周浩暉のレビュー一覧

  • 7人殺される

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    周浩暉『7人殺される』ハーパーBOOKS。

    何度も何度も刊行予定が先延ばしになり、ようやく刊行。半年以上は延びたのではないだろうか。

    ハヤカワから刊行された『死亡通知書 暗黒者』の前日譚にあたる前作の『邪悪催眠師』でも主人公を務めた凄腕刑事の羅飛を主人公にした中国の警察ミステリー小説である。

    読み進めば『邪悪催眠師』の続編であることが少しずつ見えて来る。となると俄然、『死亡通知書 暗黒者』も読みたくなるのだが、勿体ぶるだけでなかなか文庫化しないドケチなハヤカワでは期待は出来ないだろう。

    タイトル通りとするならば、作中で『7人殺される』のだろう。異常な状況で遺体となって発見される被害者た

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    2025年01月17日
  • 死亡通知書 暗黒者

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    最高に面白かった。十八年前の事件と今まさに起こっている事件の関係が少しずつ明らかになるにつれて、登場人物の隠された過去が明らかになる。二段組なので内容も濃く読み応えもあり、読んでいる途中で「これは面白いわ」と思わず独り言を言ってしまうほどだった。こんなに面白い作品が実は2008年に発表されていたというのにも驚き。これからもっともっと華文ミステリーを読んでみたい。

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    2023年03月25日
  • 死亡通知書 暗黒者

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    2021年度海外編このミス4位の作品。中国警察vs法で裁けない悪を裁く死刑執行人<エウメニデス>を描いたサスペンス色の強い華文ミステリー。警察や人物の描写がリアルで、警察の網の穴を突き想像の上を行く殺人鬼の狡猾さも読んでいて楽しかった。また、最後までスリルがある展開で飽きさせず一気に読まさせてくれた。続編はまだ邦訳で出ていないがあるみたいなので、訳されてほしい。

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    2021年11月17日
  • 死亡通知書 暗黒者

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    様々な「死亡通知」(殺害予告)を執行していく犯罪者の巧みな仕掛け、IT・メカにも相当な知識を持った知能犯、は犯罪者の証拠が残らない意外性を持たせた企みは凄い。犯罪者の痕跡を完璧に消し、姿を変え、関係者を事件に絡ませ、メカ機器を応用し、警察を如何に欺くか推理は果てしない。読んでいても次の仕掛けはどんな展開になるのか一気に読まないではいられない。 法の限界は仕方ないが、やはり権力を持ち罪に問われない違法者、犯罪者は許せない。

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    2021年10月03日
  • 死亡通知書 暗黒者

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    ネタバレ

    面白かった!!最初ルオフェイが怪しくてどんどん他の人も怪しく思えて結末が予想出来なかった。連続作のようなのでほかも早く見たい!!

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    2021年09月05日
  • 死亡通知書 暗黒者

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    おもしろかった!おもしろかった!
    網内人同様、華文ミステリーがこんなにおもしろいなんてうれしい誤算。

    羅飛刑事とエウメニデスとの対決の第一部。
    最後まで緊張感があり、読ませる!!

    最初は登場人物の名前がピンとこなくて
    なんども確認しながら読んだが
    慣れてきたら本当にスピード感あり
    もうハラハラ、驚愕の連続で
    本当におもしろかった!

    三部作のようだからはやく第二部を読みたいし、
    周浩暉の作品ももっと読みたい。

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    2021年06月08日
  • 死亡通知書 暗黒者

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    エウメニデスから「死亡通知書」が届くと確実に殺される.この謎の死刑執行人との戦いが警察との間で始まり,それは18年前の事件と密接に繋がって,羅飛は恋人と親友を殺された復讐に燃える.登場人物がそれぞれ魅力的で,事件は複雑に絡み合い全貌が明らかになったと思えばまだまだ続くようだ.悪の捉え方も独特で,不謹慎だけれどゲームをしているような面白さがあった.出来るなら,もう少し読みやすい名前にして欲しかった.

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    2021年02月28日
  • 死亡通知書 暗黒者

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    私刑で人を裁く巨悪との対決。連続殺人事件から浮かび上がる、過去の数々の真実に開いた口が塞がらなかった。

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    2020年11月13日
  • 死亡通知書 暗黒者

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    ネタバレ

    読みごたえがありました。
    推理というよりも、サスペンス色が強いように私には感じられました。
    そして、これも続きものなのかーい!
    きちんと書いておいてよね。
    すぐに翻訳されるとも思えないので、待ちますが……。

    ですが、面白かった!

    続きはよ出してね。

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    2020年09月05日
  • 7人殺される

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    龍州市で続けざまに不審死が起こった。直前に宅配便が届いてその差出人が次の犠牲者になるという連続殺人。羅飛は事件を防ごうと奔走するが…
    作中に登場する、犬を積んだトラックが愛犬家グループに走行阻止されるというのは実際の事件らしい。
    前作『邪悪催眠師』ですっかり催眠に詳しくなった羅飛と、催眠を駆使する犯人との攻防がスピーディーに描かれる。殺人方法がかなりグロいのと、真犯人はうーんと思わないでもないが、全体としては一気読みの面白さだった。

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    2025年08月01日
  • 死亡通知書 暗黒者

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    はじめての中華ミステリー。
    最後まで、登場人物たちの名前(漢字)の中国読みが覚えられず、適当に読んでました。
    法で裁くことができない悪人を裁く私刑執行人×警察のミステリーは結構好きです。

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    2025年04月18日
  • 死亡通知書 暗黒者

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    初の中国産の小説。
    緊迫感を感じながら楽しむ一方、中国の名前に馴染めなかったり、場面の風景のイメージがわかずに入り込みにく苦戦・・・

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    2025年03月15日
  • 7人殺される

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    華文ミステリー。邪悪催眠師シリーズの2番目。龍州市公安局の刑事隊長の羅が主人公で、凄惨な連続殺人事件を追っていく。実務一辺倒の羅が兎に角カッコいいし、部下の劉とのコンビも最高でついつい肩に力を入れて応援してしまう。催眠術での犯行も4千年の歴史の中国ならあり得ると感じてしまう。ラストの意外な犯人に驚いたが、心情的には犯人に同情してしまった。

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    2025年02月01日
  • 7人殺される

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    2024年の41冊目、今年のラストを飾るのは、周浩暉の「7人殺される」です。華文ミステリーです。周浩暉の本を読むのは、「死亡通知書 暗黒者」以来です。主人公は、共に龍州市公安局刑事隊長の羅飛(ルオ・フェイ)です。
    全体を通して催眠が大きな鍵となっています。が、決して、荒唐無稽なオカルト話で終わっていないのは、本格派の刑事小説という土台が、しっかりと出来ているからだと思います。7に引っ掛けた構図も面白く、細かな伏線も作者の技量を感じます。
    事件の真相は、中国社会の冷たさと欺瞞を炙り出します。主人公の羅飛が、自らの信念を曲げてまで、導き出したラストが何とも言えません。
    ☆4.5

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    2025年01月12日
  • 邪悪催眠師

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    ネタバレ

    最初にテンポよく陰惨な事件が起こる。

    バイオハザードファンがゾンビのように人の顔面を噛みちぎる、自分が鳩になったと思い込んで無防備に空に身を投げる…それが催眠術のせい?という引きの部分がめちゃくちゃ面白くて、ぐんぐん引き込まれた。

    ところが。
    過去の話、催眠術とはという話、催眠術合戦…と長々続き、なかなか進まない。
    あれもこれも実は催眠ね、という感じで話が進み、催眠でした〜はい3歩下がる〜という感じなのだよね。全てが怪しくてスリリングに進むというよりは、話が進んだかと思うと催眠が挟まれて元に戻っちゃうので、テンポが殺されてる感じなのだ。読みづらい。前提がひっくり返るワクワク感よりも、え、ま

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    2024年07月13日
  • 邪悪催眠師

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    『死亡通知書』の前日譚で、刑事羅飛が登場。
    ゾンビのように人の顔を食いちぎる男、鳩の群れを追ってビルから飛び降りた男…怪事件を裏で操るのは催眠師だった。ネット上で犯人を名乗る人物が数日後に開かれる催眠師大会に参加すると表明したことで、羅飛は大会主催者の協力を仰いで捜査を進めるが…
    催眠の力がチートすぎる気はするが、息をつかせぬ展開で面白かった。犯人の壮大な計画とぶっ飛んだ動機がすばらしい。

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    2023年05月31日
  • 死亡通知書 暗黒者

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    初めて読む中国ミステリー(華文ミステリー)。英語圏とは違う愛称や敬称はあるけれど、個人的には英語圏の翻訳ミステリーよりかは読みやすかったです。ただ視点が良く変わるので慣れが必要でした。あと後半につれて慕剣雲が優秀に思えなかったです。
    それでも構成が好みだったので、続きがある終わり方でしたので続刊も楽しみにしたいと思います。あともっと華文ミステリーを読んでみたいな、と思いました。

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    2023年01月30日
  • 死亡通知書 暗黒者

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    ネタバレ

    2022.8 中華小説は行間を読ませるとかなく、これでもかこれでもかと事象を投げつけてくる。
    翻訳家にもよるんだろうけれど三体でも感じた緊迫感がある小説でした。ラストはえ〜続くの…というのが実感。早く続編が読みたい。中国小説は曹操も待っているんだよね…

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    2022年09月01日
  • 邪悪催眠師

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    周浩暉『邪悪催眠師』ハーパーBOOKS。

    ハヤカワから刊行された『死亡通知書 暗黒者』の前日譚にあたる珍しい中国の警察ミステリー小説。

    最初は慣れない登場人物の名前に戸惑うものの意外にもサクサクと読める。催眠術による殺人事件扱ったミステリーというのが面白く、次々と明らかになる事実と謎に包まれた真相に興味は深まる。

    しかし、突如として被疑者が浮上したり、美人看護師が僅か3日で天才催眠師に変貌したりと凡そ納得出来ないような展開もあり、ストーリーに粗さを感じる。と、思っていたら、そういう風にストーリーが展開し、このような結末ならばと少し納得出来るような気もする。

    最初に描かれた運転手の男の顔

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    2022年08月29日
  • 死亡通知書 暗黒者

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    「仕掛けの凝ったミステリー」ドラマで、あまり難しいことを考えずに没入して楽しむことができた。

    警察官の死亡事件を解決すべく作られた個性的な専従班メンバーが、過去の事件から引きずられた謎と、次々と発生する予告殺人事件に翻弄されながら、革新へ近づいていく。

    決して「仲間同士の団結が解決につれ高まる」ような感動ドラマではなく、どちらかというと「硬派」な感じのメンバー個々の思惑が交錯し、疑心暗鬼を生み出すというドラマ。
    時より、メンバーの心理・行動解説を想像してくれる犯罪心理学専門メンバーの慕剣雲や、情報を整理してくれるIT関連エキスパートの曾日華がいてくれて、とても助かった。

    わざとじゃないか

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    2022年01月11日