紀蔚然のレビュー一覧

  • 台北プライベートアイ

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    独特なユーモアのある語り口が癖になる。
    物語の構成も普通じゃなく、これからどうなるのか想像がつきづらくていい。
    とにかく長く、少しずつ読み進めてやっと終わったが、続編も読んでみたい。
    台湾の空気をしっかり感じた。

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    2025年05月01日
  • 台北プライベートアイ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ・あらすじ
    大学の演劇学部で教授をしていた脚本家、呉誠はある騒動を起こし演劇界から引退。
    その後、台北臥龍街の路地裏で私立探偵を始めたが、引越し直後に連続殺人事件が起こる。
    連続殺人事件の唯一の接点が呉誠と判明したことで、否応もなく巻き込まれた事件の真相を解明するために台北中を捜査する。

    ・感想
    主人公である呉誠はうつやパニック障害持ちで精神的に不安定で人間不信。
    人間関係をすべて精算し、社会から背をむけ路地裏に逃げ込んできた人間が、事件を通して自分を見つめ直していくことで社会と繋がっていく勇気を取り戻す的な話でもあった。
    陳さんとの最後のやり取りが好きだった。
    仏教的な思想とか、ちょくちょ

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    2025年02月28日
  • 台北プライベートアイ

    Posted by ブクログ

    前半はグダグダでしたが、後半になって探偵小説になってきました。台北市内の地理が物語の肝にもなるのだが、いかんせん全く知らない土地なので推理についていけなかったのが残念。

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    2024年10月03日
  • 台北プライベートアイ

    Posted by ブクログ

    2冊分のボリュームがあり、
    前半の事件だけでお腹いっぱいだったけど、後半からスピードアップして
    グイグイ読めた。

    ただ、ちょっと物足りなかったかも。
    台湾の雰囲気の分かる描写だったのがよかった。

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    2024年06月03日
  • 台北プライベートアイ

    Posted by ブクログ

    単行本刊行当時より気になっていた台湾初のハードボイルド探偵小説。ハードボイルドの様式美に則りつつも、京極堂さながらの蘊蓄が飛び出したり、サイコ・サスペンスの要素が顔を覗かせたりと、ハイブリッド型の探偵小説とも言えようか。劇作家兼大学教授の主人公がその地位をかなぐり捨て、裸一貫で無許可の探偵業を営むという設定も実にユニークだ。哀愁と共に希望を漂わせる終章の締め括りも心憎いが、著者自身の経験が反映されたという主人公の内省が延々続くのは好みが分かれそう。今作でそれらを出し切ったと仮定して、二作目にも期待したい。

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    2024年05月27日