北原一のレビュー一覧

  • ふたり、この夜と息をして

    Posted by ブクログ

    4.4
    →辛い悩みを抱えている少年が、少しずつ心を開いていく姿に感動しました。登場人物全員が温かくて、すごく良い話でした‪☺︎‬

    0
    2021年12月23日
  • ふたり、この夜と息をして

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    描写が繊細でとても美しかったです。特に情景描写。

    それぞれの秘密がある夕作と槙野が関わっていくにつれて、夕作が豊かに優しく暖かくなっていき、最後に槙野が夕作に弱みと秘密を打ち明けて結ばれて良かったです。感動しました。

    私も、自分のコンプレックスが嫌いで自信が持てず、人になかなか心を開くことができなかったのですが、とてもあったかい気持ちになり勇気が湧いてきました。

    「どんなに辛いことや認めたくないことも、たった一人でも一緒に抱えてくれる人と出会えたら、もうそれでいいやって思えちゃうんだよね」この言葉がとても好きです。人が見たら引いてしまうような体の傷、わたしのコンプレックスを理解しようとし

    0
    2021年08月29日
  • ふたり、この夜と息をして

    Posted by ブクログ

    優しい高校生5人、優しい保健室の先生。
    優しさを手から手へ渡すお話でした。

    高校生が繊細ないきものであることは
    知ってるつもりでしたが、
    こんなに優しいいきものだっけ?
    とひくくらい、いいお話です。


    神木隆之介さんが表紙の写真と、帯を書いていて
    得した気分になりました。同じ作品を読んだのだと
    知ると、接点のない彼と世界でひとつだけ
    共有できる話ができた気がして、
    (ないけど)一緒に居酒屋で飲む機会があったら、
    この本のこと、ツマミとして話題にしたいです。
    妄想です、はい。

    0
    2021年06月26日
  • ふたり、この夜と息をして

    Posted by ブクログ

    オーソドックス少年の成長物語。
    トラウマ、家族や同級生との溝、
    ミステリアスな少女、秘密の共有、エトセトラ。
    丁寧に、ゆっくりと紡がれている。

    0
    2021年05月07日
  • ふたり、この夜と息をして

    Posted by ブクログ

    細かく描写する文章に、入り込めないなあ、と最初は思っていた。けどどんどん没入。
    優しい人の周りは優しく人になる、とか納得する言葉が多かった。あとで言葉だけ字引できるように辞典みたいにしてほしい。あと、このひとには別に中身ぜんぶ見せなくていいやっていう槙野の明るさは、全員に対してのものだったけど、私も人を選んでそれをやっているのかもしれない。やられている方も傷つくよな、とか。

    0
    2020年12月11日
  • ふたり、この夜と息をして

    Posted by ブクログ

    読みやすかったし、ストーリーも好きではあった。
    ただ、そんなに必死に隠して悩むほどのことなのか?という疑問もあるにはある。
    ただ若い人にとっての悩みや辛さと言う意味ではそうなのかもしれない。

    0
    2020年11月23日
  • ふたり、この夜と息をして

    Posted by ブクログ

    最初はお互いふいに知ってしまった秘密の外側だけにしか触れず話は進んでいくが、徐々に明かされる真相、痛みが切なくも温かい物語だった。

    0
    2020年11月18日
  • ふたり、この夜と息をして

    Posted by ブクログ

    お互い秘密を抱えながら、人には言えない「傷」を持っている二人が出会ったのを機に、段々と打ち解けていき、周囲のクラスメートと交えながら、高校生活を送っていく物語です。

    主人公は夕作まこと。顔に痣があることで虐められていたが、新たな生活とともに化粧で隠すことで周囲からはバレずに送っていた。ある日、新聞配達のバイト中、クラスメイトの槙野がタバコを吸っている姿を目撃。なぜ、グレていないのに吸っていたのか?そこには、ある秘密が。

    最初、夕作(ゆさ)は名前かと思ったのですが、苗字でした。祖母が言う「まこと」って誰?と混乱したのですが、夕作まことということで納得でした。

    槙野の秘密は、最後の方で明らか

    0
    2020年10月23日
  • ふたり、この夜と息をして

    Posted by ブクログ

    顔にある痣をメイクで隠している夕作まことはその事をクラスメイトである槙野にバレてしまう。しかし、槙野にも秘密があって、??
    秘密を早く知りたくなるような進み方と繊細な描写がすごく良かったスラスラ読める。

    0
    2025年01月28日
  • ふたり、この夜と息をして

    Posted by ブクログ

    顔のアザが原因でイジメにあっていた夕作。
    アザを化粧で隠し、そのことがバレないようにビクビクしながら高校生活を送っていた。
    そんな中、新聞配達の途中で、タバコを吸っているクラスメイトの槇野に会う。

    ひとりて静かにやり過ごしたいと思ってきた日々が少しずつ動き出す。

    槙野の隠したいことは何なのか気になったのと
    読みやすい文章でするすると読めた。

    0
    2024年10月10日
  • ふたり、この夜と息をして

    Posted by ブクログ

    繊細な空気が漂うタイトルとカバー写真(神木隆之介の撮り下ろしだそう)。うーん、やり過ぎな気がします。

    作品は、秘密を抱える主人公夕作の感じる恐れや怯え、秘密を共有する槙野への連帯感、そして人間的な成長など、どの表現も素晴らしいのだが、それとは別に、さりげない学生生活のなか、秘密の共有の輪から外れた仲間たちの感じる疎外感や葛藤が繊細な筆致で描きだされてて、良作に仕上がってます。

    ただ、男友達はひたすら優しく、女友達はみな聡い。悪人の登場しない世界は少し物足りなくもあるのは事実。そして、1人だけ闇に取り込まれてしまったような槙野の今後が具体的にはなんにも提示されていないのも不満。ま、槙野は大丈

    0
    2024年07月08日
  • ふたり、この夜と息をして

    Posted by ブクログ

    登場人物の純粋さがまぶしくて、いい意味で距離感を感じました。学生時代の心持ちを思い出したような気がします。

    0
    2024年05月08日
  • ふたり、この夜と息をして

    Posted by ブクログ


    高校生の悩みとは思えない苦しみの中で葛藤する2人が、混じって離れて、
    全ての悩みを打ち明けないといけない人はいないという野原先生の考えにとても共感できた

    0
    2023年09月23日
  • ふたり、この夜と息をして

    Posted by ブクログ

    高校生の頃ってなんであんなに他人の目線が気になるんだろう。過去を思い出して微笑ましさと苦しさで複雑な気持ちになる。
    秘密を話す恐怖もわかるけど、やっぱり言ってもらえない限り人の苦しみを理解することなんかできないな〜
    夕作も槙野も優しいけど、それ以上に周りの友人たちに恵まれていると思う。

    0
    2023年02月25日
  • ふたり、この夜と息をして

    Posted by ブクログ

    ❇︎

    傷を抱えた主人公は周りの人と距離をとり、
    誰とも深く関わらないように息を潜めて
    ただ毎日をやり過ごすように生きていた。

    そんな主人公が偶然クラスメイトと
    話すようになったことがきっかけで、
    周りに少しずつ人間関係ができていく。

    傷ついた心。
    自分を守るための嘘。
    人との距離。

    嘘をついている罪悪感に身を切る思いを
    感じながらも、どうしとも踏み出せない一歩。

    もどかしい気持ちと止まることが当然だと
    理解して受け入れる共感。

    夕作(うさ)や槙野と周りの人たちの
    優しい想いに心が洗われます。


    〜保健の先生の一言〜
    君は自分を心配してくれている人のこと、
    ちゃんと考えたことはある

    0
    2022年07月26日
  • ふたり、この夜と息をして

    Posted by ブクログ

    顔にアザがあり、それを隠すために化粧をしてひっそり暮らす少年。こっそり影で喫煙する人気者の少女。正反対に見える二人がお互いの秘密を共有し育む友情、青春物語。

    0
    2021年12月25日
  • ふたり、この夜と息をして

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    青春時代には、ちょっとしたことでも思い悩むものだが、自分で直せる範囲であれば体型にしろ、勉強にしろ頑張れる。
    だが、顔のあざとなるとどうだろうか。
    男子でも人の目は気になる。

    ここでは、あざを化粧で隠して息をひそめるようにしている男子高校生が、新聞配達中に公園でタバコを吸うクラスメートの女子と会うことから始まる。

    お互いに心に抱えた傷を隠している。
    とても切ない秘密。

    胸に沁みた保健の先生のことば。
    「自分のことを好きになれだとか無責任なことは言わない。けど、自分じゃなきゃ出会えなかった人たちを好きになることはできる」

    いろんなことがあり、もやもやしたり諦めたり、投げやりになることがた

    0
    2021年12月14日
  • ふたり、この夜と息をして

    Posted by ブクログ

    「自分が自分じゃなければ出会えなかった人」っていうところ、ハッとさせられたなぁ。

    内容は中高時代によくある感じで、何もかも仕方ないで済ませちゃってだらけた生活してる自分から見たら、もう全てが青春。
    でも志帆と夕作が持つ気持ちは高校生には重すぎるもので、それを受け止めてさらけ出して、ってできるくらいの友達ってほんとに一生物だなって思う。

    色々大切なこととか改めて思い出せたけど、青臭さもあって個人的には深みはあまり感じられなかったから、3点!!

    0
    2021年11月26日
  • ふたり、この夜と息をして

    Posted by ブクログ

    クラスで人気の女子生徒は実は隠れて喫煙をしていて、その裏には秘密が……と聞くと、難病でも患ってて自暴自棄になったか?と安易に推測してしまうが、さすがにそんなやりつくされた物語ではなかった。
    非行といわれることをするだけの理由はあって、同じく秘密を抱える主人公の夕作はお互いの秘密に触れないようにしつつ関係を深めていく。

    秘密が露見しないように臆病だった夕作がそれでもと一歩を踏み出す様子は感動的。
    「俺じゃなきゃ、槙野に会えなかった」という一言は自己肯定であり相手の受容であり、自分の選択を誇る高潔さが表れていて素敵だ。
    ただ、もう少しエンタメ的に盛り上げてもよかったんじゃないか。
    作者の文章はと

    0
    2021年07月31日
  • ふたり、この夜と息をして

    Posted by ブクログ

    上手く書けてるけど、、と偉そうなつもりじゃなく、そんな感じだった。
    夕作の秘密には誰か気付きそうなのに、優しさで言わないのかな。
    槙野の身の振り方も、高校生ならもう少しあるような、とか。

    若い人が読んだらもっと共感する?
    優しいばあちゃんに同級生、保健の先生も味方なのに、何を悩むんだぁ!しっかり!となった。

    0
    2021年04月17日