成海七海のレビュー一覧
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前巻の続きから始まり中盤過ぎ迄、周囲から何と言われようとも親友という関係であると互いに認識していた二人。
しかし、二人にとって居心地の良いその関係も、本心からかと邪推すればそれは違う様な…?
人の心は移ろうもの、しかし二人の関係性は物心付く前から心の奥底で繋がったもので…。
変化なのか、奥底の感情が浮き上がってきたのか、どちらにしてもそのタイミングは息を合わせられるものではなく。
二人の共通認識に齟齬が生まれれば、深い繋がりであるだけに痛みも強く…。
「親友」を越え「碧は碧」としてこの先も共に歩めるのでしょうか…? -
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小学校高学年時のトラウマからかなり強い女性不信を抱く事となった末久根悠。
気ぃ遣い過ぎの八方美人から押寄せる好意という名の見えない暴力に殻を閉じた月城碧。
小学校四年生の時の引越しで離ればなれになった仲の良かった幼馴染の二人は、高校進学並びに碧の親の海外赴任で物理的には極近い距離となりつつも、その関係性の再構築は容易くはなく…。
それから数ヶ月、周囲からは「もう、友達じゃなくない?」と言われるも、二人にとっては友達は恋人より心地良い関係。
何やかんやで行き着いた「男女間での親友関係」、他人に理解されなくても、二人にとっては…。 -
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結婚指輪で深まる二人の絆
才人が朱音に結婚指輪をプレゼントする話がメインになります。朱音と平和に暮らす為と彼女に伝える才人ですがそれは表向きで、自分に彼女が見せる笑顔に惚れてしまったから彼女を喜ばせるべく指輪をプレゼントしたのです。初めてのプレゼントに浮かれた朱音はその指輪を失くしてしまうのですが、才人が懸命に探したおかけで無事手元に戻り、この行動からも彼の心境が大きく変化している事を感じましたね。3巻まで読んだ中では一番の読後感でした。
一人っ子の才人とは違い朱音には妹がいるようで、次巻、日本へ帰国した彼女が二人の関係に波乱を引き起こしそうです。 -
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次巻が楽しみです
気負うことなく読み進められ、アッという間に読み終えてしまいました。高校生が「付き合う」ということ、「彼氏・彼女」になること、一緒にいて仲良くしていたいこと、束縛すること・されること、我慢すること・させること、相手を想う気持ち・自分のことを考えてくれる気持ち、それをどう言葉にするか、どう行動してつたえるか、いろいろ考えさせられますが、このお話では2人が納得していればどんな言葉で表される関係と思われてもいい、ということなのかな。でも、2人が共に同じように納得するということが一番難しいような気がします。次巻を楽しみにしていますが、終わりかたとしては完結しているような感じもして、ちょっとさみしいかな。
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親友の恋を後押ししたいけど
お互いの夢の実現の為に始めた才人と朱音の結婚生活。家庭内のぎくしゃくも少なくなり、二人の思惑通りにこの結婚生活が進む筈でしたが。朱音の親友の石倉陽鞠から彼女が才人の事を好きと打ち明けられます。才人はあくまで同居人で結婚生活は夢の実現の為、だから陽鞠の才人への恋を成就させたい。陽鞠の為に才人の事を調べるうちに彼との距離を縮めてしまった朱音は、親友の為という気持ちに偽りはなくとも彼女の中にモヤモヤとしたものを感じるのでした。この巻では陽鞠という恋のライバル?の登場で才人への興味を抱いてしまった朱音が大変可愛かったですね。才人も告白された事で同居人の朱音への自分の気持ちを見つめる事になり、次巻も引き