「推し」の科学 プロジェクション・サイエンスとは何か

「推し」の科学 プロジェクション・サイエンスとは何か

946円 (税込)

4pt

認知科学で見る、人間の知性
推し活、二次創作、2・5次元、モノマネ、応援上映、ぬい撮り……

漫画やアニメの登場人物に感情移入し、二次元の絵や映像に実在を感じる。
はたまた実際に出会い触れることはほとんどないアイドルやアーティストの存在に大きな生きる意味を見出す。
これらの「推す」という行為は、認知科学では「プロジェクション・サイエンス」と呼ばれる最新の概念で説明ができる。
「いま、そこにない」ものに思いを馳せること、そしてそれを他者とも共有できることは人間ならではの「知性」なのだ。
本書では、「推し」をめぐるさまざまな行動を端緒として、「プロジェクション」というこころの働きを紐解く。

はじめに
第一章 ♯「推し」で学ぶプロジェクション ―応援―
第二章 プロジェクションを共有するコミュニティの快楽 ―生成―
第三章 「推し」との相互作用が生まれるとき ―育成―
第四章 ヒトの知性とプロジェクション ―未来―
第五章 とびだす心、ひろがる身体 ―拡張―
第六章 プロジェクションが認識世界を豊かにする ―救済―

(本文より)
「推し」に救われたという経験は、「推し」が自分に直接なにかしてくれたということではありません。
「推し」によって自分がなにかに気づいたり、自分がなにかできるようになったり、自分をとりまく世界のとらえ方が変わったということなのでしょう。
あらためて考えてみると、このような自分のありようとこころの変化は、本書のテーマである「プロジェクション」がもたらす事象そのものです。
はじめて聞いたという人が多いと思いますが「プロジェクション」とは、こころの働きのひとつで、認知科学から提唱された最新の概念です。

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

「推し」の科学 プロジェクション・サイエンスとは何か のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    著者は愛知淑徳大学心理学部教授。
    推し活の心理を通して、プロジェクション・サイエンスとは何かを紹介している本。
    この本によりプロジェクション・サイエンスに興味を持ったので、関連書籍を読もうと思う。

    0
    2025年10月17日

    Posted by ブクログ

    面白かった。
    研究と二次創作の共通点、ずっと考えてたことなので同じことを言っている人がいてにっこり。
    二次創作と、二次創作コミュニティ、推しとプロジェクション(各種の投射)との関係も語られてていい。我々は投射をしているのだ…。

    0
    2025年05月20日

    Posted by ブクログ

    おもしろかったー!推しがいる人におすすめ!自分と推しとの関係がよりわかる本。刀剣乱舞やキンプリなど実在のジャンルが取り上げられていてうれしかった〜。応援上映やぬい、腐女子など身近な例が多かったのも楽しかった!文もとってもわかりやすかったです。応援上映とか普段私たちオタクがしている事が先生の客観的な文

    0
    2025年02月19日

    Posted by ブクログ

    とてもとても面白かった。夢中で読んだ!
    二次創作をはじめとするオタク文化が好きなので、そのメカニズムについて詳しく説明してくれたのがとても嬉しかった。自分の行動に理由を教えてもらった感覚。
    あと著者の話の引き出しの多さにも驚いた。一つの学問を追求するだけじゃなくて、いろいろな学問に目を向けて深掘りす

    0
    2025年01月22日

    Posted by ブクログ

    「推し」を科学的視点からみるってなんて新しくておもしろい!

    「プロジェクション」という言葉、初めて知りました。
    著者の視点がおもしろく、推し活、二次創作、腐女子、モノマネ、応援上映、コスプレなどからプロジェクションということを学ぶことができました。
    私は子供の頃から常に何かに「はまり」、いわゆる「

    0
    2024年03月18日

    Posted by ブクログ

    「推し」のタイトルに惹かれて読んだ。
    対象に自分なりの意味を加えることが「推し」と理解したが、「推し」だけでない、身の回りにあるもの、起こるものも「推し」の思考につながっていることが見えて面白く読めた。
    推しがあった人、ある人が読めば「そうそう!」となると思うし、今推しがない人も「そういう見え方なの

    0
    2024年02月08日

    Posted by ブクログ

    私は推し活したことがないので、どうかな?と思って読んでみたが、プロジェクションという考え方はとても腑に落ちた。特に「ぬい」のところはなるほどという発見があって面白かった

    0
    2025年09月13日

    Posted by ブクログ

    推しの対象に自信のイメージを投影する心の動きを認知科学や心理学で説明している。
    言葉や説明が平易なのでとっつきやすい。

    0
    2025年08月31日

    Posted by ブクログ

    「プロジェクション」という認知科学の概念を、推し活を通じて分かりやすく説明した本。プロジェクションは2015年にはじめて提唱された新しい概念で、「作り出した意味、表象を世界に投射し、物理世界と心理世界に重ね合わせる心の働き」を指すのだという。このプロジェクションという概念を用いて、腐女子たちがいかに

    0
    2024年10月07日

    Posted by ブクログ

    プロジェクションサイエンスについては、こないだオーディブルで聴き終わった「心と現実」でなんとなく理解し、面白いな、と思ったので「推し」に特化したこの本を手に取りました。なんと作者さんが、「心と現実」を引き継いで刊行させた方の配偶者さんということが最後に明かされて、それがいちばんの衝撃でした。この事実

    0
    2024年09月08日

「推し」の科学 プロジェクション・サイエンスとは何か の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

集英社新書 の最新刊

無料で読める 雑学・エンタメ

雑学・エンタメ ランキング

久保(川合)南海子 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す