カンザキイオリのレビュー一覧

  • それを世界と言うんだね

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    自分の正体を探りながら不幸な童話の登場人物を救うという題材に惹かれて読み始めました。自分は童話に詳しい方だと自負しているので主人公たちの正体も推測しながら読み進めていたのですが、まさかの正体に驚きが隠せませんでした。読後はとても幸せな気持ちになりました。童話が好きな方はぜひ読んで欲しいです。

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    2026年09月06日
  • 親愛なるあなたへ

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    読み終えた。
    小説の言葉を借りるなら、それは「嫉妬」。

    正直、舐めていた。“カンザキイオリ”を。

    この軽やかな筆致。心に沁み入る選りすぐりの言葉。そして何より物語の組み立て。

    それ故に……。


    僕(敢えて一人称を“僕”にする)は、「カンザキイオリ」という作家を知らない。勿論、名前ぐらい――“『命に……』の人” 程度には知っている。ただそれ以上、例えばどんな作品を書き、どのような人物なのか、その殆どを知らない。

    そして今回、この作品『親愛なるあなたへ』に巡り合った。それは何の気なしに、全くもって“ノーガード”で。


    「小説」と一言に言っても、そのカテゴリーは様々だ。その中で「青春」/「学園」ものというものもそのひとつ。この小説はまさにその王道をいっている、と……。
    しかしながら何だろう。割と慣れ親しんできたはずの“この手”のモノではあるが、得体の知れない“新鮮な?異質な?風”を感じだす――その正体は……そう、何処となく途中から。


    青春の甘酸っぱさ――

    程よくすれ違い、程よく融合する。
    程よく緊張を伴い心が行き交う。
    その移ろいを滑らかに、それでいて適度な湿度を保ちながら書き連ねていく。
    軽やかに、しかし深く――深い洞察で心が移ろう風景――機微が描かれていく。

    ――とある街のとある学校で起こるよくある物語。



    人は皆、物語を描く生き物だ。
    どんな形であれ、頭の中で、心のままに、それがどれほど荒唐無稽であろうと、呆れるほどにハッピーエンドであろうと、至極悲観的であろうと、想像し、描く生き物だ。
    ただそれが作品になった時――そしてここにその作品はあるのだが、思い描かれる理想の結末というものがその読者の数だけ存在し始める。しかしながらその結末を決めるのはいつだって“その”作者だ。全ての結末はその物語の作家の手中にのみ委ねられる。希望に満ちていようが、絶望の果てを迎えようが、それは作家の意のままである。そしてそれを我々は受け入れるのみだ。

    ただどう受け止めるかは自由だ。その受け止め方は読者それぞれに委ねられる。そしてその“正しさ”もまた千差万別であろう。

    小説を読むということは、そういうことのはずだ。

    果たして僕はどう受け止める、この物語を。
    結果として僕は泣いている。「ずるい」――こんな物語はあまりにも“ずるい”と思いながら泣いている。そして“嫉妬”しながら涙が転び落ちていく。
    こんな物語を書くなんて……。

    三分の二より七分の四がより心地よい感覚を思い出す。この物語がそうさせる。
    つまり感情――喜怒哀楽――を“割り切る”とするなら、分母が多ければ多いほどしっくりとくる。寧ろそうでなければここでの“正しさ”はどうにも捉え切れないという思いだ。

    「人間万事塞翁が馬」という成語がある。
    「禍福は糾える縄の如し」という諺もある。

    『爆弾』そして『偶像』を改めて聴く。
    爆風をノーガードで浴びた僕の心は、果たして……。


    ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


    遅ればせながら、今手に取っている。
    これから読まんとするところだ。
    (ということで評価はまだできない)

    ではなぜ、そんな状況で拙速にこれを書いているのか、という話になるのだが―。

    その理由は、購入特典の音源取得期限が今月末(2026/8/31)までだから。

    もし音楽には興味がない(小説だけに惹かれて)としても、折角ならこの特典音源を聴いてみたいと少しでも思っているなら(なんならそんなふうに思っていなかったとしても)、この“音”は聴いておくべきだろうと、今実際に“これ”を聴きながら、そして鳥肌を立てながら、僕はそう思い、これを書いている。

    そう、この“歌”は聴いておくべきだと思いながら。

    日にちもないので取り急ぎ殴り書き。

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    2026年09月05日
  • 親愛なるあなたへ

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    今年1大泣きした小説でした。
    2人の主人公の目線で物語が同時進行し、それが絡み合った瞬間衝撃を受け、先に進めば進むほど一筋縄ではいかない、そんな物語です。
    何回泣いたかわかんないし、言葉一つ一つが重く響きました。
    素晴らしい小説に出会えて、感動です!!

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    2026年08月02日
  • 自由に捕らわれる。

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    曲からこんな壮大な物語になるとは思わなかったです。
    子どもから大人になる過程がとても辛く苦しく痛いものだとしてもちゃんと向き合って前に進んだ姿夜はとても立派だと思いました。
    本書のおかげで、誰も教えてくれないから分からなかった感情に気付くことができました。私自身ももういい加減大人にならないととはっとさせられました。

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    2026年07月30日
  • 命に嫌われている。

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    主人公の独白形式で書かれた本作、本当に精神を持っていかれてしまう。
    とにかくめちゃくちゃな文に思えるけど、それだけではなくて。苦しい時の自分、悲しんで悩んでいる時の自分の思考そのままここに現れたような不思議な感覚です。
    命に嫌われている。という曲の謎を知りたい。という方にはおすすめできないお話かなと思うのですが、私はとても苦しく面白く、この曲の意味するところを考えることが出来て素敵なお話だと思いました。

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    2026年07月11日
  • あの夏が飽和する。

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    読んだ当時は中学生だったのでとーーーっても刺さりました。今読み返すとまた違う雰囲気を感じて面白かったり

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    2026年06月07日
  • それを世界と言うんだね

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    ネタバレ

    面白かったー。拙著の「古城ホテル」も童話が下敷きだったけど、そうかこういう風な書き方もあったのか…と勉強になりつつ。爽やかな王子と一生懸命な少女、カーレンの物語知ったときどんなふうになる…?とドキドキしてたらひょいひょいっと深掘りはかわして、読みやすくかつお話のテーマに「ああそういうことか」と納得いく感じに辿りつきました。てっきりハンス、幸福の王子かと思ったんだけど違った。あと「空飛ぶトランク」の幸せになれたバージョンも読みたかったなーとか。あれこれ想像したくなる楽しいお話だったと思う。

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    2026年05月04日
  • 自由に捕らわれる。

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    重たい…ストーリーが重たすぎる…。
    初めは思春期特有の青くささが歯がゆく感じるのに、後半になるにつれ亡くなった琥太郎との過去がぽつりぽつりと出てくる。だんだんと本が重く感じて、湿り気を帯びてくる。

    読んでいるうちに悪夢を見るようになったし、気分も下がるようになった。何とかギリ耐えて仕事は休まず行けたけど危なかった〜。読み終えたら治りました。
    心にダイレクトに来るので、気分を落ち着かせたい時にオススメです。

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    2026年04月23日
  • あの夏が飽和する。

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    いやぁ、、なんか切なすぎて、悲しすぎて、胸がぎゅっとしすぎて、辛すぎて、でもなんかすごく好き。

    読んでから曲を聴くと切なくて泣きそうになります。
    若い子に希望がない人生は可哀想すぎる。
    生きて幸せになって欲しかったな。

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    2026年02月08日
  • あの夏が飽和する。

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    俺的サスペンスNO.1!!!
    ハラハラドキドキするし、いい意味で気持ち悪くて耐えられない心理描写や辛さや、歪だけど読んでて楽しい恋愛模様!
    最高

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    2026年01月26日
  • あの夏が飽和する。

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    原曲がめちゃくちゃ好きで買って一気に読みました
    流花の「生きて、生きて、そして死ね」っていうセリフがマジで好き

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    2026年01月08日
  • あの夏が飽和する。

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    夏の温度感を感じる爽やかな側面があり読みやすい作品。
    反面、生々しい心情描写が夏のジメジメした不快な暑さも連想させる。
    面白かったけどあまり読み返したくないと感じさせるほどに、主人公に感情移入してしまった。

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    2025年10月21日
  • あの夏が飽和する。

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    10代のころの心がパンパンに膨れ上がっていく過程を、それぞれのキャラを通じて極端ながらも現実的に描いている作品。
    後半からは、感情移入してしまい、どうか彼、彼女らにとってのハッピーエンドで終わらせてくれないかと祈る気持ちでいっぱいになった。

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    2025年10月08日
  • あの夏が飽和する。

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    曲を聴いたことある人は読んでほしいし、
    曲を聴いたことない人は読んで聴いてほしい
    生々しいけど後半になるにつれてはまる怒涛のピースに鳥肌が立ちます。

    曲
    「あの夏が飽和する/カンザキイオリ」
    「人生はコメディ/カンザキイオリ」
    「死ぬとき死ねばいい/カンザキイオリ」
    「正体/カンザキイオリ」

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    2025年10月02日
  • あの夏が飽和する。

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    『あの夏が飽和する』を読んで

    私はいつも、本はゆっくり読むものだという美学を大切にしてきた。ページをめくる時間の中に、余白を見つけたいと思っていた。だけど『あの夏が飽和する』は、その美学を軽々と越えてきた。気づけば3日で読み終わっていた。これは、私の中で初めての経験だった。

    この物語の魅力は、千尋や瑠花という2人の関係だけにとどまらない。登場するすべての人物が、それぞれに「抱えているもの」を持って生きている。
    物語が進むにつれ、それぞれの心の傷や関係性が浮かび上がってきて、最後にすべての線がつながった瞬間、私は鳥肌がたった。

    最近、友人が自ら命を絶っていたことを知った。
    それは、去年のことだった。

    その子は、私が人生で一番落ち込んでいたとき、「大丈夫、大丈夫」「幸せになれるよ」と何度も言ってくれた。私は、その言葉に救われた。

    だから、その子がもういないと知ったとき、不思議な感覚になった。その子の死は、静かすぎるほど静かに私の元へ届いた。

    笑っている顔も、話した言葉も、私が知っているのは、その人のほんの一部分だった。
    人は誰かの人生を、完全には知ることができない。
    どれだけ近くにいても、どれだけ愛していても、その人の心の奥底にある痛みまで、自分のものとして理解することはできない。
    人間は、他人の内面を直接見ることができないのだ。

    その感情を思い出させる本がまさしくこの本だった。
    この作品に登場する人物たちは、それぞれが異なる傷を抱えている。千尋と瑠花も、その例外ではない。
    彼らはただ「生きたい人」と「死にたい人」として描かれているのではなく、生きたいという願いと、死にたいという願いの両方を抱えながら揺れ動いている。

    私はそこに、この作品の最も重要な部分があるように思う。

    だから、千尋の言葉が心に残っている。

    「どんなに強い人でも、周りがひどい環境だったら、どうしようもないことが起きてしまうことだってある。どんなに最悪の選択でも、それしか方法がないって思い込んでしまうこと、瑠花もあるだろう?」

    どれだけ心が強い人でも、もし周りの環境がずっとつらくて、誰にも助けてもらえなかったら、だんだん気持ちは削られてしまう。
    自分では“絶対に選ばない”と思っていたようなことでも、それしか道がないように思い込んでしまうことがある。これはきっと、「自殺」というテーマの核心でもある。
    「生きたい」という気持ちがどれだけ強くても、どうにもならないその瞬間に「死ぬしかない」と思い込んでしまうことがある。
    人は、理屈では動かない。

    この物語は「生きるとは何か」という問いに、まっすぐ向き合っている。
    そして、それに対して、「生きていていい」と語りかけてくれるような気がした。


    人は孤独を知ることで、やさしくなれる。
    誰かとつながる前に、自分とつながる勇気を持ちたい。

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    2025年04月15日
  • あの夏が飽和する。

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    曲が大好きだから買った、曲の細部を書いたものでは無く、主人公のその後の話を書いたものだったけど面白かった。一気に読んじゃった。展開にはいろいろ驚かされたし、それぞれの登場人物の繋がりにもびっくりしたけどそれがまた面白い。

    一人で抱え込んだらいけないなって、どんな悩みでも受け止めてくれる人はいるはずだから、なるべく人に頼ってみようかなって思った。

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    2025年03月06日
  • あの夏が飽和する。

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    元々歌が好きで、聴いてから読み始めたから最初はてっきり千尋と流花の逃避行の話かなと思ってたら、その話から何年も経った後の物語だった。
    主な登場人物は、目の前で自殺した恋人 流花を13年経った今も引きずり続けている千尋。父子家庭で父親に甘えられない孤独をマッチングアプリで出会った男性で紛らわせている女子高生 瑠花。家庭内暴力を受けているが、笑顔を繕い1人で闇を抱える男子高校生 武命。
    全員が孤独を抱えていて、それによって出来た心の穴をそれぞれ埋めようとする。創ることで埋めるか壊すことで埋めるか。
    何故そのようなものが選択肢として入ってしまったのか。何故信じることを選択肢に入れることができなかったのか。やるせない展開が多く心苦しくなるが、夏の儚い出来事として妙に綺麗さが掛かっていた。

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    2025年02月16日
  • あの夏が飽和する。(3)

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    ネタバレ

    重いよ、暗いよ、怖いよ。
    いや、別に怖くはないな…。

    ということで、物語は進んでいくわけですが、まあ重いね!
    千尋と瑠花、武命のそれぞれが何というか、生きづらい現場を抱えていて、明るくない。闇って感じですね。

    うーん。
    しかし、この後、この物語はどういう方向に向かうのかしら?ハッピーエンドの気配が今んとこ見える気がしないんよね。
    続きも楽しみ。

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    2024年04月27日
  • あの夏が飽和する。(2)

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    ネタバレ

    うーん。こういう展開になっていくのか。
    なかなか救いのない結果にしかならなさそうだけど、これどうなるんだろ?

    人間関係も狭すぎる(笑)
    水原家と石田家の接点が多すぎる。

    千尋と瑠花は今のとこ事件には未関係だけど、このまま無関係でもいられないだろうし、続きが気になる。
    流花が死んだ原因も気になるけど、その辺もちゃんと書かれるのかしら?

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    2023年11月19日
  • それを世界と言うんだね

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    神ですよ。
    主に楽曲について紹介します((
    「命に嫌われている」で有名なカンザキイオリ様作です!
    ボーカロイドと言っていいのかわからないんですけど、ボーカロイドはかふちゃんです。
    なんか、とても考察のし甲斐があるような曲です。
    読者様からアンケート(?)を取って作ったらしいです。すばらしい!
    あの、本は読まなくても楽曲だけは聞いてください(ここは本をレビューする場所ですよね・・・?)。
    キミノベルのホームページから見てくださi((

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    2023年08月26日