カンザキイオリのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
凄く素敵な表紙!
クリアカバーに少女が描かれていてとても綺麗だ
大好きな綾崎隼先生の作品
綾崎先生の新たな一面を見れるような作品であった
こんな作品も描けるのかと、素直に驚いてしまう
ファンタジー感の強い今作はドンピシャに好み
子供の時に読んだら、今以上にワクワクしただろうなって断言出来る
何も覚えていない少女が目覚めた場所は、物語管理局と呼ばれる物語で不幸になった者達がたどり着く場所
そこでは少女の先輩である王子
童話の住人たちであるはだかの王様やマッチ売りの少女、人魚姫、おやゆび姫、みにくいアヒルの子など様々な住人たち
不幸になった者を助ける物語管理官
なんて魅力的な設定なのだろう!
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Posted by ブクログ
〜童話を愛したすべての大人へ〜
アクリル?プラスチック?製の特殊なクリアカバーと綺麗な女性が空から降るような書影が気になり、本日衝動買いして、一気読みして、大号泣なぅ。
タイトルと書影から連想してたんとちゃう内容に意表を突かれ、こんな展開で泣かせてくる本作は、もっともっともっ〜〜と宣伝しなきゃダメですってば!!
間違いなく本屋大賞モノですよ!!
本作はネタバレ厳禁ですが、子供の頃に読み聞かせて貰った童話を軸にしたファンタジー小説でありながら、終盤の展開と『ある人』を知ることで、一気に感動と感謝で胸が苦しくなります。
本当に多くの人に読んで欲しいと思った名作です!! -
Posted by ブクログ
(4.8)
私は、あなたの「爆弾」になる。このキャッチーな言葉にまんまと惹かれて即買いした。文章がとても読みやすいし、動きがとても多くて読んでいて飽きない。それに中盤から明かされる多くの真実と複雑に絡まり合う想いと運命。とどめはお義姉さんの日記と、雪の手紙。展開も登場人物の思考も言葉遣いも全て僕にぶっ刺さり。そして作品にも登場した曲「爆弾」これを読み終わった後に聞いたら全てが完成した気がした。新感覚の小説だったと思う。0.2点低くしたのは舞台が綺麗な学園生活だったところが少し物足りないと思ったから。だからこそ終盤でお義姉さんが「雪ちゃんが卒業したら、死んでみるというのは、どうだろう?」とフラン -
Posted by ブクログ
ネタバレ「あの夏が飽和する」に続いての書籍化でとても心待ちにしていましたが、本作も度肝を抜かれました。
個人的に文化祭当日からの展開が衝撃で、話の時間軸が一瞬で変わったことです。
時間軸が変わったことで内容がこんがらがるかと思いましたが、さすが音楽アーティスト。心情や情景の表現が上手く、スッと理解して読み進められました。
主人公たちが高校生なので、勉強に友達に恋愛に、一喜一憂しています。
もう社会人の僕には昔の話だーなんて懐かしさを覚えながら読んでいた中で、今大人になってから改めて考えさせられる言葉がありました。
「好きなときは好きで、嫌いなときは嫌いで、それでいいじゃん」
意外と難しくてなか -
Posted by ブクログ
現代社会で**「生きづらさ」や「孤独」**を感じているすべての人に読んでほしい物語です。
楽しいことばかりではない人生の中、どうにもならない辛さや怒り、寂しさに直面し、立ち止まってしまうことがあります。この本は、そんな息苦しい日常から一歩踏み出せずにいる読者の心に寄り添い、ちっぽけな勇気を与えてくれることでしょう。
物語のテーマは重いですが、読後には不思議と前向きな気持ちになれる温かさがあります。決して「頑張れ!」と強要するわけではなく、そっと隣に寄り添い、「もう少しだけ、生きてみよう」と背中を優しく押してくれるような、希望のメッセージに満ちています。
特に、作中のある一節が心に強く響くこ