P.G. ウッドハウスのレビュー一覧
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コミカライズでハマったので原作を読んでみるチャレンジ。18の章は2つくらいでひとつのエピソードとなっており、短編集?長編?と不思議な構成。訳者あとがきに「本来短編小説として書かれたものを編集、加筆して長編小説の体裁にしたもの」とあり、ほうほうなるほど、と。帯に書かれているような「抱腹絶倒」モノというよりは、じわじわーっと面白くてクスクス笑ってしまう読み心地。少しばかりおバカだけど愛すべきご主人様・バーティの語り口とも相まって、ほのぼのユーモアといった感。恋多きお騒がせ男ビンゴと友達でいられるバーティもすごいけれど、彼に運命を感じたロージーがもしかして一番すごいのかも。
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Posted by ブクログ
シャーロック・ホームズものと同時代の作品らしいが、今でも充分通用する読み物だ。
ネットで紹介されているものを偶然見つけて、読んでみたのだが、確かに面白い。
主人公バーティーのみせる引用なんかは、英米知識人の教養があるとさらに奥深い意味合いを汲み取れるのだろうが、いかんせん平均的日本人の教養を持つ自分には、さっぱりわからないことだらけで、そこが唯一本書を楽しめない部分である。
執事のジーヴスが様々な問題を、時にはブラックなユーモア交えて解決していくという話の進行は、「謎解きはディナーのあとで」を思わせるものがある。もっともこちらの方が100年ほど前に創られているのだが。 -
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Posted by ブクログ
お金持ちだけど、愛すべきおバカさんな主人公バーティーと、どこをとっても完全無欠な天才執事ジーヴスの物語。静穏な暮らしを望むバーティーですが、そのお人よしが災いしてか、恋愛体質の親友や、何かと口うるさい伯母、愉快な双子などが次々とトラブルを運んできます(笑)そのトラブルひとつひとつは本当にくだらなく些細な事ですが、その可笑しさが愉快でいいです!読めば読むほど好きになり、今度は何が起こるの?と最後までわくわくしながら読めます。もうおしまいだ!と思われるトラブルも、最後はあっさり綺麗にジーヴスが解決してくれます。
日本人には馴染みのない比喩や引用なども一部ありますが、話が理解できないほどではないです -
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ちょっと間抜けな有閑紳士バーティに、次々と難題が降りかかる。一生懸命やればやるほどドツボにはまるバーティー、しかし万事休すと思われた瞬間に、従僕(本書では執事)ジーブスが鮮やかな手並みで解決する。長短編とりまぜたシリーズの一冊で、本国では百年のベストセラー。書かれた時期がミステリ黄金時代と重なっているため、時代背景に心地よい懐かしさがある。
最初読んだときはどうということもないと思ったが、水戸黄門的ワンパターンと、独特の牧歌的な雰囲気にひかれて、立て続けに何冊も読んでしまった。今後も読みそうだ。順番に読んだ方がシリーズキャラクターなどわかりやすいが、わからなくても全然大丈夫。 -
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ネタバレバーンズが面白いと言っていたら友達に勧められた。バーンズとはあまり似た雰囲気ではないけどなかなか面白かったです。
最初バートラム(貴族)を書いてある通りのどうしようもない馬鹿だと思って読んでいて、ついつい風采の上がらない道楽息子を思い浮かべてたんだけど、途中で間違いに気づいた。
馬鹿ってこれ、頭の出来ではなくてばか騒ぎとかの馬鹿だよね。
というわけで思考を切り替えて、まず顔は可愛い系のハンサムで、お洒落好きで優雅で執事には劣るものの教養と知性を身に付けた人物像にしてみたら急に面白くなった。いやはや、貴族だしね!
ちなみに恋多きビンゴ氏もセクシー系の美青年だと想定してます。たぶんそれで正解なの -
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ネタバレそもそもの発端はバンジョレレ(バンジョーとウクレレの間の子といわれる楽器)から。
ロンドンのタウンハウスでバーティーが掻き鳴らすバンジョレレの音色は、周辺住民だけでなくジーヴスにも不評で、ついにはジーヴスがバーティーの元を去ることに…。
ジーヴス無しでやっていけるのか?バーティー?
いやぁ、いいね。この後の展開が。
バーティーの元を去りバーティーの友人チャフネル卿に仕えることになったものの、バーティーのことを常に案じているとしか思えないジーヴスの言動が。
ある災難から逃れるために顔に靴墨を塗っちゃって、難を逃れたものの今度はそれを落とすためのバターを得ようとするのに中々入手できず、真っ黒な顔の -
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ネタバレ銀製うし型クリーマー奪還、親友と従姉妹、二組のカップルのゴールインとの使命を帯びたバーティーは、かつて自分を裁いた判事の大邸宅に乗り込むと…。有閑貴族青年バーティー・ウースターと完全無欠執事ジーヴスの非凡な日常を描くシリーズ、長編。ウースター家の掟「友を落胆させるべからず」「女性の求愛を拒絶するなかれ」のために、伯母に親友に従姉妹に次々難題を吹っかけられると知らぬ顔できず、どっぷり胸までスープに浸ることに(笑)。その度にジーヴスの的確な助言が役立って狙った通りには事が運ぶんだけど、結局バーディーがいつも損な役回りをする…この愛すべきマンネリパターンがたまらなく好きだ!今回はジーヴスの(ご主人様