久保(川合)南海子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
二次創作の話は心当たりがあることばかり書かれていて恥ずかしかった。
ぬいぐるみへの投射は理解できなかったけどこの本にも書かれていた通り他人のプロジェクションを馬鹿にしてはいけないなと思った。でも本人ではなくぬいぐるみに旅させる「ウナギトラベル」は面白い発想だなと思った。病気で旅行に行けない人でも擬似体験できるから良いサービスだと思う。
ネアンデルタール人が全滅して私たちの祖先であるサピエンスが生き残った理由の話が一番面白かった。「推し」とは程遠いことを語っているようで、人々が推しに熱中できる理由がしっくりきた。今そこにないものを想像し、そのために行動できるって人間ならではの知性なんだなと -
Posted by ブクログ
本書の「おわりに」の中に、「私の『推し』はプロジェクションだったんだ!」という筆者の言葉が書かれています。そして、自分自身プロジェクション研究に対して行っていることそのものが「推し活」そのものであったのだという筆者の気づきが表明されています。
本書の特徴は、このエピソードに語り尽くされているように思います。
「『推し』の科学」というタイトルから誤解されることもあるようなのですが、本書は、むしろ「(誰か・何かを)推す」という行為のありよう、「推し」文化といったものについて科学的に解説した書籍ではなく、むしろ「推す」という行為やそれにかかわる文化現象を入口に、プロジェクション・サイエンスの魅力を