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Posted by ブクログ
「あの夏が飽和する」の世界観が好みだったため、その著者であるカンザキイオリさんの最新作も手に取りました。罪悪感に囚われ、生きる希望を失った若者たちの葛藤は読んでて苦しいながらも心地よい感じがありました。
以下あらすじです。(webサイトより引用)
その日、姿夜(すがや)は琥太郎(こたろう)の遺体を発見した。事故か自殺か、それとも……
心ない噂が飛び交う中で、姿夜は高校の先輩・美生心(みおこ)と調査をはじめる。すると、次々に浮かび上がる衝撃の事実。さらに、溢れ出す家族の闇と苦悩。はたして、琥太郎とは何者だったのか。
呪縛から抜け出すために、姿夜が下した決断とは?
すべては、目を逸らし続けていたあの中に——
世界観が前作と似通っているだけにどうしても、前作と比べてどうかという評価軸になってしまったかなと思います。もちろん好みの問題でもあるとは思うのですが、今作は「あの夏が飽和する」に比べシリアスな感じが少し控えめかなと思いました。
本作の感想を書くにあたり、著者の音楽は全く聞かず、本の内容だけでの評価となってしまっているので、音楽とのマリアージュについては、申し訳ないのですが、別の方の感想をご参考にしていただきたいです…
Posted by ブクログ
重たい内容の話でしたが、ミステリー要素が強いというよりかは、人間関係だったり、高校生が考える将来への不安、恋愛対象が異性ではないこと、SNSでの晒しなど、現代ならではの試練が姿夜を取り巻く物語です。
琥太郎さんと姿夜の関係性、美生心と姿夜の関係性、姿夜の両親と兄弟との関係性、それぞれに色んな意味を持たされており、考えさせられました。
作品に引き込まれる要素が多いと感じるので、読んでいる間は、別世界にいる気分でした。
エピソードが濃く、衝撃的なものが多い気がしますが、それがストーリーに入り込める理由なのかも、とも思いました。
琥太郎さんの死については、最後までその理由は分かりませんが、姿夜がこの死を追及していく中で、人間としての変化を得たこと、知見を得たことを読んでいくと理解することができました。
なんでも自分で決められる「自由」という一見すると好条件な状況だけれども、それは選択の自由だけでなく、その選択をした将来への責任も自分で負わなくてはいけないという状況で、琥太郎さんになんでも教えを乞いながら生きていた姿夜がその人を失って、自分で選択を強いられる毎日を生きていくことでの葛藤や単純に好きな人を失った悲しみにもがきながらも生きていく姿は来るものがありました。
読んだ後でも余韻がある物語でした。
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