P.G. ウッドハウスのレビュー一覧

  • 比類なきジーヴス

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    英文を翻訳しているため、表現や文法が日本語の表現とは違うので、慣れないと感じる人も少なからずいると思います。
    しかし、この表現方法が日本では無い様なものばかりで、そこが翻訳の面白い部分であり、著者のウッドハウスさんのユーモアが活きていると感じる部分であると思います。

    最終的に全てを丸く収めてしまう執事のジーヴスと、絶望的なファッションセンスでお人好しの貴族のウースター、伯父さんに小遣いをせびることと恋をすることしか頭にないウースターの親友のビンゴ、その他ウースター家の親戚たちが織りなす人間活劇が面白い作品です。
    米澤穂信さんの本の本の一部に出てきて興味を持って読み始めましたが、非常に面白く、

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    2022年06月22日
  • でかした、ジーヴス!

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    ジーヴス短編集。順を追って読んでいると過去の事件も話に出てくるから面白い。一番好きな話は『タッピ―の試練』。ジーヴスの提案に素直に乗って「でかした、ジーヴス!」のセリフも登場するから。 バーティーの作戦はいつもくだらなくて失敗するからね(笑)、ジーヴス素直に従うのが一番! 短編のほうが読みやすくて好きかも。

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    2022年05月11日
  • ウースター家の掟

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    今回もどうでもよいことが大事件となり、ドタバタ喜劇に発展。終わりよければすべてよし!の物語は安心して読めて楽しい。 なんといってもダリアおばさんのバーティーへの愛情深さに驚き感動。まさかアナトールを差し出す覚悟までしていたとは! ジーヴスもバーティーのことが好きだから執事をしているわけで、どんくさいバーティーの愛され体質ってほんとスゴイ。

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    2022年03月09日
  • ジーヴスの帰還

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    バーティーが散々な目に合わされるのは常の事として、今回はその中でも同情的・共感的立場に立ってくれる人が多く、ホッコリする話だった。
    ジーヴスシリーズはどれも大好きだが、バーティーが周りに愛されているのを見るとやはり心温まるような嬉しさがある。

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    2022年01月13日
  • それゆけ、ジーヴス

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    お気楽な貴族バーティーと執事ジーヴスのシリーズ。もうバーティーがかわいすぎる。女子校で講演させられてアワアワしてるバーティーを見て(読んで)、私もジーヴスと一緒にニヤニヤしちゃった。それにしてもバーティーはいい人だなあ。友達が困ってるとほっとけないんだもん。それで窮地に陥っちゃうっていうね。んでもってジーヴスに泣きついちゃうと。ジーヴスがバーティー好きなの、超わかる。バーティーかわいいー!

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    2022年01月11日
  • それゆけ、ジーヴス

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    短編集。『バーティー、考えを改める』がジーヴスの目線と語りで、ご主人様をどう思っているのかが知れて面白かった。お金持ちの悩みは凡人よりも深い、とは言うけれど、生活ができる分生きがいを探すのが大変な感じが伝わってきた。次の作品も楽しみ♪♪

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    2022年01月04日
  • よしきた、ジーヴス

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    ネタバレ

    2組のカップルの婚約とおばさんの借金解決に奔走するけれど何をやっても空回りのバーティー。どうにも八方塞がりな状況にジーヴス登場!作戦は別荘での火事騒動。最終章『終わりよければすべてよし』が全てを物語る楽しいひと時♪。ウッドハウスの新作を日本で同時期に読めていた時代があったというのも驚いた。

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    2021年12月18日
  • 比類なきジーヴス

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    英国執事ジーヴス第1弾。ファッションにこだわりが強いバーティーとジーヴスの攻防はお決まりの結末でも面白い。日常に巻き起こる小さな事件にクスッと笑えるところはイギリスの教育を受けた人にはもっと面白いんだろうなぁ。翻訳でも笑えるところが多くて面白かった。ジーブスシリーズ、読むぞ!!

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    2021年11月21日
  • ジーヴスと恋の季節

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    今回はやたらたくさんのカップルがくっついたりわかれたりまたくっついたりするし、◯◯と偽ってる△△みたいな人も多かったので途中で間が空いたせいもあって終盤誰がなんだっけ…ってなったけど安定の面白さだった。
    そして大量の叔母さん。

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    2021年10月21日
  • お呼びだ、ジーヴス

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    ネタバレ

    メインの『お呼びだ、ジーヴス』の他に作者の覚書と短編小説が二つ収録されている。

    今回はバーティーが職業訓練学校に通っているため登場せず、バーティーの友人で零落貴族のビルにジーヴスがつかえている話。
    いつもどおりのドタバタ劇でありながら、バーティーといるときよりジーヴスがのびのびとしているように感じるのは気のせい?
    ミスしたり動揺したりいつもより親しみやすいジーヴスな気がする。

    それでも、「ウースター様がわたくしをご必要とされておいでなのでございます」や、「わたくしのいるべき場所は、あのお方のお側であると存じております」などと言ってるジーヴスにほっこりした。
    やっぱバーティーを大事に想ってく

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    2021年01月16日
  • よしきた、ジーヴス

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    ジーヴスシリーズ2巻目
    前作は2章ごとで1つのお話という短編集のような感覚でしたが、今作は1冊で1つのお話
    バーティーの空回りと個性豊かな登場人物が相変わらず面白い

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    2020年08月06日
  • 比類なきジーヴス

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    人がいいけど押しに弱いお坊ちゃまと探偵張りに冴えてる執事の主従の力関係が逆転気味なコンビ

    主人公の身の回りの話が中心なので大事件が起きたりするわけではないけど、英国らしいウィットに富んだ文章が楽しくてついつい読み進めちゃうシリーズ

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    2020年07月08日
  • 比類なきジーヴス

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    訳による独特なクセのある言い回しとか、笑いどころの元ネタがわからないもどかしさとか、いろいろと読みづらい要素はあるのですが、その辺を考慮したとしてもおもしろい!

    品のある笑いなんて、なりふり構わない下ネタの足元にも及ばない、という貧民センスの自分ですらニヤニヤしながら読んでしまいました。特に真っ赤なカマーバンドや紫の靴下や青いスパッツのくだりがシンプルで最高。
    許しがたいファッションセンスによる奇抜なアイテムを駆逐する為にキレキレの頭を駆使するジーヴス。毎度、華麗なまでにしてやられるバーティー。大好き。「お洒落なエレベーター・ボーイ」なんて、なんとお洒落な着地でしょう。

    とはいえ、強めのク

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    2020年02月26日
  • がんばれ、ジーヴス

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    ネタバレ

    本書は『ウースター家の掟』の続編なのでそちらをよんでない方はそちらから読んだほうが楽しめるかもしれない。

    相変わらず他人の結婚問題のゴタゴタに巻き込まれて大騒ぎする安定のおもしろさ。

    ジーヴスがいない間がひどく寂しかったといって落ち込んだり喜んだりするバーティーが何箇所かみられるので、よっぽどジーヴスが必要なんだろうなというのがわかるし、ジーヴスもなんやかんやでバーティーのもとがいいんだなってのもわかるのでこのコンビが好きな私にはそこだけでも結構楽しめた。

    他にジーヴスたちは出てこない短編が三つ収録されている。

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    2019年05月22日
  • ウースター家の掟

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    ダリア叔母さんのところのアナトールや雑誌の資金のためにウシ型クリーマーを奪い取りたい。そして二組のカップルの結婚を成立させたい。そのために今回もバーティーが騒動に巻き込まれる。
    ジーヴスはどうにかしてバーティーを世界一周旅行に連れ出したいけどバーティーは行きたくないというバトル(?)もあり。

    今回も次から次に展開がめまぐるしく変わるので楽しく読めた。

    最後は気持ちのいい終わり方。
    ちゃんとバーティー愛されてるんだね、よかった。

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    2018年12月11日
  • ウースター家の掟

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    「シャーデンフロイデ」(リチャード・H.スミス)の中で紹介されていたので読んでみたくなった小説。P.G.ウッドハウスは 1900年代に活躍したイリギスのユーモア作家で、この「ウースター家の掟」は 1938年の出版、貴族青年バティ・ウースターと執事ジーブスが活躍するジーブス・シリーズの一冊。翻訳は国書刊行会からウッドハウス・コレクションとして 2005年から刊行されている。

    いかにもイギリス人好みの皮肉が効いた文章と、森村たまきの時代がかった訳文が絶妙で、およそ一日のできごととは思えないほどあれやこれやが詰めこまれた傑作エンターテイメント。機会があれば、他のジーブスものも読んでみよう

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    2018年06月20日
  • それゆけ、ジーヴス

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    笑えて心が和むので疲れてる時に読みたいこのシリーズ。

    今回はジーヴスとバーティーが出会った時の話や、ジーヴスの視点で語られる話などがあって良かった。

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    2018年03月06日
  • 比類なきジーヴス

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    古きよきイギリスのユーモア小説ですね。のんびりと楽しませてもらいました。
    今ではありたきりにみえる3人組ですが、キャラはしっかり立っています。恐らく発刊当時は新鮮だったのではないでしょうか。それが後世にも引き継がれ、様々な物語に影響を及ぼしたのではないかとおもいます。黒後家の給仕・ヘンリーを思わせるところもあります。
    たまの休みに、コーヒーを片手に家で楽しむ。そんな感じの本でした。

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    2017年10月30日
  • よしきた、ジーヴス

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    時系列(原著刊行順)でシリーズ挑戦中。第5作目。
    「《英文学史上もっとも滑稽な数十ページ》といわれたキテレツ表彰式」の帯の言葉に、あの女子校での(バーティにとっての)悪夢を思い浮かべ、期待ぱつぱつで読み始めたところ……あら、のっけからバーティとジーヴスの間に不穏な空気。
    バーティったらそんなに強気でだいじょうぶ?
    あ、言ったそばからまた自ら誤解を招くような言葉を!行動を!
    ……んもう、バーティのおバカさん♡

    絡みに絡んだ(バーティが絡めた、も含む)2組の恋と、ダリア叔母さんのお悩み。アナトールの辞意まで飛び出して、事態はますます悪化の一途。
    最後にすべての厄介ごとに収拾をつけるのはもちろん

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    2017年10月28日
  • でかした、ジーヴス!

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    時系列(原著刊行順)にシリーズ挑戦中、第3作目。短編集なのに400ページ近くあるよ……となかなか手に取れず。んが、気合いを入れて読み始めたら、いやぁ今回も愉快愉快!「気合い」なんて言葉とは無縁の、ジーヴスワールド!バーティが飛び込んだり巻き込まれたりする数々の騒動と、慇懃(時折、その後に無礼と続く)な態度と言葉でもって最善の解決策を提示するジーヴス。パターンではあるものの、バーティの若主人気質ののほほんとした空気感のおかげで、いつ読んでも和やかに楽しめる。今回のお気に入りは「ジョージ伯父さんの小春日和」。いつも体調の悪い伯父さんもやるときゃやるね♡

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    2017年10月02日