北原一のレビュー一覧

  • ふたり、この夜と息をして

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    ネタバレ

    あらすじと装丁に惹かれて読んだ。

    終盤の夜の体育館でのシーンは特に引き込まれた。2人の、互いを傷つけないように慎重に言葉を選ぶところ、人の弱いところを茶化さずに誠実に受け止めるところが本当に素敵だと思う。
    槙野の、"人って、優しい人がそばにいると、優しくなれるんだよ"という言葉が印象に残った。その言葉どおり、夕作と槙野の周りにいるクラスメイトはみんな優しい。

    それから、2人が秘密を打ち明ける場面が大体夜で、静かな場所だったのも印象的だった。新聞配達を終える頃の夜明けの公園、修学旅行の就寝時間後の川沿い、陽が落ちた後の病院の喫煙スペース、誰もいない体育館。夜の静けさには、

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    2025年05月18日
  • ふたり、この夜と息をして

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    優しさによって誰かの心が変えることができる人は素敵だなと思った。誰もが優しい心は持ち合わせているとは思うけど、深い悩みを抱えている人の気持ちを変えることができる人は本当に強く自分も何かを乗り越えてきた人なのだと感じた。私もただ優しくするだけでなく、相手がどうして欲しいのか、どうすれば気持ちを前向きに変えられるのか考えられる人間になりたいと思った。優しい人の周りには優しい人が集まるのは本当だと感じた。自分が自分であったから出会えた人々を大切にしていきたい。

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    2024年04月06日
  • ふたり、この夜と息をして

    購入済み

    羨望

    こういう小説が読みたかった。
    デビュー作でこれが書けた北原さんの才能を羨ましく思う

    #深い #感動する

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    2024年01月18日
  • ふたり、この夜と息をして

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    読み心地のいい本でした。

    優しい人が近くにいると、自分も優しい人になれる。
    本当にその通りだな、と思った。

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    2023年08月09日
  • ふたり、この夜と息をして

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    ネタバレ

    「どれだけ深く繋がっても、どうしようもなく分かち合えないものっていうのは、誰もが持っているものだよ。伝えられないことがあったとしても、私が私の友達を好きだと思う気持ちには、嘘はないわけだしね」

    人の優しさに何度も胸がつまった作品。すごく、すごく良かった。突き刺す表現も心地良い表現も心に残るものが多くあった。

    夕作と槙野、ふたりだからこそ分け合えた痛み。登場人物皆のその先が気になる。

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    2023年06月26日
  • ふたり、この夜と息をして

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    夕作の心情にとても共感できて、すごく感情移入できました。特に槙野に対する不安がとてもよく伝わりました。

    0
    2023年06月03日
  • ふたり、この夜と息をして

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    切なさもありながら心が暖まる作品でした。
    誰にも言えない悩みを抱きながら生きている者同士が少しずつでも前を向くことができたのが本当に良かった。
    高校生、というのが物語に入り込めた一つの要因でもあった気がします。

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    2022年01月23日
  • ふたり、この夜と息をして

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    ネタバレ

    すごく好きな話でした。



    生まれつきの顔の痣のせいで、色んな所で傷ついて、人間関係にトラウマを感じるようになった主人公が、
    優しい人たちに出会って、本来持ち合わせてる優しさであったり、新たな勇気や心を開いていく話でした。

    この主人公も、ヒロインも、出会う友達も、誠実よね。
    ものすごく言葉を大切にしている描写に、とても感情移入してしまって涙が止まらなかった。
    気持ちや思いをできるだけ、意図が歪むことなく相手に届けたいけれど、それに見合う言葉がないもどかしさであったり、どういった態度なら伝わるかをこれだけ考えてる時点でこの子たちは優しいのよ…って思いました。

    ーーーー

    ただ、
    「優しい人

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    2022年01月13日
  • ふたり、この夜と息をして

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    優しい人たちが多くてとても温かい。
    友人や仲間の大切さを感じ、新しい何かを得たような気分になりました。
    苦しいとき、辛いとき、私も頑張ろうかなと思える作品だと思います。

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    2021年09月11日
  • ふたり、この夜と息をして

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    高校の時に戻りたいと思う。
    でも、あの頃はこんなに繊細な心の動きに気が付かなかったよな。

    って事は、戻っても無意味かな
    悲しいね

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    2021年01月28日
  • ふたり、この夜と息をして

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    高校生が喫煙て…と思うところはあれど、この物語には必要だった
    子どもの頃の記憶や見た目が人格形成に影響するのは多々あること、臆病になる気持ちわかる
    躓いたときに誰が側にいるかはとても重要で、夕作も槇野ももちろん遠藤たちも、みんなが出会えてよかったな
    夕作のおばあちゃんや野原先生、無理強いせず穏やかに寄り添い諭す姿勢がとても素敵だった

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    2020年12月21日
  • ふたり、この夜と息をして

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    こんなに人に気を遣えるってスゴい。気になっても聞かない。相手に聞かれたくないし、言いたくない。そんなモジモジした世界の話は私とは無縁過ぎて新鮮だった。

    自分にとってはデリケートな問題だけど、人からみたら大したことはなかったりする。そんなことより、結局は人間性。
    傷つけるつもりはなくても相手が勝手に傷つくこともある。
    成長した姿を心の親友にみてもらうために、主人公は努力したんだなとわかる最後も良かった。喋り方も力強くなっていて、最後は清々しい気持ちで読めた。

    読んで良かった!

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    2025年09月25日
  • ふたり、この夜と息をして

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    孤独と傷を抱えた
    〝ふたり〟が出会った夜。
    優しい涙が溢れ出す、
    感動の青春小説。

    こんなにも
    切ない秘密
    があるのだろうか
    (神木隆之介)
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    Xのタイムラインで偶然知って、
    タイトルと表紙に惹かれて購入しました。

    デビュー作。
    最近、よくデビュー作に出会ってる気がします。苦笑
    日々、世に生み落とされていく物語。
    本屋さんの本棚にも限りがあって。
    ネットで知れる今はありがたいなあと。

    キーンと寒いこの季節に、
    この表紙がぴったりで、
    三連休に読みたいと

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    2025年02月24日
  • ふたり、この夜と息をして

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     第9回ポプラ社小説新人賞特別賞を受賞したデビュー作。読書好きの友人から、おすすめされて読みました。
     
     男子高校生の夕作まことは、顔にある痣をコンプレックスに思っている。彼は、両親と離れて祖母と暮らしており、祖母から化粧で痣を隠すための方法を教えてもらった。
     夕作は、自分の秘密が露見することを恐れ、人と関わることを避けている。
     
     “静かに暮らしたかった。凪いだ海のようにどこまでも何もない、透明な三年間を送りたい“
     という彼の言葉からは、諦めと寂しさが感じられます。
     
     ある日、新聞配達のアルバイトの帰りに夜明け前の公園でクラスメイトの女子・槙野と出会い、徐々に親しくなる。夕作は友

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    2024年05月16日
  • ふたり、この夜と息をして

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    最後の方にぽろっとした。
    顔に痣がある男子高校生が主人公の物語。
    優しい気持ちになったなぁ。
    友情にも感動した。
    どんどん読み進んだ。読みやすい!

    野原先生の言葉が意外と鍵

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    2024年02月01日
  • ふたり、この夜と息をして

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    大きなことは起こらないが、優しい気持ちになれる。
    淡々と進む中で暖かさを感じられる。
    一味違った青春のお話。

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    2023年08月21日
  • ふたり、この夜と息をして

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    装丁に惹かれるように手にとった一冊
    さぁ読もうとページをめくり、
    装丁の写真 神木隆之介 
    で、手が止まりました。ん?あの神木隆之介?毎朝観てる神木隆之介?写真?写真撮影もするの??
    調べてみたら、あの神木君でした。多才だなぁ。

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    2023年06月07日
  • ふたり、この夜と息をして

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    ネタバレ

    主人公含めた5人の高校生がみんな優しい。優しい人の周りには優しい人がいるというのは、その通りだと思った。自分のことを好きと思えなくても、優しい人たちに出会えた自分のことは何だか否定できない気持ちに共感した。
    保健の先生の人生の先輩としての達観した優しさには、私自身も救われた。

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    2023年03月21日
  • ふたり、この夜と息をして

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    心の動きの描写が細やかで、女性作家の作品かと思った。
    何となく、出てくる人は皆優しい。詩を読んでいるような後味が印象に残った。

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    2023年01月14日
  • ふたり、この夜と息をして

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    秘密を頑なに隠そうとする2人が、挫けそうになりながら、躊躇いながらも、自身のそれと向き合い、さらけ出し、受け止めて行こうとする姿に思わず「頑張れ!」と声に出して見守っていました。
    その後の景色に私まで、歓喜の涙が出そうでした。

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    2022年12月15日