試合の中で選手が最適解を導き出す可能性を減らしてしまうかもしれないという事を考えると、サッカーという競技をよりシンプルに構造から理解することが重要だと強く感じた。また、トレーニングにおいて選手がフローに入る、無意識化でプレーすることの重要性を改めて感じた。
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Posted by ブクログ
レッドブルがJ3の大宮を買収するかもということで、積ん読していた本を読み切りました。
一言で紹介すると、レッドブルがサッカー界でどんなことをしてきたかをまとめた本です。ライプツィヒやザルツブルグなどでやってきたこと、それに対しての周囲の反応などがまとめられており、今後大宮やJリーグ、日本サッカー界に起こるかもしれないことの未来予想図として読むと面白いです。
読み終わった後、レッドブルがくることで、日本サッカー界に必要な指揮官が輩出されるだろうことはめちゃくちゃ嬉しいです
ただし、おそらくホームタウン宣言は確実に守られなくなるなという感想です(過去のチームでもロゴや色を変えているので) -
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Posted by ブクログ
精神的な強さは緊急事態を経験する事と注意力によって育まれる。
同じトレーニングを続けるとパフォーマンスは下がる。マルチタスクが日常的になればパフォーマンスは向上する。
マルチタスクによってタスクの優先度に応じてリソースを柔軟に割り当てなければならなくなるので賢く判断する必要がある。
ジェットコースターに乗っているように複数の刺激を与え続ける。
それぞれが矛盾する刺激を与える事で認知的葛藤が生じ、その状況下でスピードを落とさない事が求められる事で効果的なトレーニングとなる。
異文化適応の探求は個人が成長する道を開く。慣れ親しんだものを捨てる事で自分自身を含めた人間の状態をより包括的に理 -
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Posted by ブクログ
ネタバレエクストリームスポーツに多額の投資を行っているレッドブルがついにサッカー界に進出し、サッカー界において、急激に勢力を伸ばしているレッドブルの戦略に迫る本。
レッドブル・ザルツブルクに始まり、RBライプツィヒ‣ニューヨーク・レッドブルズ‣レッドブル・ブラガンチーノという4つのクラブの買収から批判を受けながらも成長していく様子が詳細に語られており、レッドブルの描く長期的なコンセプトやそれを実現するためのブラガンチーノをはじめとする各地へのレッドブルネットワークの形成、そしてラングニックが中心となって作り上げたレッドブル戦術や重要視するものについて述べられている。最後にレッドブルがなぜスポーツに投資 -
Posted by ブクログ
レッドブルグループがサッカー界で何を買ったのか。
選手ではなく、莫大な資金でグローバルでお金と人が循環する仕組みを作り上げた。
施設やアカデミーだけではなく、チームまでも手に入れている。
ただしただの金満クラブではなく、その土地の文化までも変えてマーケティング要素を加えていることで敵が多い。
数十年の伝統も大事だが、スポーツが永続的になるように刺激を与えていることが最大のサステナビリティーだと思った。
あとは思ったほどレッドブルのCEOの話はないので独裁者みたいな描かれ方をしていない。
スポーツビジネスの一つの形が具体例とともに描かれている。