歌田年のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ふと隅の席の老人の幽霊に目をやると、
相変わらずニヤニヤ笑っていたーーーーー。
以前から読んでいた『紙鑑定士シリーズ』の著者、歌田年氏の新作。
紙鑑定士シリーズでは、紙に関する蘊蓄を散りばめたミステリーだったので、本作はどんなテイストかと楽しみにしてました。
やはり、歌田年氏は基本的には蘊蓄スタイルなミステリーがお好きなのか、往年の名作のオマージュを沢山盛り込んで、且つ出版業界ネタや校閲に纏わる誤植ネタなども織り交ぜた連作短編集となっていました。
好みは分かれる作家さんかなーと思いますが、ボクは歌田年氏の蘊蓄スタイル結構好きなんですよね。
知らない世界を教えてくれる、好奇心もくすぐってくれる作家さんだなーと思っているので。
本作が出たばかりなので、次回作はまだ未定でしょうけど、楽しみにしてようっと。
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幽霊が出ると噂され「バー・ゴースト」と呼ばれる、とある新宿のバー。
ある日、一人の老人が来店し、噂の原因となった足音の謎を解き明かすが……
直後に脳梗塞で倒れ、そのまま彼が本物の、バーの地縛霊になってしまった!?
霊体が見える常連客の「ぼく」が観察していると、老人の霊はバーで起きる事件の謎を、泥酔した客に憑依して次々と解決していく。
突如バーに現れた異色の名探偵は、無事に成仏できるのか。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ紙鑑定士シリーズの3作目。
姉の自殺が信じられず、同じ紙業界に就職した女性。
姉の不倫相手をあぶりだすために、紙業界誌にクイズを掲載する。
紙鑑定士の渡部は懸賞金目当てにクイズに応募し、
第一問に正解したことから、
その自殺を調べるのを手伝うことになる。
なにか、その女性に怪しさというか危うさを感じ、
渡部はだまされているのではないかと、
勝手にドキドキした。
女性が容疑者に呼び出されてひょこひょこ会いに行ってしまうあたりも、
渡部を陥れる罠なのかと思っていた。
まあ、ある意味渡部はだまされていたのだが。
怪しいと言えば、
クイズに応募してきた解答の中に怪しいものがあったのだが、
応募者がその解答を書いた理由が、
夫婦げんかでやけ酒を飲んで送ってしまったとか、
謎が解けずに謎の文章を返したとか、
あまりに胡散臭すぎた。
嘘だろうと決めつけて、こちらも勝手な憶測をしていた。
とはいえ、今回はかなり紙が主役で面白かった。
前作、前々作で登場した専門家、プラモデル製作者もフィギュア原型師も
登場していたのも良かったし、
カーキ色がインドの土埃色だとは知らなかったし。
出版社との男児向け雑誌の付録の企画で、
昔のスパイ手帳で盛り上がっていたのに、
水溶紙の単価が10倍から20倍と聞いてしゅんとなったのも面白かった。
それにしても、
元恋人の社長令嬢が見合いをすると言っているのに何も言えないとは情けない。
別にプロポーズをしろと言っている訳ではない。
車を「飛ばすぜ!」とか言っている場合なのか。 -
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ネタバレ紙鑑定士シリーズの2作目。
今回は短編3作。
猫への虐待と紙粘土、
アメコミフィギュアと不良紙に、
コスプレ殺人と紙のペーパーナイフと続く。
短編のせいか、蘊蓄部分とストーリー部分のバランスが悪い気がした。
蘊蓄部分がちょっと多い。
前回の方が、ストーリーというかミステリー部分が面白かった。
前作の妹を探してほしいと言う依頼からくる緊迫感か、
「人柱」の持つ不気味さのせいか。
それとも、
前回登場のディオラマの持つ陰の雰囲気と、
今回のフィギュアの陽の雰囲気の違いのせいか。
陽と陰と言っても自分の勝手なイメージで、
ディオラマにはCSIのグリッソムを苦しめた模型殺人のイメージがあるせいかも。
今回も父親の務めていた会社に入社した理由もはっきりしなかったし、
社長令嬢との関係も進展しなかったのも少々不満。 -
Posted by ブクログ
ネタバレネットで見かけて。
小さい手がかりを少しづつ積みあげていく。
または足跡を一つ一つ追いかけていく、ようなミステリーが、
どうも自分は好みのようだ。
面白かった。
触っただけでどんな紙か分かる紙の営業マン、
知識が豊富で推理力豊かなプラモデラ―、
ミニチュアハウス作成を教える講師、
とその道のプロフェッショナルが次々登場するの面白かったし、
後半、散々じらされていた、
社長令嬢にして、ランボルギーニを運転する元恋人が投入され、
ストーリーが加速されていく。
「神探偵」との勘違いからはじまって、
大量殺人計画へのストーリー展開はちょっと強引な気もするが、
そのスピード感でぶっちぎっていく。
プラモデラーがスマホに習熟していくところや、
ストリートヴューが大きな役割を果たしているのも面白かったし、
プラモデラーの恋愛展開も意外で良かった。
元恋人との関係のその後も気になるし、是非、シリーズ化してほしいなー。