チェ・ウニョンのレビュー一覧

  • ほんのかすかな光でも

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    自分の人生を変えたと思える大学講師との出会いと別れを描いた『ほんのかすかな光でも』、同じ校内誌をつくっていた尊敬した書き手であったのに、道が分かれてしまった同級生のことを綴った『役割』、気持ちが通じたと思えたのに、裏切る形になってしまったインターンの子の話『一年』、自分のせいで会うことも叶わなくなってしまった姪へ宛てた懺悔の手紙『返信』、死んでしまった兄を慕う娘の気持ちに気づいた『種まき』、厳しい姿しか見せなかった伯母の人生をひもとく『伯母さんへ』、アメリカ人と結婚した娘の新居を訪ねていく『消える、消えない』。なんと、かなしい話ばかりだろうか。中でも『返信』は、年の離れたお姉ちゃんが、高校生の

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    2026年09月09日
  • わたしに無害なひと

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    ネタバレ

    かつて心に負った傷や、生きることの苦しみを強く思い出させる作品ばかりだった。登場人物と同じ経験はしていないはずなのに、なぜだか痛みを感じた。
    主人公たちには、人を傷つけないようにと刃を抱えているうちに自分自身を傷つけてしまったかのような印象を持った。でも人を傷つけないで生きていくことはほとんど不可能ではないか。どれだけ考えてもきっと自分も誰かを傷つけているという、この認識から始めなければならないのだと思った。
    我慢強い人ばかりが出てきてみんな内省的だったことが浮かんでくるけれど、誰しもがそうやって生きているのかもしれない。ただ表には出さないだけで。
    短編集だけれど軽く読める類いのものではない。

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    2026年07月21日
  • ほんのかすかな光でも

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    若い韓国の作家の作品
    ショートストーリーで読みやすい
    だけど 作品の中で彼が恋人なのか兄なのか分かりにくいものが
    いくつかあった
    家族関係が濃厚な韓国社会の状況が理解できるようなストーリー
    中国とも日本とも違う
    親族との濃厚な関係の中で
    生きることの逼塞感が感じられた

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    2026年05月06日
  • ほんのかすかな光でも

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    途中離脱しました…

    海外文学には馴染みがなく、少々読みにくい印象は受けましたが、そのおかげかはっと気付かされることや、ぐぬぬ…と考えさせられることが多かったです。感じ方って本当に人によって変わって、色んな色があるなとわかりました。

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    2026年01月31日
  • ほんのかすかな光でも

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    初めてチェウニョンさん作品。K-BOOKフェスでサイン本が売ってたから買おっかなと思ったらけど、まだ文章を読む前にサイン本を手に入れるのは憚られてとりあえず最新作を読んでみた。

    血縁だけに限らず「仕方ない縁」みたいなものがついて回る感覚で、迎合してないけどこびりついたまま生きていく薄暗さを感じた。

    この暗さは嫌いじゃないから、他の作品も読んでみたい。

    ・心の奥では理解しているのに、言葉で表現できずにいた数々が言語化されると幸せを感じた(略)

    ・生まれたときに貧しいのは罪じゃないけど、死ぬときに貧しいのは本人の罪だろ。

    ・記憶することは、愛する人たちの魂を、自身の魂を証明する行為だと

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    2025年12月17日
  • わたしに無害なひと

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    たまには韓国文学にも触れてみようと思って。スラスラと読めて面白い。ずっと心の奥でモヤモヤしていた若かりし頃の後悔や自己嫌悪が、ストレートに言語化されている。当時は自分で自分が何を考えているのか分からず、昔のことを思い出しては嫌な気持ちになってしまう背景には、こういう感情や思考があったからなのかも…と、遅ればせながら自己理解を深めている。

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    2025年10月19日
  • わたしに無害なひと

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    いろんな、若者が出てきた。

    それぞれが、その状況を生きていて、

    人間の醜さ、弱さ、頼りなさ、幼さ、やるせなさ、、、

    大人になる中で、大人になっても自分は不完全のままだと気づく経験と重なったり。

    付き合う人との関係、兄弟姉妹関係、親子関係、

    後になって勝手に感じる相手の心の痛みとか、

    繊細な心の動きを感じながら、自分の心も動かされる。

    タイトルの無害な人、ってなんなんだろう。

    傷つかない、と思っていても傷ついていたり、

    傷つけない、と思っていても傷つけていたり、

    それは本当に自分勝手でもあり、意識ではコントロールできないこともあるからこそ癒えるのにとても時間がかかったり、

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    2024年09月01日
  • 明るい夜

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    夫の不倫で結婚生活を終わりにした私は、祖母の住んでいるセリョンに引っ越しをした。祖母とは長いこと交信をしていなかったが…。セリョンの天文台が職員を募集しているのを見つけて応募した。採用されると、住まいを探し、小さな車に荷物を積んで引っ越しをした。これからセリョンで生活が始まる。そして祖母のことや、曾祖母のことなどを聞く。曾祖母、祖母、母、そして私の四世代の話。女性にとって厳しかった時代を過ぎてきた祖母の話…。祖母の視点か、祖母を見ている人の視点か、誰の話をしているのか、時々戸惑ってしまうことがあった。

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    2023年10月25日
  • 明るい夜

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    離婚をし、心に深い傷を負った私は、9歳の頃に祖母の家で十日ほど過ごした思い出の地ヒリョンに住む。
    祖母と思いがけない再会をした私は、祖母と曾祖母の生きてきた時代を知ることになる。

    日本の統治下を生きた曾祖母は、被差別民の白丁出身であり、その娘に生まれた祖母は朝鮮戦争時の避難民だった。
    母は、曾祖母と祖母の歴史の被害者となった挙句、今も婚家から軽んじられている。
    身分の違いや女に生まれたという理由だけで、ありとあらゆる差別と侮蔑を受けていた時代。
    曾祖母や祖母、母、私へと繋がる百年の物語。



    我慢すれば事は治ると母は言っていたことを思い出した。
    今はそんな時代ではないけれど、それでも婚家と

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    2023年10月04日
  • わたしに無害なひと

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    人は人との関係で影響を受けたり
    影響を与えたりする。
    他人との関わりの中で良いことも悪いことも
    無害でいることなんてできないんだなぁ。

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    2023年04月07日
  • 明るい夜

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    日帝時代から朝鮮戦争、軍政下を経て現代まで、声をあげられなかった女性4世代の物語。

    耐え忍び我慢することが、次の世代によりよく生きてもらうための最良の道と信じるのが親であれば、その姿に我慢できないのが子供なのかもしれない。

    いつか夜が明るく照らされますように。

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    2023年02月20日
  • わたしに無害なひと

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    相手のことを思っているはずなのに自分のことを優先に考えていることが、自分にも相手にも分かってしまう。他人の話に思えるが、自分にも当てはまることがあるかもしれない。

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    2021年11月01日
  • わたしに無害なひと

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    ここ最近立て続けに読んでいる韓国文学。こちらは短編集。過ぎ去った過去に置いてきたものを、あらためて目の前に置かれるような感覚。あの夏は、誰にもあったんじゃないのかなぁ。

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    2021年10月28日
  • わたしに無害なひと

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    『あの夏』想い合っててもどうしょうもなく育ってきた家や生きてる環境が違うことが浮き彫りにされる感じつらい気持ちになる レズビアンバーでの夜のいたたまれなさ…
    『六〇一、六〇ニ』始終むかむかするし暗い気持ちになる終わり方だったな… こういう話見る度に新鮮に憤りを覚えるけど、一方でこういう家庭はありふれてたんだろうなと思う(なぜなら同じような話を映画でも小説でも何度も見かけるから…) タイトルはマンションの部屋番号かな
    『告白』ジニにカミングアウトされるくだりのミジュの反応や後悔の内容が自分が書いたんか?ってくらいそのまま自分の経験だったので胸が苦しくなった………

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    2021年07月06日