シオドラゴスのレビュー一覧
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ヴァン・ヘルシング教授の娘ルシンダを救出したアテナ・クラブの面々は、彼女を伴いウィーンからブダペストへ向かう。しかし奸計にはまり、とある古城に幽閉される…
あのヘルシング教授が登場するならば、当然ながらライバルの「伯爵」も登場してくる。終盤には大立ち回りもあり、少しほろ苦い結果にも。それにしても、<錬金術師協会>の女性会長(マダム・プレジデント)のラスボス感は結構なものがありました。
最後の方では、ホームズが行方不明になる。さらにメイドのアリスの正体が明らかになったが、彼女も拉致され監禁中。そしてモリアーティ教授が暗躍する。次巻も楽しみです。 -
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<アテナ・クラブの驚くべき冒険>シリーズの第二作。本書はその前半部分。メアリ嬢はジキル博士の娘。さらにハイド氏、ドクター・モロー、フランケンシュタイン(科学者の方)、ラパチーニ教授の「娘」たちが集結した<アテナ・クラブ>。加えて名探偵ホームズとワトソンも。謎の組織<錬金術師協会>の陰謀に立ち向かう。
アテナ・クラブの面々はヴァン・ヘルシング教授の娘ルシンダを助けるべくウィーンへ。そこで彼女たちを助けるのがアイリーン・アドラーで、現在はアイリーン・ノートン夫人(未亡人です)となっている。
ちょっと展開が間延びした感があるが、相変わらず面白
い。評価は「ウイーン篇」に関してです。「ブダペス -
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はいはい、完結編も面白かったですよ
本書は19世紀初めのヴィクトリア朝時代に発表された古典文学を元にした登場人物たちが大活躍する物語なんですが、主要な登場人物のうちいったいどのくらいがオリジナルなのかな?なんて考えながら読んでたんですね
で、解説読んだら…
全部かよ!っていう
主要キャラクターは全部引っ張ってきたキャラかよ!すごいわ!
しまいにゃヴィクトリア女王まで登場させてるし
それもそのはず(解説によると)作者のシオドラ・ゴスはなんとボストン大学で英文学の博士号を取得した才女
ヴィクトリア朝期の文学についての論文まで書いてるし
そりゃ詳しいはずだわ
はい、そんで中身ね
本作はね -
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面白かった!
面白かったけど、色々詰め込みすぎて複雑になりすぎてしまい
ところどころでけっこうちゃんとした「説明」が必要となり、冒険譚に最も大切なスピード感が損なわれてしまったのがマイナスでした
いやー、それにしても色々仕込んであったのねー
今回も色々出てきますよ
おそらく自分では気付けない「古典文学」のネタなんかもあったんだろうなー
今回は『ドラキュラ伯爵』がメインの元ネタとなっておりますが、面白いのはドラキュラたちのほうががっつり味方なんですよね
わかるー
わかるわー
なんかあるのよ
悪役に惹かれるみたいなあれが
ほんとにこの怪物たちを悪と断罪していいの?人間と違うというだけの理由で -
Posted by ブクログ
ネタバレシリーズ3作目にして完結編。正直1作目があらゆる面でバランスがとれていた傑作だったので続編も期待していたのだが尻すぼみになった印象。
好みの問題なのだろうけど、まず無駄な恋愛要素が多く感じた。とりわけメアリとホームズに関してはちょっと…。
また、モンスター娘たちや女性の活躍を描きたいのはわかるのだけど、そちらを立たせる為に元ネタのある男性キャラたちが揃いも揃って無能にされている。今作に至ってはホームズはタイトル通りずっと囚われたまま何も活躍せず終わるし、モリアーティ教授というビッグネームを登場させたのにも関わらず、ただ偉そうにしてるお爺ちゃんという印象以外何もなく、あげくの果てにモラン大佐 -
Posted by ブクログ
ジキル博士の娘メアリが父親の死をきっかけに出会ったハイドの娘ダイアナ。更には毒を持つラパチーニの娘、豹を母に持つモロー博士の娘、フランケンシュタインの娘。モンスターな娘たちが集まってシャーロックホームズの助けを借りながらの大冒険という話だ。今回は錬金術師協会と父ヴァンヘルシング教授に囚われてウイーンの精神病院に収容されているルシンダ・ヴァン・ヘルシングの救出に乗り出す。ホームズの出番はなく代わりにホームズに助力を頼まれたアイリーン・アドラーが登場。
ヴァン・ヘルシングが出てくるからには吸血鬼が出てくるし、モロー博士が作った人間と動物のハーフも出てくる。これだけ好きにやったら面白くないはずがな