芹澤桂のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2024.03.31
なんだかんだ芹澤さんのフィンランド本は5冊目!
気負いなく読めるところが良くてなんだかんだ全部読破してしまっている。かといってとっても面白い、大好き!というほどでもない絶妙な距離感のエッセイ。笑
今作はフィンランドの企業に就職した作者のフィンランドで働くとは…に焦点をあてたエッセイなので家族の登場は少なめ。16時に仕事が終わるといっても朝早く始めてるからだし、何でもかんでも恵まれてるというわけじゃないみたいなところでそうだよね!その国それぞれの大変なところもそりゃあるよね、という感じ。
たぶん次作も読んじゃうんだろうなあ。 -
Posted by ブクログ
筆者のエッセイは過去作2冊を読んだことがある。本作でも、筆者の周囲の知人・友人等のユニークな性格や行動が知れて面白い。またそれは、日本にいると抱きがちな、フィンランドに対する漠然としたイメージへの反駁となることも、たぶん多い。
一方で、筆者のエッセイを読むと毎回少し思うのは、ある国の「国民性」(というものがもしあるとすれば)みたいなものに対して批判的な見方をするときもあれば、かなり大胆に一般化して国民性を語っているなぁと思うこともままあることだ。
私個人としては、「国民性」は確固として実在するのではなく(したとしてもかなり限定的な範囲でしか存在しない)、メディア等によって構築されるものだと -
Posted by ブクログ
フィンランド人と結婚し、フィンランドに移住した著者が『フィンランド=可愛い』というイメージを持っている日本人に、本当はそんなことないよと言っているのだが、読むとやっぱりフィンランドっていいなと思う。
タイトルとは裏腹に著者がフィンランド好きなことが伝わってきた。
出てくる食べものがどれも美味しそうだし、クリスマスの習慣も良い。男女平等であるが故に共働きが当たり前で働いていないと受けられない権利があるという厳しい面もある様だけど、とても子育てしやすそう。
一方、日本にいると当たり前と思っていて気付かない日本の良い部分も知れて楽しく読んだ。
続編も読んでみようと思う。