あらすじ
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アンチ上等! サッカー界の既成概念を「再配合」するレッドブル帝国の正体
衝撃的ともいえるそのスピードと徹底的なチームの献身性――。レッドブル・ザルツブルク、RBライプツィヒなどの背後に君臨するレッドブルグループは世界中のスポーツ界で勢力を伸ばしつつある。一方でピッチ外でも展開されるマーケティングによって利益を得ることに長けた彼らのアンチも少なくない。巨大エナジードリンクメーカーがなぜサッカー界に照準を合わせたのか、アンチも注目せざるを得ないその巧妙かつ革命的な戦略史を辿る。
【構成】
はじめに
序論 「巨大ドリンクメーカー」の歴史
1章 欧州を制圧するレッドブル帝国の野望
始まりの地オーストリア/ライプツィヒの革命/「嫌われ者」として/教授と呼ばれた男/ドイツ最高の智将/困難を友とするアメリカ人
2章 グローバル展開するレッドブルブランド
渡米するレッドブルブランド/NYの伝説となった遅咲きのストライカー/王国ブラジルの穏やかな革命/アフリカ大陸のスカウティング網/「国境なき」レッドブルグループ
3章 レッドブルのエクストリームな戦略
レッドブルグループの育成革新/「学び舎」リーフェリング/ラングニックの「3K」/英国が生んだもう一人のキーマン/ザルツブルクに刻まれたターナーの功績/「スポーツ帝国」の正体/レッドブル対レッドブル
巻末収録 指導者の登竜門としてのレッドブルグループ 結城康平
著者・訳者あとがき
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
レッドブルがJ3の大宮を買収するかもということで、積ん読していた本を読み切りました。
一言で紹介すると、レッドブルがサッカー界でどんなことをしてきたかをまとめた本です。ライプツィヒやザルツブルグなどでやってきたこと、それに対しての周囲の反応などがまとめられており、今後大宮やJリーグ、日本サッカー界に起こるかもしれないことの未来予想図として読むと面白いです。
読み終わった後、レッドブルがくることで、日本サッカー界に必要な指揮官が輩出されるだろうことはめちゃくちゃ嬉しいです
ただし、おそらくホームタウン宣言は確実に守られなくなるなという感想です(過去のチームでもロゴや色を変えているので)
Posted by ブクログ
エクストリームスポーツに多額の投資を行っているレッドブルがついにサッカー界に進出し、サッカー界において、急激に勢力を伸ばしているレッドブルの戦略に迫る本。
レッドブル・ザルツブルクに始まり、RBライプツィヒ‣ニューヨーク・レッドブルズ‣レッドブル・ブラガンチーノという4つのクラブの買収から批判を受けながらも成長していく様子が詳細に語られており、レッドブルの描く長期的なコンセプトやそれを実現するためのブラガンチーノをはじめとする各地へのレッドブルネットワークの形成、そしてラングニックが中心となって作り上げたレッドブル戦術や重要視するものについて述べられている。最後にレッドブルがなぜスポーツに投資するのか、マーケティングだけではない側面(「感動」を提供)、そしてレッドブルグループは指導者の登竜門であることについても記されている。
Posted by ブクログ
レッドブルは、オーストリアからはじまり、世界各国でプレゼンスを高めている。ブラジル、アフリカ、ヨーロッパ各国から優れた選手をスカウトして、トップパフォーマーになるための機会を授け、ビッククラブへ人材を輩出する。ビジネス的にも優れた結果を出しており、参考になる点は多い。日本のスポーツチームがトップオブトップになるために、この仕組みを取り入れても良いのではないかと思う。
Posted by ブクログ
レッドブルグループがサッカー界で何を買ったのか。
選手ではなく、莫大な資金でグローバルでお金と人が循環する仕組みを作り上げた。
施設やアカデミーだけではなく、チームまでも手に入れている。
ただしただの金満クラブではなく、その土地の文化までも変えてマーケティング要素を加えていることで敵が多い。
数十年の伝統も大事だが、スポーツが永続的になるように刺激を与えていることが最大のサステナビリティーだと思った。
あとは思ったほどレッドブルのCEOの話はないので独裁者みたいな描かれ方をしていない。
スポーツビジネスの一つの形が具体例とともに描かれている。