P.G. ウッドハウスのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ腐った目から見ると、今回のジーヴスには実にドキドキさせられた。ジーヴスに、というよりは、日本語の表現に、というべきなのかもしれないし、そもそもウッドハウスがねらって表現したのかもしれない、なんて考えるのはバイアスがかかりすぎているだろうか。100ページでバーディーの唇の上に請求権を行使しようとする(という表現)なんて、まさしくそっちか!?と思わせるに十二分だ。・・・まあ、ここは思いっきり表現の問題なのだけど。
常々、バーディーはジーヴスを誉めちぎっているけれど、ジーヴスはバーディーをどう思っているのか気になっていた。いつも頼られ、利用?され、それを恭しく受けるのは、主従関係がなせる技なのか… -
Posted by ブクログ
主人公バーティーやその友人ビンゴが、賭け事だの想い人への告白だのでおマヌケな行動を繰り返し、執事ジーヴスが事を収める…というパターンの短編連作。
いい意味で予定調和な作品だと思う。
パターン化された話であるがゆえに、安心してハラハラ出来ると言うか、水戸黄門を見ている時の感覚に近い。
正直、バーティーの流され体質とビンゴの調子の良さにイラッとすることが多く、オチまで読むと胸がすいた。
この話の面白さは、二人の滑稽さとジーヴスの有能さのギャップにあると個人的に思う。
ジーヴスはやたらと広い交友関係を駆使して情報を仕入れるし、密かな根回し、買収もお手の物。
全部バーティーのためかと思いきや、ちゃ -
Posted by ブクログ
ギャグたっぷりで、ずっと楽しいまま読み終わった。
どんなトラブルも天才的に解決してしまう天才執事ジーヴスは絶対に間違ったことをしない。
雇い主のバーディーが友人から相談を受ける時も「お前にしてもらいたいのはこの話を全部ジーヴスにして、奴がどうすればいいのか聞いてくることだ」と言われるほど。
けど、どんな要望もこなせる天才執事でも、主人の奇抜なファッションだけは許せない。
バーディーが紫のスパッツなぞはこうもんならジーヴスの態度はどことなーく冷たくなり、バーディーがどんなトラブルに巻き込まれても知らん顔。そしてバーディーはスパッツを手放さざるをえなくなる。
このやりとりもまた可愛い。 -
Posted by ブクログ
ネタバレお坊ちゃまバーティー・ウースターと頭脳明晰な完璧執事ジーヴスの普通でない日常を描いた短篇11作。今回もおおいに笑わせてくれる。ウッドハウスのふざけた序文も効いている。短篇タイトル『ジーヴスと迫りくる運命』『シッピーの列島コンプレックス』『ジーヴスとクリスマス気分』『ジーヴスと歌また歌』『犬のマッキントッシュの事件』『ちょっぴりの芸術』『ジーヴスとクレメンティーヌ嬢』『愛はこれを浄化す』『ビンゴ夫人の学友』『ジョージ伯父さんの小春日和』『タッピーの試練』ビンゴ夫人の学友を巡ってのドタバタが可笑しい。女の友情って…^^;Very Good,Jeeves!P.G.Wodehouse1930
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Posted by ブクログ
ネタバレバーティーの元に旧友が訪ねてきた。引きこもりのイモリマニア、ガッシー・フィンク=ノトル。いや、彼が訪ねた相手は正確には助言者としての名声高いジーヴスだったのだが。ともあれ友人の恋わずらいに尽力しようという極めて理想的な主従の会話に「英国では不適切な」白いメスジャケットが影を落とし、不穏な雰囲気に。ミスターイモリ氏の恋に、従姉妹の婚約解消、叔母夫婦家の混迷…問題が山積するブリンクレイ・コートで孤軍奮闘するバーティー。アイデア冴えわたる今回はジーヴスに頼らず自力でどうにかできるのか?舞台をロンドンからウースターシャーなるダリア叔母さんの私邸ブリンクレイ・コートへ移した長編。周りのこじれた人間関係に
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