カンザキイオリのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「裸の王様」「人魚姫」「赤い靴」「みにくいアヒルの子」「親指姫」…懐かしい童話と、その物語の登場人物達が出てくる。
【物語の中で不幸になった者だけ】
が、集まる世界。
彼らを幸せな結末へと導くのが、「物語管理官」の役目。
大変面白い設定と、本来の物語に主人公達が介入して結末を変えていく過程が、よく考えられていてとても面白い。「どうやって変えるのか」「どこで介入するのか」を読み手も考えながら読み進めてしまう。
…が、本来の物語の「主軸」は、そこではなく、もう一つの「軸」が用意されててあり、中盤からはそちらの謎を解いていく展開とかわっていく。
すっかりハマってしまい、Wikipediaやら -
Posted by ブクログ
カンザキイオリの「それを世界と言うんだね」が小説になってる!?しかも綾崎隼!?ということで、読みました。
表紙は音楽の方の絵に寄ってるけど、内容は童話ファンタジー。曲の方の根底にある、"創作頑張っていくんだ”という意識で本と曲が繋がっている印象です。
赤い靴の主人公らしいけど、私は記憶を亡くしています。目覚めた場所は、物語で不幸になった登場人物の運命を、物語を曲げないようにしながら救済する物語管理局。そこにいるのは全て物語の中で不幸になった者。自分の物語には入れません。
私は王子と呼ばれる素敵な人と一緒に物語に入って仕事をこなしていきます。マッチ売りの少女、裸の王様、人魚姫。そして、 -
Posted by ブクログ
カンザキイオリさんの作品に登場するキャラクターは、みんな主人公なんだなぁって改めて感じられる作品でした。
前作同様、楽曲と共に、楽しみたいなって思い。小説を読み終えた後は、『爆弾』や関係があると思った曲を聴きに行ってきました。
正直、セルフボーカルになってから少し離れていましたが、小説を読んでまた色々な曲を聴いてみようかなぁと思いました。
私の思っていた『爆弾』と小説の内容がまるで違ったので、それがまた新鮮で、曲を聴いた際の印象も変わりました。
やっぱり、楽曲と共に楽しむことができる本だなぁと再度思いました。
ただ、前作同様、ひたすらにドロドロで重いなぁとも。少し、情報量というか内