P.G. ウッドハウスのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ジーブスシリーズは、どれも似たような、軽快でクスッと笑えて後に残らないお話だ。でもやはり面白いので、特に日常生活…仕事など…が忙しいときなどに読みたくなる。そして、読むと愉快な気持ちになれる。
今作はバートラム・ウースターがハマって練習を重ねる楽器に不快感を持ったジーブスが彼の元を去り、ウースターの友人のところに勤めはじめるという衝撃の内容。この友人と、ウースターがかつて婚約をしたアメリカ人の富豪の娘の恋愛が絡んで、いつものドタバタ喜劇の幕があがる。
突拍子もないのだが、英国の貴族世界の文化を覗き見れるのがたいへん興味深いし、その中で生きる人たちの大仰な言葉遣いとチグハグなおマヌケさが面白い。
また別のが読みたくなった。 -
Posted by ブクログ
寝るより他にすることがない、というときにぐだぐだと読むことをオススメします。決してあなたを知的に陶冶するとかそういう本ではございませぬ。人生になくてはいけないもの、ではない、がしかしこれこそイギリス式娯楽。サッパリ進まぬ話をのんびり追うこの贅沢。しかしこのバーティ君、スーパー執事のジーヴスに「おつむのほうは少々あやしいが金のハートをお持ちでございます」と言われつつ毎度騒動に巻き込まれてるな。どうやら結婚と言うものは男のほうからは決して断れぬシロモノだったみたいです。それをすれば所属階級追放、みたいな。女性に結婚相手に指名されなんとか断らせようと涙ぐましい努力を続ける主人公。そして裏目に出続ける、ところでジーヴスの登場だ。うーん、あの執事がいる限りヨメの出番はない感じ・・・。
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Posted by ブクログ
国書刊行会版のジーヴスシリーズ第2作。
『比類なきジーヴス』の方は、まだ独立した連作短編集として読めますが、こっちは完全に長編です。なんと第1作の『比類なきジーヴス』は、文藝春秋の『ジーヴスの事件簿』とほぼまるまるダブっておりました・・・・ガク。
しかし、どっちか選ぶなら文藝春秋の方がおトク。
なぜなら文春版には、ジーヴスがなぜ若主人バーティに仕えることになったきっかけのエピソードと、ジーヴスものの原型となった短編と、ジーヴスが語り手のお話が入っているから。(※ラストのは、バーティがジーヴスの陰謀で女学校でスピーチをさせられる羽目に陥るちうお話。「よしきた、ジーヴス」でもエピソードの存在自体には触れられる。)が入っているからです。
ついでに、イヴリン・ウォーのウッドハウス賛も入っています。
もうひとつ付け加えるなら、戦時中のウッドハウスのふるまいについても、こちらの訳者の森村氏はウッドハウスが政治的に無頓着だったと評しているのに対し、文春版の訳者は擁護気味。
ついでに、訳文も文春版の方がこなれてます。
これは仕方ありませんね。文春版の訳者は小説の翻訳が専門ですが、森村氏の専門は犯罪学や刑事政策だそうなので。どちらにしろ、続きを読みたかったら、このまま次の『それゆけ、ジーヴス』へどうぞ。