今井翔太のレビュー一覧
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3年前の著作だが、「生成AIとはなんぞや」「何をもって生成AIと言えるのか」の問いに答えてくれる書籍をようやく見つけることができた。
著者は盛んに文中で、「これは現時点(2023)のことなので」と言及しているが、3年経った今でも「スケーリング則」が健在なことは少々がっかりした。3年前の時点から理論的に新しいものが出ていない証拠だからである。ただ設備投資の資金力勝負になっているのは、株価の動きからも明らかであるが、「スケーリング則」に早く限界が来て、新たな手法/理論が構築されることに期待したい。
また、生成AIは、カメラやシンセサイザー、ボーカロイドのように、創造を支援するツールとして、クリエイターの新たな力になるとの主張だが、これは妥当であると考える。 -
Posted by ブクログ
AIのスピードの速さに改めて驚いた。
本人書いてあることをすら古くなっている部分もあると思う。
汎用技術、GPT general purpose technology
GPT general training transformer
自分が出力した確実に従って回答とした単語を担いつつ、次に続く単語に対する出力を行うと言う操作を繰り返すことで、文章を最後まで出力できます。ここまでが言語モデル動作の全体像です。
人間の創造的な作業とされてきたものを、大半は、実は過去の経験の中から価値とある新しい組み合わせを見つけることであり、先生会は膨大なデータ学習からこれを見つけられるようになったと言うものです
人間として何が大切となってくるか行動することを問わず、できるだけ動いた方が良い。新しいものを見たり、試したりする方が良い。メタ認知をもう少し上げたほうがいい。 -
Posted by ブクログ
日常系温泉物ならではの熱さと、現代と異世界を結ぶ友情物の熱さが合わさった良い湯加減の作品。
今後リリース予定であるソシャゲ版の前日譚にあたる原作ということで、秋季CBTへの応募と同時に購読。
正直、最初はあらすじ記載通りにきらら系のゆる〜い空気で、温泉同好会と異世界転移してきた魔女の交流を描いていくものだと思っていたら、ラストの魔法バトル(この作品魔法バトルやるんだ……)が『友』を感じるホットな仕上がりで感動しました。
『史上最高に“ふろい”異世界交流譚』というキャッチコピーに偽りなしです。
作中に出てくる温泉地のほとんどが実在するので、画像検索で調べつつ読み進めるのはなかなか面白かったですね。
「やっぱり温泉はいいな」と思える仕上がりでした。
頑張れよ、IP創出プロジェクト──。 -
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面白かった。
AIが仕事を奪うみたいな記事が多い中で実態を知りたかった。
結論として、自分にとってAIは余計な悩みを増やす一要因くらいの存在に収まりそう。仕事は元から嫌いなんでAI自体が仕事に影響することなんて、仕事好きからしたら大変だろうが。そんなことはどうでも良く。
創作のフェーズに関してはちょっと仕事が混じってて、曖昧だったかな。ゲームみたいな商業的芸術は仕事のうちに入ってるし、かと言って個人でイラスト制作してるのは、他者が介入しない完全個人芸術だし。AIがもたらす価値のバリエーションが、仕事と創作では全く異なりそうなのにそこには言及していない。ここは自分の方でも整理する必要がある。
AIや技術書の嫌なところは、結びが自己啓発っぽくなってしまうところで、〜だから変化の早い世界に追いつこう、乗り遅れるな。みたいな結論に持って行きがちだ。
それはどうかと思う。AIも、果たしてそんなことを思っているのだろうか。AIを使っている、作っている人間の、ただの願望なんじゃなかろうか。実際購読数のためにそういう不安煽りをしているのは事実であって。
変化したくない人間に対して失礼ではないのかな。いや、失礼というより視点が抜けているかな。必ず一定数存在する冷えた目で見ている人間に対しては、断絶や無視ではなく、そういう煽りではなくもっと未来への可能性で訴求すべきなのではないかな。不安煽りは自己満足です。
いや面白かったです。 -
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ネタバレ細かい内容は覚えてないけど笑、生成AIの裏側・歴史・またその影響についての基礎的な知識が身についた。
チャットGPTのような生成AIは言語予測とその確率で文章を跳ね返してきているという話は目から鱗だった。
また、正確な回答を得るために指示に加えて例を述べる「少数例プロンプト」、「Let’s think step by step」と指示することで精度を高める「思考の連鎖プロンプト」はすぐに使えそうなものとして参考になった。
最後の対談が最も自分の興味に近かったが、この時代に個人が身につけるべきスキルとしては、戦略的思考力とメタ認知力とのことだった。
生成AI関係なく必要なことでは?と思っていたのだが、その有無による差がこれまで以上に広がっていくというメッセージと受け取った。
・勝負に勝つには、人ができない努力を淡々とやり続けたり、勝負どころを見極めて「ここだ」と思ったら一気に仕掛けたりすることが必要
・これからは上からの指示を忠実に実行するのではなくAIを雇用する立場になり、AIに対してうまく指示できるスキルが必要
・変化に自ら対応できる人と、変わらなければと思いつつ変われない人の違いがますますはっきりしていく
・日本の置かれた状況に対して杞憂するより、「自分が活躍するためにはどうしたらいいか?」という問いを立てる -
Posted by ブクログ
最近よくYouTubeで見る今井さんの著作。
AIに関する歴史、技術、仕事への影響、未来への洞察について、わかりやすくまとめた良書。
2章 生成AIの背後にある技術
第一次ブーム、1950-70年代、探索と推論。
第二次ブーム、1980-90年代、エキスパートシステム。
第三次ブーム、2010年代、ディープラーニング。
第四次ブーム、2020年代、生成AI。
chatGPTの学習手法。穴埋め問題の学習、教師ありファインチューニング、人間からのフィードバックに基づく強化学習を大規模に行う。
言語におけるトランスフォーマー、スケーリング則、能力創発、プロンプトエンジニアリング、少数例プロンプティング、思考の連鎖プランプティング、画像における拡散モデル、マルチモーダル、AIエージェント、RAG
3章 AIによって消える仕事・残る仕事
2013年オックスフォード大学のカール・フレイとマイケル・オズボーンの論文「雇用の未来」=定型と非定型で分類
2023年OpenAI社とペンシルベニア大学の論文「GPTs are GPTs」=高学歴で高いスキルを身につけている者が就くような賃金の高い仕事であるほど、コンピュータ/AIによる自動化の影響を受ける可能性が高い。ホワイトカラーこそが影響を受ける。
ポランニーのパラドックス
人間は言葉で表現できる以上のことを知っている(暗黙知)。しかし、生成AIの誕生がこの考えをひっくり返す。非定型作業である創造的知能と社会的知能も置き換え可能に。
モラベックのパラドックス
AIにとっては、人間がよく考えて行う高度な作業は簡単だが、人間が特に何も考えず簡単にこなしていることは難しい。生成AIが出てもこのパラドックスはいまだに健在。現時点では。
新しい技術が、労働補完型なのか労働置換型なのか。
4章 AIが問い直す創作の価値
マーガレット・ボーデンの創造性の定義
組み合わせ的創造性
探索的創造性
革新的創造性
人間も生成AIも発揮している創造性の種類、そして前提条件は意外と似ている。個人的感情や思想。個人の持つストーリーが反映された創造的行為こそが創作ではないか?
生成AIを、創作者ではなく、創作のためのツールとみなす。
5章 生成AIとともに歩む人類の未来
AIに聞けばなんでも解決する世界。アイデアさえあればなんでも実現できる?人間は人間にしかできないことに集中する?情報の送り手と受け手のつながりが希薄化する?
ユヴァル・ハラリのサピエンス全史。言語の獲得を、認知革命。バベルの塔。人間の言語の強力さ。
超知能の基準から見れば、一般人とアインシュタインの間にも大した差はない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ今井翔太さんの「生成AIで世界はこう変わる」を読みました。まずは、強化学習とか自己教師あり学習、教師ありファインチューニング(Supervised Fine-Tuning)、人間からのフィードバックに基づく強化学習(RLHF:Reinforcement Learning From Human Feedback)といった基本的な言葉の意味が具体的に判って良かった。あとはトランスフォーマーについても概念的には判ったような気がする。以下3点ほどピックアップ。
まず、ポランニーのバラドクス(人は言葉で表現できる以上のことを知っている)いわゆる暗黙知の一部は、機械でも学習可能であるということ。
マーガレット・ボーデンが提唱した創造性のうち①組合せ的創造性(Conbinational Creativity)、②探索的創造性(Exploratory Cleativity)、③革新的創造性(Transformational Creativity)のうち、①②は現在の生成AIが持っているということ。
そして、これから必要になることは、自分自身のメタ認知を上げること、AIに対して上手く指示ができるスキルの2点であること。
技術は日進月歩ではあるけれど、押さえておきたい知識はこんなところかなと思いました。