メアリロビネットコワルのレビュー一覧

  • 宇宙【そら】へ 下

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    「えっっ、ここで終わるの?!」
    ……と、誰もが思ったことと思う(笑)

    主人公が宇宙を目指し、幾多の難関を乗り越えて、いま、まさに打ち上げられたその発射シーンで終わるのだから。
    この続きは続刊を買ってねと言うことなのかな。
    女性が地位向上を目指して奮闘する物語は、小説でも映画でも、なぜか小気味いい。架空の1950年代のロケット開発史を描いた本書も、ある意味で痛快なストーリーと言える。
    しかしその一方で、「隕石を落として地球を住めなくする必要があったのか?」と、ずっと思う。まあ、難しいことを考えずに、女主人公の活躍を楽しめばいいのだと思うが。
    あと、これ絶対に正史との対比年表があった方がいい!

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    2023年07月18日
  • 火星へ 上

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    前作の終盤盛り上がりから、少し落ち着いた感があった。読みたいテンションの時に少しずつ読み進めていたから時間がかかったけど、このまま読み続けて彼らを見届けたいという気持ち!

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    2023年06月06日
  • 宇宙【そら】へ 上

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    人類が、正史よりもずっと早く宇宙に進出した、もう一つの歴史を描いた並行歴史もの。
    正史では世界初の人工衛星スプートニク(ソ連)は1957年だが、この世界では1952年にアメリカはすでに人工衛星を打ち上げている。正史ではアポロ計画は1960年代に発動したが、この世界では1950年代にすでに月へ人間を送り込む計画がスタートしている。
    この対比は面白い。この調子で正史よりずっと早く宇宙開発が進んだら、今頃どうなっていたか。
    当時の技術では立ち向かうのが困難な問題に次々とぶつかり、いかに乗り越えて行くかと言うプロジェクトX的な物語を期待したのだか…
    読み進めるうちに、これ、なんか違うと思った。主人公が

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    2023年05月22日
  • 宇宙【そら】へ 下

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    思ってたのとは全然違う話。これだと隕石なんかぶつからなくてただ宇宙飛行士を目指すだけにしたって十分成り立つストーリー。せっかくの舞台装置を活かしきれていないと感じる。つまらなくはない。

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    2023年05月20日
  • 無情の月 上

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    『宇宙【そら】へ』『火星へ』に続く第3部
    未曾有の危機の中、前作まではトントン拍子で前進していたのが一転して深刻な破壊工作に晒される
    危機と克服ではなく危機が延々続いて手に汗握るではない鬱々展開で読み続けるのが辛かった
    後編で鮮やかな逆転劇なんだろう

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    2023年01月05日
  • 無情の月 下

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    2022-10-13
    いやもう、下巻はイッキ読み。
    宇宙船内の話では無いので前作「火星へ」よりアチコチ飛び回る。ほぼ月面での話なので「宇宙へ」よりテクノスリラー。
    出てくるみんながカッコよくて頭よくて、主人公が50代のオバチャン(褒め言葉)であることを忘れてしまう。
    面白いです。

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    2022年10月14日
  • 火星へ 下

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    いよいよ火星に飛び立ったクルー、宇宙船の中でも「そんな女性を軽んじる発言はジョークじゃない!!」とか、「有色人種専用トイレ」の張り紙つけたりとか、そんなことを始終やっています。唯一クールだったミッションコマンダーのパーカーも後半ではちょっと謎な感じになりつつ、なんというか、欧米の人間関係ってこんな感じなのかなぁ、と食傷気味。周りの人ともっとうまくやろうよ。。
    と書いたものの、宇宙シーンはドキドキすることも多く、そこそこ楽しめた。3作目も出たらしいが、ちょっとすぐには読む気はしないな・・。

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    2022年09月17日
  • 火星へ 上

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    前作が月どまりであったのでややSF的にぶっ飛び感が足りないなと思っていたところ、2作目でついに火星に行くことを知り、さっそく読んでみる。
    前作に引き続き、性差別のテーマが根底にあるのに加えて、今作は人種差別も追加のテーマになっている。宇宙関係のテーマは面白いながらも、正直性や人種の差別はピンとこず、没入感をそがれる感じはあった。

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    2022年09月17日
  • 宇宙【そら】へ 上

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    宇宙飛行士を目指し奮闘を続けるエルマ。
    初の女性宇宙飛行士の苦悩や葛藤が丁寧に描かれている。個人的にはちょっと長いかな、と思った。
    宇宙開発チームの計算手なる人たちの存在を初めて知った!なるほど、こういう人達が沢山いて宇宙開発を支えていたんだ。
    表紙イラストの加藤直之氏の装丁は最高です。

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    2022年06月27日
  • 火星へ 下

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    2021-12-19
    レディアストロノーツの2作目。
    何よりまず、ワクワクてんこ盛り。
    スーパーマンではない普通の人によるヒリヒリした宇宙ミッション。アメリカ的なチェックリスト信仰も、これだけのストレスの元では至極優れていると思える。
    今回はいろいろなマイノリティ問題への言及が目立った。本筋から離れるようにも見えるが、そもそもこのシリーズ自体がマイノリティ(女性)差別への異議を唱えるものなのだから、むしろ本筋とも言えるだろう。

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    2021年12月20日
  • 火星へ 下

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    危機的状況に対処しながら結末に
    ベトナム戦争に注ぎ込まれた資源があればパンチカードと手計算で
    宇宙開発ができていたかも

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    2021年09月10日
  • 火星へ 上

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    前作ではトントン拍子に進んだ宇宙開発に人種問題が深刻化し、トイレ詰まり・感染症がたちはだかる
    手に汗を握って下巻へ

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    2021年09月03日
  • 火星へ 上

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    前作の宇宙へは読んでいないが、火星へというタイトルに惹かれて購入。
    話は想像していたものとは違っており、宇宙開発におけるジェンダーや人種差別、格差などの課題についてが中心であったが、それはそれで新鮮で面白かった。

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    2021年08月29日
  • 宇宙【そら】へ 下

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    ネタバレ

    歴史改変SFで面白かったのだが、何度も出てくるおせっせシーンはマジで要らないと思った。別にページ数割いて書かれているわけじゃないけど、こういう話で読みたいわけじゃなぁって。ロケット発射とか気分的に萎えるわ。

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    2021年07月18日
  • 宇宙【そら】へ 下

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    かなり現実路線的な上巻を読み終わり、「下巻はもっとぶっ飛んでほしいなぁ。火星への植民とか描かれるのかなぁ」と期待するも、下巻の方がもっと現実的。
    女性が、有色人種が宇宙飛行士になれるか否か、が、メインテーマになっていく。これって、でかい隕石がぶつかったことと相関薄くないか。。
    小説としてはそこそこ面白かったものの、「SF文学賞総なめ」ということへの(私の勝手な)期待値と比すと、拍子抜けな部分は否めない。

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    2020年12月19日
  • 宇宙【そら】へ 下

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    主人公の女性宇宙飛行士に感情移入できないまま、物語は終わった。
    自己愛が強く不誠実で好き嫌いが激しい自己中のこんなという印象。
    巨大隕石の落下による宇宙移住計画がメインテーマのはずだが、その部分はほとんど書かれていない。
    男女差別、人種差別が実際のテーマになっている。
    誤訳もいくつかあるようで、ストーリーにのめり込めなかった。

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    2020年10月29日
  • ミス・エルズワースと不機嫌な隣人

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    19世紀初頭の英国の田舎町。
    音楽や絵画に魔術をかけることか教養とされている世界で、魔術の才能がありながら容姿に恵まれず婚期を逃した28歳のミスのお話。
    歴史がどうこうと紹介されていますが、田舎のレディの純情ロマンスです。
    魔術の使い方が面白いので、そこは良かったですが、わかっていても最後はポカーンてした。存在すら忘れてたくせに!ってツッコミました。

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    2017年02月05日
  • ミス・エルズワースと不機嫌な隣人

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    ・メアリ・ロビネット・コワル「ミス・エルズワースと不機嫌な隣人」(ハヤカワFT文庫)巻末の作者自身による「謝辞」は次のやうに始まる。「まず、たいへんお世話になったジェーン・オースティンに感謝の意を表したいと思います。この小説を書く ひらめきを与えてもらったばかりでなく、細部の大切さについてずいぶん学ばせてもらいました。」(365頁)さうして「訳者あとがき」にはこんな一節があ る。「実のところ、『ミス・エルズワースと不機嫌な隣人』は時代背景ばかりでなく、語彙や語り口まで意識的にオースティンをまねている。分別のある姉と情熱的な妹という組み合わせまで『分別と多感』そのままだ。」(369頁)この物語は

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    2014年07月20日
  • ミス・エルズワースと不機嫌な隣人

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    帯にファンタジー版ジェーンオースティンとありますが、正にその通りかと。主人公の姉妹は高慢と偏見のダーシー姉妹のようだし。
    なんとなく、物足りなかったので☆3つですが、このヴィクトリア時代と、ファンタジーが好きな人ははまるかもとは思います。ただ、誰が好きなの?っていうイライラ感。現実には、こういう自分でも誰が本当の目当ての人なのかわからないってことありますが、物語のなかでもやられると苛々するなぁ。なんだろう、高慢と偏見を読み直したくなります。

    完璧、ジャケ買いかな、これは…

    エルズワースという苗字で紺野キタのダークシードを連想。こっちも魔法系のお話だし…

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    2014年04月23日